『神様とその他の変種』
作:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
初演:NYLON100℃/2009年@本多劇場
『消失』に続いてケラさんの戯曲を読む。
ハヤカワ演劇文庫の同じ本に収録されていた『神様とその他の変種』
『消失』ではやや荒廃したシリアスな世界っぽい所で物語が進んだけれど、今回は日本のお話っぽい。
冒頭から立ちションしてる男の人が
「私は神様です」
と観客に呼びかけてくる破天荒なスタイルで始まる。
動物が好きで、どうやら学校でいじめを受けている様子のケンタロウという少年とその父母を中心にして進む物語は、裏に暗い物が隠れていそうな雰囲気を放っている。
動物園での動物の不審死や、ケンタロウの母が色々な人に振る舞う謎の「お茶」
どこかにミステリーの香りが常に漂いつつ、なんだか様子のおかしい人々が繰り広げるお芝居。
あとがきには「別役実っぽいものを書きたかった」とあって、「なるほど」となる。
その場においては意味は成立するやりとりなのに、流れとしては圧倒的にそぐわない、とか、言葉の意味だけに絡め取られて会話が変な方向に行っちゃう、とか、まさに別役実エッセンス。
真相は何か?と色々考えながら、なんだかよくわからない世界に連れて行かれるサスペンスコメディでした。

【収録】
『ケラリーノ・サンドロヴィッチ 消失/神様とその他の変種』
著:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
ハヤカワ演劇文庫32
2012年/早川書房
【ネタバレあらすじメモ】
以下、選択して反転すると読めます。
場所
東京郊外に建つ三階建ての邸宅
時
現在と思われる
プロローグ
冒頭で立ちションをしている男6は神様だと名乗り、家の住人のあのコが、窓から動物園をよく見ていることを話す。
男6は窓に来たこの家の家庭教室・女3にあのコの様子を訪ねる。男6の言うには、家庭教室も神様だとか。家庭教室は神様であることを客席に否定。神様はなおも、あのコ=ケンタロウくんの様子を聞く。窓辺に女1・ケンタロウの母が近付くと神様は逃げる。
母は家庭教室と契約することに決める。前任者はまったくダメだったらしい。前任者もよく似た人だったようだ。
飼育係の男4が木箱を抱えて家の外に。山羊の子供が生まれたからおすそわけに、と言っている。飼育係は母に、前の家庭教室は辞めたのかと聞く。前任者はモトハシというらしい。ケンタロウとも仲が良かった。箱を落とす飼育員。中の山羊は死んでたらしい。飼育員は焼却炉を借りようとするが母はそれを止め、処分しておく、と箱を預かる。飼育員去る。
家庭教室も、次は金曜と確認し、帰る。
男1・ケンタロウの父が庭から母に話しかける。父はにおいが手についた、と、何かを処理したらしい言動。母はついでに山羊も焼いてくれと頼む。
そこへ男3・ケンタロウが来る。箱に興味を示すケンタロウに、母はただのダンボールだと答える。父は行ってしまう。
ケンタロウは母に来客のことを尋ねる。モトハシ先生かと。母はサクライ先生だと答える。声が似ていた。ケンタロウは学校でいじめられているらしい。母は風呂の準備に行く。ケンタロウはモトハシ先生の匂いを嗅ぎ分け、窓から見える象に話しかける。音楽。
女4・隣家の主婦オバタに男7・刑事シミズが声をかける。サトウ家を訪れた何人かが消息不明になっているという。主婦は結構とんちんかんな返答をするが、最後に「水道から女の髪の毛が出てきた」と告げる。
刑事は主婦をお茶に誘う。
映像と歌。
1
飼育係、子供達の担任教師キノシタ、家庭教師がいる。飼育係はブタの話をすごいする。
ケンタロウの父がコーヒーを入れてくる。
ケンタロウは病気で学校を休んでいる。
父の母・ケンタロウの祖母がやってくる。家庭教師は記憶がはっきりしない。
隣家の主婦・オバタが来る。オバタは父が刑事と同じシャツを着ていることに動揺。担任教師は祖母に敵だと認識されてるらしい。祖母は飼育係に、象・カンコが死んだことを尋ねる。毒リンゴを食べたらしい。
