『モーター・ショー ーラジオのためのスケッチー』原題:LE SALON DE L'AUTOMOBILE作:ウジェーヌ・イヨネスコ訳:加藤新吉初演:1953年9月(ラジオ放送は前年)【この作家の本をAmazonで探す】「では、あなた、あなたの車になろうかしら?うれしいわ。わたしのヘッド・ライ ...
カテゴリ:【ラジオドラマ】
【戯曲・ラジオドラマ】亀屋原徳『父親』あらすじと感想
『父親』作:亀屋原徳昭和14年9月20日放送千代と弟の稔が、故郷の父の元へと戻る道中。千代は、突然家を出た稔を街で見つけ、故郷へ連れ帰るのだ。今は全員として働く稔は、父の元へ帰るのが嫌そう。家に戻っても稔は父と話そうとしないが、父はちゃんと分かっていて…。しっ ...
【戯曲・ラジオドラマ】尾崎紅葉&高田保『紫』あらすじと感想
『紫』作:尾崎紅葉脚色:高田保【Amazonで本を探す】昭和16年8月26日放送尾崎紅葉の小説を劇作家の高田保が脚色したラジオドラマ。医師免許の為に勉学に励む青年を、下宿のタバコ屋や隣の老婆、青年の師匠一家などが励ましながら物語は進む。師匠に、合格するには酒を飲め、 ...
【戯曲・ラジオドラマ】吉井勇『雨の夜話』あらすじと感想
『雨の夜話』作:吉井勇【Amazonで本を探す】昭和2年9月29日放送男4、女2のラジオドラマ。芸人一座の寄席の楽屋を舞台に描かれる人間模様。もう落ち目の老芸人を解雇しようとした所、実は座長の妻の父親だとその男が言い出し…。なんとなく、菊池寛の『父帰る』を連想させる ...
【戯曲・ラジオドラマ】森本薫『記念』あらすじと感想
『記念』作:森本薫1940年5月4日駅で出会う、久しぶりの再会の男女。昔の思い出を語り合い、思い出の品の話をし、やり直そうか、という所で列車が出発。『女の一生』の最終幕をなんとなく彷彿させる。やり直しの効かなさ、そこからの出発。【収録】『森本薫戯曲全集』著:森 ...
【戯曲・ラジオドラマ】久保田万太郎『舵』あらすじと感想
『舵』作:久保田万太郎昭和29年5月28日放送【Amazonで本を探す】おのぶと良吉夫婦、そしてその弟清治の住む家に、姉のおしまが訪ねてくる。なにやら相談事があるらしいが、留守の良吉の噂をするうちに、昔の良吉の恋人の事に話は移り…。「心の舵」というワードが面白い。【 ...
【読書】『NHK放送劇選集 一〜三巻』
昭和初期〜戦後すぐあたりまでに放送されたNHKラジオドラマの中から、選りすぐりの脚本たちが収録された全三巻の本。ラジオドラマのテキストがこうして残っているのってなんだか嬉しい。今もこういう本、出てるんだろうか?著作権が切れている物も結構あるので、You Tubeで何 ...
【戯曲・ラジオドラマ】八木隆一郎『落日』あらすじと感想
『落日』作:八木隆一郎昭和27年4月25日放送【Amazonで本を探す】年老いた夫婦がいる。孫娘の顔を見たばかりだ。二人の息子は戦犯として処刑された。軍の参謀だった父は深く悔いている。自分の経歴が、娘や孫たちに悪く働く事を恐れる。夫婦は、新婚の時に訪れた温泉宿に向か ...
【戯曲・ラジオドラマ】八木隆一郎『流木』あらすじと感想
『流木』作:八木隆一郎昭和24年11月3日放送【Amazonで本を探す】「女の人が自分を高めてゆくためには、こんなにも必死にならなければいけないのか……」シベリア抑留から帰った保夫が、妹の勝子と話している。彼の妻の富江は、出ていって姿を消した。男が出来たのだろうと皆 ...
【戯曲・ラジオドラマ】森本薫『生れた土地』
『生れた土地』作:森本薫昭和16年9月25日放送男2人、女2人のラジオドラマ。医者だが相場で財を失った男が、心機一転、遠くの村で医者をやろうと決意する。男とその妻、娘の物語。夫婦の会話が味がある。【収録】『NHK放送劇選集・第二巻』編:日本放送協会昭和31年 ...
【戯曲・ラジオドラマ】森本薫『夜間飛行』あらすじと感想
『夜間飛行』ーアントワヌ・ド・サン・テグジュペリの小説より作:森本薫サン=テグジュペリの同名小説をギュッと圧縮した作品。飛び立った飛行士が帰ってこない、というエピソードが扱われていて、郵便飛行の基地の日常の様子から、通信が入りキュッと空気が引き締まるような ...
【戯曲・ラジオドラマ】森本薫『薔薇』あらすじと感想
『薔薇』作:森本薫昭和11年9月15日放送ラジオドラマ。登場人物四人。菅&夏子の夫婦と神村&杉江の夫婦。菅は神村家を訪ね、杉江と会話をする。その中で過去の光景がフラッシュ・バックし現れる。現在と過去が交錯するラジオドラマ。面白い。本当に不意に、するりと過去の光 ...
【戯曲・ラジオドラマ】真山青果『小判拾壱両』
『小判拾壱両』作:真山青果昭和4年2月2日放送太宰治の『新釈諸国噺』で「貧の意地」として取り上げられるエピソードの真山青果版。太宰治版は、小判のあるなしで皆がひっちゃかめっちゃかコミカルに描かれるが、こちらでは家出した息子と父の義理人情が中心に描かれる。元が ...
【戯曲・ラジオドラマ】★八木隆一郎『緑の園』
『緑の園』作:八木隆一郎昭和16年3月25日放送負傷して帰還した軍人が、部下の妻の家を訪ねる。その娘が事故で亡くなったと聞く軍人。妻は広い家を子どもたちの為の公園にしようかと考えていると告白する。戦時下の雰囲気と共に、人のあたたかい想いが流れるラジオドラマ。【 ...
【ラジオドラマ】『埴輪』/茨木のり子
『埴輪』 作:茨木のり子 放送:1958年11月23日 博物館で埴輪を親しげに見つめる青年が、 語り手に誘われて太古の日本にタイムスリップ。 (メトロポリタンミュージアムみたい。) そこには奴隷として働かされる自分そっくりな男がいて…。 今明かされる、埴輪誕生秘話の歴 ...