『人魚のムニエル』
著:志波由紀
2025 年/KADOKAWA


ホラーテイストの物語が集まった短篇集。


・人魚のムニエル
・ロボットのいる家
・花子ちゃん
・困ったなおじさん
・うしろ姿
・宇宙漫画サークル
・ウワサ鳥
・デリバリー地獄

を収録。ホラーテイスト、とは言っても、SFや少し怖い話、的な雰囲気なので、背筋も凍るような恐怖ではないので怖いの苦手な人も安心。

藤子・F・不二雄のSF短篇だったり、星新一のショートショートを思い起こす少し不思議な作品群。さくさく読めて味わい深い。
表題作の「人魚のムニエル」は、それと知らずに人魚の肉を食べて不老不死になっちゃう話。
「困ったなおじさん」はタイムトラベルを巡る、実に「困ったな」な話だし、「ウワサ鳥」の『ファイナル・デスティネーション』(迫りくる死の運命をどうにか回避しようとする映画。死神の仕掛けが巧妙すぎて「死のピタゴラスイッチ」と呼ばれる名作)感もたまらなく面白かった。
そして「デリバリー地獄」でヒヤリとさせられる。
魅力的な作品集だった。

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