『火喰鳥を、喰う』著:原浩2022年・角川ホラー文庫Audible版:2024年3月/9時間28分ナレーター:土池悠介 2025年10月に映画公開予定の話題作。信州で暮らす久喜雄司に起きた二つの出来事。ひとつは久喜家代々の墓石が、何者かによって破壊されたこと。もうひとつは、死者の ...
カテゴリ:【小説ほか】
【読書】原田ひ香『喫茶おじさん』あらすじと感想
『喫茶おじさん』著:原田ひ香2023年/小学館Audible版2025年4月4日配信開始8時間37分/ナレーター:中川慶一 松尾純一郎、バツイチ、57歳。大手ゼネコンを早期退職し、現在無職。妻子はあるが、大学二年生の娘・亜里砂が暮らすアパートへ妻の亜希子が移り住んで約半年、現在 ...
【読書】夏目漱石『それから』あらすじと感想
『それから』著:夏目漱石昭和23年/新潮文庫発表:1909年 夏目漱石の前期三部作(三四郎/それから/門)の真ん中の作品。主人公の代助はスーパーニート。実家が豊かで、そこから送られるお金で思索にふける事こそが最上の生き方で、金の為にあくせく働く事は自分を無くす事 ...
【読書】どくさいスイッチ企画『殺す時間を殺すための時間』感想
『殺す時間を殺すための時間』著:どくさいスイッチ企画2024年/KADOKAWAR-1グランプリ2024で大会史上初のアマチュアファイナリストとなった芸人・どくさいスイッチ企画さんの著書。R-1グランプリ2024は私も出場し一回戦だけ突破したのだけど、あの大会でファイナリストって ...
【読書】辻村深月『傲慢と善良』あらすじと感想
『傲慢と善良』著:辻村深月2019年/朝日新聞出版2022年/朝日文庫 Audibleで聴了。婚活で疲れ切った末にマッチングアプリで出会い、結婚を控えた男女。だが、結婚を前に女性が行方不明になる。姿を消す前にストーカーにつきまとわれていたらしい女を想い、男は必死に捜索を ...
【読書】朝井リョウ『武道館』あらすじと感想
『武道館』著:朝井リョウ出版:2015年/文藝春秋 Audibleで読了。朝井リョウ作品はAudibleにも数が多いので、結構読んでいる。一番好きな現代作家と言っても過言ではないかもしれない。最初の出会いは文庫の『何者』本気の説教を受けたような衝撃があった。続いて『正欲』こ ...
【読書】下村敦史『全員犯人、だけど被害者、しかも探偵』あらすじと感想
『全員犯人、だけど被害者、しかも探偵』著:下村敦史2024年/幻冬舎 デスゲーム、と聞いて皆さんは何を思い浮かべるだろうか?『バトル・ロワイヤル』『ハンガー・ゲーム』『ソウ』などなど、様々な作品が頭に浮かぶ。中でも『ソウ』の、不気味な人形がキコキコ三輪車をこい ...
【読書】梨木香歩『西の魔女が死んだ』
『西の魔女が死んだ』著:梨木香歩平成13年/新潮文庫 な 37 2「アイ・ノウ」梨木香歩作品をはじめからおわりまでちゃんと読むのはこれが初めて。タイトルからすっかり『オズの魔法使い』となんらかの関わりがあると思っていたが、そうではなかった。 「西の魔女が死んだ。」 ...
【読書】高橋大輔『仮面をとった浦島太郎』
『仮面をとった浦島太郎 その正体をめぐる四七八年のミステリー』著:高橋大輔2022年 朝日文庫「歴史は勝者が作り、伝説は敗者が作る」探検家の著者が綴る、浦島太郎の正体を探す旅。各種文献や伝承と照らし合わせながら、浦島太郎の真相に迫る。昔よくテレビであったUMA探索 ...
【読書】新潮文庫の『走れメロス』
『走れメロス』著:太宰治昭和42年 新潮文庫(た 2 6) 文庫タイトルにもなっている『走れメロス』を含む9編の小説が収録された一冊。太宰治の小説を初めて買ったのがこの本だった。手に取ったのは大学生の時。今でこそ朗読の為に積極的に本を読んでいるが、大学生の頃の私は ...
【読書】道尾秀介『向日葵の咲かない夏』あらすじと感想
『向日葵の咲かない夏』著:道尾秀介平成20年 新潮文庫(み−40−1)なんだか話題の小説ということで手に取ってみた一冊。著者の道尾秀介さんの本はAudibleで『いけない』『いけないⅡ』を聴いて、その不穏な雰囲気にドキドキした記憶が。この『向日葵の咲かない夏』は道尾さ ...
【読書】『十二国記』と私/『風の海 迷宮の岸』あらすじと感想
『風の海 迷宮の岸(十二国記2)』著:小野不由美平成24年 新潮文庫十二国記。この作品との出会いは中学校くらいに遡る。当時NHKでアニメを放送していて、それをなんとなく観ていた。↑音声版感想はこちら古代中国、といった感じの世界観に、女子高生的な主人公が迷い込んで ...
【読書】青崎有吾『地雷グリコ』あらすじと感想
『地雷グリコ』著:青崎有吾2023年/KADOKAWA 謎解きとか推理小説とか、読み合い、知能バトルが好きな人には是非オススメしたい一冊。ミステリ界の旗手が仕掛ける本格頭脳バトル小説!射守矢真兎(いもりや・まと)。女子高生。勝負事に、やたらと強い。平穏を望む彼女が日常の ...
【読書】『実は伝わっていない日本語大図鑑』 監修:山口謠司
『実は伝わっていない日本語大図鑑』監修:山口謠司2023年/東洋経済新報社 ある特定の世代にしか通用しなくなってきている言葉たちに焦点を当てた一冊。色々な現場で起きているであろうジェネレーション・ギャップを取り上げ「この言葉は伝わっていないですよ」をイラストを ...
【読書】よしもとばなな『まぼろしハワイ』
『まぼろしハワイ』著:よしもとばなな2007年 幻冬舎だれのために泣いているのか私はわからなかった。でも会えなくなってしまった人たちのためになのだ、ということはわかった。会えないことにはふだん気づかないけれど、神様が髪の毛をそっとなでたみたいな、今のようなとき ...