ケンタロウは人間の友達を作るべき、という話。
ケンタロウの母とケンタロウが来る。ケンタロウは飼育係のユウちゃんに「帰れ」と荒ぶる。カンコの死をユウちゃんのせいだと思っている様子。担任教師はいじめについてケンタロウに聞こうとするが、ケンタロウは家庭教師と上の階へ。
ケンタロウの母はコーヒーを入れにキッチンへ。
祖母は散歩に出て行く。あたしがいない方がいいんじゃないかと思って、と。
担任教師は、昔教え子がチワワに噛み殺された、という話をする。
母はコーヒーを持ってくる。父には専用のカップで。
2
男6(自称神)が観客に二時間の経過を告げる。
男2・女2(スズキサチオの父母)は男6が気になり、お金を恵んでこの場を去る。神はその後を追う。ケンタロウの祖母はそれを見ていた。
ケンタロウ・サチオの父母が向き合って話している。ケンタロウはサチオを公園で棒で殴り、歯などを折ってしまった。その話。サチオの父は弁護士らしい。サチオの両親は慰謝料が欲しいわけではない。謝ったかどうかの話に。金を渡す渡さないでゴタゴタ、サチオの父に仕事の電話がかかってきてゴタゴタ。
ケンタロウの父は二階へ、母はキッチンへ。サチオの母は落ちているキノシタの免許証を見つける。
隣家の主婦・オバタが入ってくる。泣いてるように見えたから心配で、と。サチオの父はトイレへ。
サチオの母とオバタ。オバタはサチオの父が若い女とホテルから出てきた、と告げるが、サチオの名前について気になる母はその事しか話さない。
やがてサチオの父が戻る。
続いてケンタロウの母、紅茶を入れて戻る。ケンタロウの母はとにかく紅茶を飲ませようとするが断る夫妻。サチオの母がキノシタの免許を渡すと動揺するケンタロウの母。
ケンタロウの家庭教師が来る。その姿を見て驚愕するオバタとサチオの父。(不倫相手か?)家庭教師はケンタロウに飲み物を、と出ていた紅茶を手に取るが、ケンタロウの母は「それじゃない」とはねつける(何か入ってる?)二階へ戻る家庭教師。
サチオの父母、帰る。
オバタは出された紅茶を飲んでいる。ケンタロウの父、来る。ケンタロウの父は祖母が飲んだ薬を吐かせてきた、という。
ケンタロウの母は、ケンタロウと家庭教師の為に飲み物を持って現れる。紅茶はやはり、飲んだらダメな物だったっぽい。
ケンタロウの母は二階へ。
オバタはもう一杯の紅茶も飲んでしまう。
3
自称神様が何週間かの経過を告げる。
ケンタロウと家庭教師が来る。動物の話をしている。
サチオの父が来る。家庭教師と不倫関係にあったっぽいサチオの父はなんとなくダンディに振る舞い、サチオは殴られても当然、と言い始める。ケンタロウは象のカンコの悪口を言われた為にサチオを殴った。許せないときには殺してもいいんだ、と主張。家庭教師はケンタロウの頬を叩くが、ケンタロウが語り始めるいじめの実態を聞き、謝る。サチオの父も謝る。と、家庭教師は、サチオの父に対して「自分たちは知り合いだったのか?」と問う。記憶がないのだと。サチオの父は「不倫関係だ」と告げるが、あるはずないと家庭教師は否定。家庭教師は、自分が神様らしいと神様に言われた、と告げる。
ケンタロウの母が帰ってくるらしく、サチオの父は逃げる。母は窓を開け、閉める。ケンタロウは、学校でされたことを言わないでと家庭教師に口止め。
時間が跳ぶ。
家庭教師、ケンタロウ、ケンタロウの母。ケンタロウの友達(虫など)がいじめで殺されたことを母に告白する家庭教師。口止めは意味なかった。担任の先生に相談すべきでは?と家庭教師は問うが、母はもう調べはついている、と意味深な発言。担任教師は亡くなったらしい。話は家庭教師が昔担当していたユカリちゃんがいじめを受けていた件に。工場見学の際に事件があったのだという。ケンタロウの母はケンタロウの頬に叩かれた後を見つけ、冷やす為にキッチンへ向かう。
ケンタロウは「今度から手袋をして殴るといい」と言う。また、担任教師は死んでいないのだと。母は自分のためなら何をするか分からないと。
