びょうびょうほえる〜西村俊彦のblog

俳優・ナレーター、西村俊彦のブログ。

カテゴリ:【日本戯曲】

『秘密の代償』作:岸田國士発表:1933年3月1日某省の高級官吏・生田家が夏の別荘で出会う盗難事件。冒頭で小間使のてるがタンスから結構な金額の現金を盗難。暇乞いをして逃亡を企むが、生田家の夫人・数子の勘違いした追及に会い、夫の是則・息子の是守と逢い引きの約束を ...

『既婚者と離婚者』作:谷崎潤一郎発表:1917年1月6日タイトル通り、既婚者と離婚者が対話する短い劇。離婚者は「離婚は良いことだ」という論を巧みに展開し、既婚者はそれを羨ましがる。離婚者の言の通りなら、彼は巧みな手腕で自ら切り出すことなく離婚を成功させた成功者 ...

『種 A Dialogue』作:谷崎潤一郎発表:1917年1月3日谷崎潤一郎の小戯曲。谷崎は結構戯曲も数を書いているが、こんな感じのちょっとお遊び戯曲的なものもある。朗読しました↓この『種』は、タイトルの通り小説の「種」を沢山持っているという男が友人の作家の元を訪ね、「こ ...

『ケラリーノ・サンドロヴィッチ 消失/神様とその他の変種』著:ケラリーノ・サンドロヴィッチハヤカワ演劇文庫32巻2012年/早川書房個人的に推してる文庫シリーズ・ハヤカワ演劇文庫の第32巻。このシリーズ、51巻が欠番になってる気がするんですが、知ってる方いたら教えて ...

『神様とその他の変種』作:ケラリーノ・サンドロヴィッチ初演:NYLON100℃/2009年@本多劇場『消失』に続いてケラさんの戯曲を読む。ハヤカワ演劇文庫の同じ本に収録されていた『神様とその他の変種』 『消失』ではやや荒廃したシリアスな世界っぽい所で物語が進んだけれど ...

『消失』作:ケラリーノ・サンドロヴィッチ初演:2004年/NYLON100℃兄と弟が暮らす家に色んな人々がやってきて展開する劇。兄と弟の関係性に常にほのめかされる謎が印象的。何かが起きている事は確実だけれど、何が起きているのかはっきりとは分からない、という状態が、劇 ...

『是名優哉』作:岸田國士初出:1929年1月1日男甲を演じる俳優と女乙を演じる俳優が、舞台で良い感じのシーンを演じている。が、途中から俳優が「こんなシーンは嫌だ!男が玩具にされる役はやりたくない!」と客席に訴え出す。女優は芝居を続けようとするが、俳優は女優への ...

『ヂアロオグ・プランタニエ(対話)』作:岸田國士発表:1927年4月1日「あたしたちは、一人の男の為めに、生きたり、死んだりしなけれやならないのか知ら……。」岸田國士の戯曲の中では上演をよく目にする女性二人芝居。上演すると10分くらいか。由美子と奈緒子が、一人の ...

『天国泥棒』作:加藤道夫初出:1952年「自殺が悪いと云ふんなら、神様は自殺しなければならんやうな世の中に何故俺を生んだんだ」死刑囚二人が登場する短篇戯曲。片方が極悪人、片方は冤罪を主張している。彼らは話し込むうちに「死んだらどうなるか」について考え始める。 ...

『赤鬼』作:阪中正夫初演:1935年6月・創作座岸田國士がエッセイの中で話題にしていた劇作家・阪中正夫の戯曲。『赤鬼』と聞くとどうしても野田秀樹の『赤鬼』が浮かぶが、こちらはいつも飲んだくれていて顔が赤い為に「赤鬼」と呼ばれているお父さんの話。お父さんには執着 ...

『留守(一幕)』作:岸田國士初出:1927年4月1日登場人物はお八重さん、おしまさん、八百屋さんの三人。二人の女中が主人の留守中にわーきゃーする。お八重さんの働く家では奥さんが病気がちで、周囲では御主人とお八重さんの間が怪しい、という噂がある。おしまさんがその ...

『みごとな女』作:森本薫初出:1934年12月『女の一生』の森本薫の戯曲。みごとな女、であるあさ子の結婚の話が次第に進行していき、なんだか望まぬ結婚なんじゃないの?という感じの幕切れを迎える。この当時の、個人感の想いとは別の所にある「結婚」という出来事が描かれ ...

『鉄輪 丑の時詣りの小戯曲』作:郡虎彦執筆:大正2年3月丑の刻詣り(藁人形に釘打つやつ)の戯曲。あらすじとしては、呪われそうな男が助けを求めて安倍晴明を訪ねるが「えーとね、無理」と言われて絶望する、というもの。なのだけれど、そこは郡虎彦の言葉の美しさ。飾ら ...

『かどで』作:森本薫初演:1935年1月【Amazonで作者の本を探す】病弱な妻を看病する夫・外彦と、妻の母やす子。そこへ金の無心に来るやす子の弟・仙二郎。そして密かに外彦に思いを寄せる家政婦の千竫子の四人芝居。千竫子に冗談交じりに結婚を迫る仙二郎、外彦に頭が上がら ...

『ダムにて』作:森本薫昭和7年【Amazonで本を探す】子供と大人が、ダムの上で会話。会話の中から、子供の母親は病気で、すごく孤独そうという感じがする。大人は一緒に三越へ行こう、一緒に暮らそうなんて誘う。子供の環境をよく知ってるから多分親戚だろうけど、なんか誘拐 ...

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