『決定』作:ワルテル・ハアゼンクレエフエル(1890〜1940)ヴァルター・ハーゼンクレーバーの表記が一般的?訳:秦豊吉これは、どう読んだらいいのやらちょっと分からん系のあれでした。なにやら革命っぽい事が起きている国のホテルの広間で起こる闘争なんですが、色んな事 ...
カテゴリ:【海外戯曲】
【読みかけ】第一書房『近代劇全集』
『近代劇全集』イプセン誕生百年祭記念出版第一書房図書館で見つけた近代劇の全集。時代的に掘り出し物が多そう。とりあえず、青空文庫にもあるイェイツが収録されている25巻を借りる。何巻あるんだ…。★は著作権が失効している作家・翻訳家。リンクはそれぞれの収録作の感 ...
【戯曲】ノエル・カワード『私生活』あらすじと感想
『私生活 まことに個人的な喜劇―三幕』原題:PRIVATE LIVES作:ノエル・カワード(1899〜1973)発表:1930年訳:森本薫「二つのうち、どちらかを選択するほかない。一緒に逃げるか……それとも、ここにいて……二度と顔を合さないようにするか……」イギリスの劇作家・ノエ ...
【戯曲】ヘルマン・バール『奥底』あらすじと感想
『奥底』原題:Die tiefe Natur作:ヘルマン・バール(1863〜1934)訳:森鷗外発表:1907年オーストリアの劇作家・ヘルマン・バールの作品を森鷗外が翻訳したもの。森鷗外の翻訳、いかつそう…と思ったらそうでもなく読みやすい。森鷗外はかなりの数の戯曲を翻訳しているので ...
【戯曲】ホーフマンスタール『チチアンの死』あらすじと感想
『チチアンの死』作:フーゴ・フォン・ホーフマンスタール(1874〜1929)訳:木下杢太郎戯曲断片。1892年「ああ、死よ、今静かに身を屈め、この美しき酔のうちに、この沈黙のうちに来れ」タイトルの「チチアン」は画家のティッツィアーノのこと。この画家がもうすぐ亡くなる ...
【戯曲】スタンレー・ホートン『自由なファンシィ』
『自由なファンシィ』作:スタンリ・ハウトン(1881〜1913)訳:小山内薫執筆:1911年3月「それは気の毒な。僕は心から君にお悔みを言う。」夫婦間で不倫は自由に、という契約をしている女・ファンシィはアルフレッドという男性と駆落ちでホテルにいる。そこへファンシィの夫 ...
【戯曲】シュニッツラー『短剣を持ちたる女』あらすじと感想
『短剣を持ちたる女』作:アルツウル・シュニッツレル訳:森鷗外オーストリアの医者・小説家・劇作家のアルトゥル・シュニッツラー(1862〜1931)の作品。肩書も時代も、チェーホフと同じような方なんだな。ルックスもどことなくチェーホフ感がある。さて、この『短剣を持ち ...
【戯曲】マーロウ『タンバレイン 第一部/第二部』あらすじと感想
『タンバレイン』作:クリストファー・マーロウ(1564〜1593)訳:高田茂樹2012年 水声社「今まで使われたことのない兵器で、お前たちの町や黄金の宮殿を征服し略奪し完全に消滅させてやる」↑動画版感想はこちら↑クリストファー・マーロウの『タンバレイン』一部と二部がま ...
【戯曲】イヨネスコ『先生(指導者)』あらすじと感想
『先生(指導者)』原題:LE MAITRE初演:1953年9月・ユシェット座訳:大久保輝臣頭がなかったわ、先生には!熱烈な崇拝者が多数いるらしい「先生」という人物を待つ人々。やってきそうでなかなか姿を見せない先生と、ドタバタする崇拝者、という構図の短い喜劇。やがて驚愕 ...
【戯曲】シング『谷の影』あらすじと感想
『谷の影』原題:In the Shadow of the Glen作:ジョン・ミリントン・シング1903年訳:松村みね子ある家にやってくる物乞い。その家では夫の死体を前にした妻がいて…と、設定だけ聞くとホラー感がすごいのだけど、やりようによってはコントにもなりそうな不思議な戯曲。作者 ...
【戯曲】イヨネスコ『授業』あらすじと感想
『授業―喜劇的ドラマ―』原題:LA LECON -Drame Comique-作:ウジェーヌ・イヨネスコ初演:1951年2月20日・ポッシュ座訳:安堂信也・木村光一「数学は言語学になり、そして言語学は犯罪の源ですからって…」授業をする教授と、授業を受ける女生徒。算術から比較言語学へと講 ...
【戯曲】ダンセイニ『光の門』あらすじと感想
『光の門』原題:The Glittering Gate作:ロード・ダンセイニ発表:1914年訳:松村みね子「奴等のやりそうなことだ。まったく、やりそうなことだ。ふん、やりそうなことだよ!」閉鎖空間に男二人の、短い芝居。どこも行くあての無さに、ベケットの『ゴドーを待ちながら』の先 ...
【戯曲】リルケ『白衣の夫人』あらすじと感想
『白衣の夫人〜海辺に於ける一場』原題:Die weisse Furstin. Eine Szene am Meer.作:ライネル・マリア・リルケ訳:森鴎外執筆:1909年海を見ながら誰かを待つ白衣の婦人。庭番や妹と会話。使いが不吉そうな知らせを持ってきたりする。話はやがて妹と婦人の間で、やってくる ...
【戯曲】シュニッツラー『耶蘇降誕祭の買入』あらすじと感想
『耶蘇降誕祭の買入』作:アルトゥル・シュニッツラー訳:森鴎外クリスマスプレゼントの購入にまつわる、男女の二人芝居。一緒にプレゼントを選んで欲しい、という所から始まり「ありあら」という展開になる。軽快で愉快な短篇戯曲。【収録】『鷗外選集 第19巻』1980年 岩波 ...
【戯曲・シナリオ】イヨネスコ『怒り』あらすじと感想
『怒りー映画のためのシナリオー』原題:LA COLERE -Scenario de film-作:イヨネスコ訳:石沢秀二執筆:1961年12月「みなさま、まもなく、世界の終わりでございます」映画『七つの大罪』監督:シルヴァン・ドムの中の一シーンとして書かれた短篇シナリオ。平和な家庭の風景 ...