母が濡れタオルを持って戻る。ケンタロウは家庭教師を先に二階へ行かせる。ケンタロウはトイレへ。するとトイレから眠そうな飼育員が出てくる。うんちをしたかったらしい。
ケンタロウの父が帰宅。ケンタロウ母はキッチンへ、ケンタロウは上の階へ行こうとする。飼育員が、動物園にモトハシ先生から手紙が来ていた、と話しかけケンタロウと一緒に読む。どうやら外国に行っているようだ。ケンタロウの父は読み終わった絵ハガキを破く。母にバレたら悲しむから、と。モトハシも他の先生も、母の中では死んだ事になっているのだ。ケンタロウもそれを受け入れ、上の階へ。
飼育員はケンタロウの父に、何にそんなにお金を使っているのかと問う。横領してるっぽい。適当に濁し、上の階へ祖母の面倒を見に行く父。
飼育員におそらく動物園から緊急電話。ケンタロウの母は怪しげなカップを持ち上に行こうとすると父が降りてくる。
今日はやめてくれ、いえ今日なんです、と父母。飼育員は飛び出していく。祖母が亡くなっていると父。ケンタロウも降りてくる。ゾウの声に異変を察したのだ。家庭教師も降りてきて…。
4
自称神様は動物園の動物が毒殺で半数になったと客席に告げる。下着泥棒したっぽい。
下着を盗まれた女と刑事がくるが、神様は去っていく。
サチオの母が探し物をしている。女は帰り、刑事と母。サチオの母はサトウ家と仲直りしたいらしい。去る。
死んだはずの祖母が現れる。言い残した事があるらしい。刑事去る。
祖母はゾウに伝言を伝え、去る。
場面は変わり、聖書を広げた家庭教師とサチオの父。ケンタロウ、サチオの母。サチオの母は仲直りに来たらしいが、空気がピリピリしている。サチオの父は3カ月家に帰っておらず、週2でサトウ家に来ているらしい。ケンタロウが上に行こうとすると、サチオ父は、サチオが死んだと言う。
ケンタロウに、家庭教師のサクライに会いに来ることだけが楽しみになったのだと。
ケンタロウの母が帰宅。ケンタロウは上の階へ去る。家庭教師とサチオの父の出会いが語られる。かつていじめで片腕を失った少女の裁判でだったという。サチオの父は弁護士。その事件は自作自演だったという。ケンタロウの母はお茶を出そうとする。サチオの母は、黄色いカップでお茶をもらうと、ケンタロウよ父からお金を貰えるのだ、と告白。そして、ケンタロウの母に見られないように生きていくことが条件なのだ、と。隣人はそれで、こっそり引っ越したのだと。ケンタロウの母は「嘘だ」とキッチンに去る。
家庭教師が去ろうとするとサチオの母は止め、「仲直りをしにきたのだ」という。色々な嫌がらせをした末に駅のホームから突き落としたのだと。家庭教師は謝罪を始める。謝り合う一同。
ケンタロウの父が帰宅。喧嘩をして和解するサチオの父母。サチオの父は流れでケンタロウの父に喧嘩をふっかける。
黄色いカップを持ってケンタロウの母が戻る。ケンタロウの父は「あんたがお袋を殺した」とサチオの父に。家庭教師は仲裁に入り、ケンタロウの父を投げ飛ばす。ケンタロウの父母は黄色いカップの事で口論に。もうやめようと言い出す父。お金は会社のお金をちょろまかしていたらしい。飼育員のユウちゃん=社長の息子も了解済みだと。ユウちゃんの父は醤油入れを作る会社の社長。
その時飼育員がトイレから現れる。ケンタロウの母が父を問い詰めると、みんなに消えてもらう為の金の工面にほうぼうに借金があることが判明。家庭教師が「話し合うべきだ」と告げて去ろうとすると、ケンタロウが降りてきていた。
ケンタロウはおばあちゃんからの伝言を伝える。象のマルから伝言なのだという。動物園の毒殺事件の犯人はサルのハセガワさんだとケンタロウに告げる飼育員。ケンタロウ、黄色いカップのお茶を飲んでいる。母は毒だと思っているので必死に吐かせようとする。父は止める。棚の薬はビタミンなのだ、お前も分かっているだろう、と。ケンタロウ、眠る。
自称神様がやってくる。ずっとケンタロウを見守っていたらしいが、盗人っぽいので皆で神様をボコボコにする。逃亡する神様。皆で追おうとすると戻る神様。クマのふりをされて死んでしまう。…フリだった。また皆でボコボコに。逃げる神様。
いつの間にか寝ているケンタロウ。皆、それぞれに祈り始める。ちょっと怪奇現象が起こり、動物たちが鳴き出す。神様が登場し、唐突に〆る。
刑事現れる。連行される神様。幕。
作:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
初演:NYLON100℃/2009年@本多劇場
『消失』に続いてケラさんの戯曲を読む。
ハヤカワ演劇文庫の同じ本に収録されていた『神様とその他の変種』
『消失』ではやや荒廃したシリアスな世界っぽい所で物語が進んだけれど、今回は日本のお話っぽい。
冒頭から立ちションしてる男の人が
「私は神様です」
と観客に呼びかけてくる破天荒なスタイルで始まる。
動物が好きで、どうやら学校でいじめを受けている様子のケンタロウという少年とその父母を中心にして進む物語は、裏に暗い物が隠れていそうな雰囲気を放っている。
動物園での動物の不審死や、ケンタロウの母が色々な人に振る舞う謎の「お茶」
どこかにミステリーの香りが常に漂いつつ、なんだか様子のおかしい人々が繰り広げるお芝居。
あとがきには「別役実っぽいものを書きたかった」とあって、「なるほど」となる。
その場においては意味は成立するやりとりなのに、流れとしては圧倒的にそぐわない、とか、言葉の意味だけに絡め取られて会話が変な方向に行っちゃう、とか、まさに別役実エッセンス。
真相は何か?と色々考えながら、なんだかよくわからない世界に連れて行かれるサスペンスコメディでした。

【収録】
『ケラリーノ・サンドロヴィッチ 消失/神様とその他の変種』
著:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
ハヤカワ演劇文庫32
2012年/早川書房
【ネタバレあらすじメモ】
以下、選択して反転すると読めます。
場所
東京郊外に建つ三階建ての邸宅
時
現在と思われる
プロローグ
冒頭で立ちションをしている男6は神様だと名乗り、家の住人のあのコが、窓から動物園をよく見ていることを話す。
男6は窓に来たこの家の家庭教室・女3にあのコの様子を訪ねる。男6の言うには、家庭教室も神様だとか。家庭教室は神様であることを客席に否定。神様はなおも、あのコ=ケンタロウくんの様子を聞く。窓辺に女1・ケンタロウの母が近付くと神様は逃げる。
母は家庭教室と契約することに決める。前任者はまったくダメだったらしい。前任者もよく似た人だったようだ。
飼育係の男4が木箱を抱えて家の外に。山羊の子供が生まれたからおすそわけに、と言っている。飼育係は母に、前の家庭教室は辞めたのかと聞く。前任者はモトハシというらしい。ケンタロウとも仲が良かった。箱を落とす飼育員。中の山羊は死んでたらしい。飼育員は焼却炉を借りようとするが母はそれを止め、処分しておく、と箱を預かる。飼育員去る。
家庭教室も、次は金曜と確認し、帰る。
男1・ケンタロウの父が庭から母に話しかける。父はにおいが手についた、と、何かを処理したらしい言動。母はついでに山羊も焼いてくれと頼む。
そこへ男3・ケンタロウが来る。箱に興味を示すケンタロウに、母はただのダンボールだと答える。父は行ってしまう。
ケンタロウは母に来客のことを尋ねる。モトハシ先生かと。母はサクライ先生だと答える。声が似ていた。ケンタロウは学校でいじめられているらしい。母は風呂の準備に行く。ケンタロウはモトハシ先生の匂いを嗅ぎ分け、窓から見える象に話しかける。音楽。
女4・隣家の主婦オバタに男7・刑事シミズが声をかける。サトウ家を訪れた何人かが消息不明になっているという。主婦は結構とんちんかんな返答をするが、最後に「水道から女の髪の毛が出てきた」と告げる。
刑事は主婦をお茶に誘う。
映像と歌。
1
飼育係、子供達の担任教師キノシタ、家庭教師がいる。飼育係はブタの話をすごいする。
ケンタロウの父がコーヒーを入れてくる。
ケンタロウは病気で学校を休んでいる。
父の母・ケンタロウの祖母がやってくる。家庭教師は記憶がはっきりしない。
隣家の主婦・オバタが来る。オバタは父が刑事と同じシャツを着ていることに動揺。担任教師は祖母に敵だと認識されてるらしい。祖母は飼育係に、象・カンコが死んだことを尋ねる。毒リンゴを食べたらしい。
ケンタロウは人間の友達を作るべき、という話。
ケンタロウの母とケンタロウが来る。ケンタロウは飼育係のユウちゃんに「帰れ」と荒ぶる。カンコの死をユウちゃんのせいだと思っている様子。担任教師はいじめについてケンタロウに聞こうとするが、ケンタロウは家庭教師と上の階へ。
ケンタロウの母はコーヒーを入れにキッチンへ。
祖母は散歩に出て行く。あたしがいない方がいいんじゃないかと思って、と。
担任教師は、昔教え子がチワワに噛み殺された、という話をする。
母はコーヒーを持ってくる。父には専用のカップで。
2
男6(自称神)が観客に二時間の経過を告げる。
男2・女2(スズキサチオの父母)は男6が気になり、お金を恵んでこの場を去る。神はその後を追う。ケンタロウの祖母はそれを見ていた。
ケンタロウ・サチオの父母が向き合って話している。ケンタロウはサチオを公園で棒で殴り、歯などを折ってしまった。その話。サチオの父は弁護士らしい。サチオの両親は慰謝料が欲しいわけではない。謝ったかどうかの話に。金を渡す渡さないでゴタゴタ、サチオの父に仕事の電話がかかってきてゴタゴタ。
ケンタロウの父は二階へ、母はキッチンへ。サチオの母は落ちているキノシタの免許証を見つける。
隣家の主婦・オバタが入ってくる。泣いてるように見えたから心配で、と。サチオの父はトイレへ。
サチオの母とオバタ。オバタはサチオの父が若い女とホテルから出てきた、と告げるが、サチオの名前について気になる母はその事しか話さない。
やがてサチオの父が戻る。
続いてケンタロウの母、紅茶を入れて戻る。ケンタロウの母はとにかく紅茶を飲ませようとするが断る夫妻。サチオの母がキノシタの免許を渡すと動揺するケンタロウの母。
ケンタロウの家庭教師が来る。その姿を見て驚愕するオバタとサチオの父。(不倫相手か?)家庭教師はケンタロウに飲み物を、と出ていた紅茶を手に取るが、ケンタロウの母は「それじゃない」とはねつける(何か入ってる?)二階へ戻る家庭教師。
サチオの父母、帰る。
オバタは出された紅茶を飲んでいる。ケンタロウの父、来る。ケンタロウの父は祖母が飲んだ薬を吐かせてきた、という。
ケンタロウの母は、ケンタロウと家庭教師の為に飲み物を持って現れる。紅茶はやはり、飲んだらダメな物だったっぽい。
ケンタロウの母は二階へ。
オバタはもう一杯の紅茶も飲んでしまう。
3
自称神様が何週間かの経過を告げる。
ケンタロウと家庭教師が来る。動物の話をしている。
サチオの父が来る。家庭教師と不倫関係にあったっぽいサチオの父はなんとなくダンディに振る舞い、サチオは殴られても当然、と言い始める。ケンタロウは象のカンコの悪口を言われた為にサチオを殴った。許せないときには殺してもいいんだ、と主張。家庭教師はケンタロウの頬を叩くが、ケンタロウが語り始めるいじめの実態を聞き、謝る。サチオの父も謝る。と、家庭教師は、サチオの父に対して「自分たちは知り合いだったのか?」と問う。記憶がないのだと。サチオの父は「不倫関係だ」と告げるが、あるはずないと家庭教師は否定。家庭教師は、自分が神様らしいと神様に言われた、と告げる。
ケンタロウの母が帰ってくるらしく、サチオの父は逃げる。母は窓を開け、閉める。ケンタロウは、学校でされたことを言わないでと家庭教師に口止め。
時間が跳ぶ。
家庭教師、ケンタロウ、ケンタロウの母。ケンタロウの友達(虫など)がいじめで殺されたことを母に告白する家庭教師。口止めは意味なかった。担任の先生に相談すべきでは?と家庭教師は問うが、母はもう調べはついている、と意味深な発言。担任教師は亡くなったらしい。話は家庭教師が昔担当していたユカリちゃんがいじめを受けていた件に。工場見学の際に事件があったのだという。ケンタロウの母はケンタロウの頬に叩かれた後を見つけ、冷やす為にキッチンへ向かう。
ケンタロウは「今度から手袋をして殴るといい」と言う。また、担任教師は死んでいないのだと。母は自分のためなら何をするか分からないと。
母が濡れタオルを持って戻る。ケンタロウは家庭教師を先に二階へ行かせる。ケンタロウはトイレへ。するとトイレから眠そうな飼育員が出てくる。うんちをしたかったらしい。
ケンタロウの父が帰宅。ケンタロウ母はキッチンへ、ケンタロウは上の階へ行こうとする。飼育員が、動物園にモトハシ先生から手紙が来ていた、と話しかけケンタロウと一緒に読む。どうやら外国に行っているようだ。ケンタロウの父は読み終わった絵ハガキを破く。母にバレたら悲しむから、と。モトハシも他の先生も、母の中では死んだ事になっているのだ。ケンタロウもそれを受け入れ、上の階へ。
飼育員はケンタロウの父に、何にそんなにお金を使っているのかと問う。横領してるっぽい。適当に濁し、上の階へ祖母の面倒を見に行く父。
飼育員におそらく動物園から緊急電話。ケンタロウの母は怪しげなカップを持ち上に行こうとすると父が降りてくる。
今日はやめてくれ、いえ今日なんです、と父母。飼育員は飛び出していく。祖母が亡くなっていると父。ケンタロウも降りてくる。ゾウの声に異変を察したのだ。家庭教師も降りてきて…。
4
自称神様は動物園の動物が毒殺で半数になったと客席に告げる。下着泥棒したっぽい。
下着を盗まれた女と刑事がくるが、神様は去っていく。
サチオの母が探し物をしている。女は帰り、刑事と母。サチオの母はサトウ家と仲直りしたいらしい。去る。
死んだはずの祖母が現れる。言い残した事があるらしい。刑事去る。
祖母はゾウに伝言を伝え、去る。
場面は変わり、聖書を広げた家庭教師とサチオの父。ケンタロウ、サチオの母。サチオの母は仲直りに来たらしいが、空気がピリピリしている。サチオの父は3カ月家に帰っておらず、週2でサトウ家に来ているらしい。ケンタロウが上に行こうとすると、サチオ父は、サチオが死んだと言う。
ケンタロウに、家庭教師のサクライに会いに来ることだけが楽しみになったのだと。
ケンタロウの母が帰宅。ケンタロウは上の階へ去る。家庭教師とサチオの父の出会いが語られる。かつていじめで片腕を失った少女の裁判でだったという。サチオの父は弁護士。その事件は自作自演だったという。ケンタロウの母はお茶を出そうとする。サチオの母は、黄色いカップでお茶をもらうと、ケンタロウよ父からお金を貰えるのだ、と告白。そして、ケンタロウの母に見られないように生きていくことが条件なのだ、と。隣人はそれで、こっそり引っ越したのだと。ケンタロウの母は「嘘だ」とキッチンに去る。
家庭教師が去ろうとするとサチオの母は止め、「仲直りをしにきたのだ」という。色々な嫌がらせをした末に駅のホームから突き落としたのだと。家庭教師は謝罪を始める。謝り合う一同。
ケンタロウの父が帰宅。喧嘩をして和解するサチオの父母。サチオの父は流れでケンタロウの父に喧嘩をふっかける。
黄色いカップを持ってケンタロウの母が戻る。ケンタロウの父は「あんたがお袋を殺した」とサチオの父に。家庭教師は仲裁に入り、ケンタロウの父を投げ飛ばす。ケンタロウの父母は黄色いカップの事で口論に。もうやめようと言い出す父。お金は会社のお金をちょろまかしていたらしい。飼育員のユウちゃん=社長の息子も了解済みだと。ユウちゃんの父は醤油入れを作る会社の社長。
その時飼育員がトイレから現れる。ケンタロウの母が父を問い詰めると、みんなに消えてもらう為の金の工面にほうぼうに借金があることが判明。家庭教師が「話し合うべきだ」と告げて去ろうとすると、ケンタロウが降りてきていた。
ケンタロウはおばあちゃんからの伝言を伝える。象のマルから伝言なのだという。動物園の毒殺事件の犯人はサルのハセガワさんだとケンタロウに告げる飼育員。ケンタロウ、黄色いカップのお茶を飲んでいる。母は毒だと思っているので必死に吐かせようとする。父は止める。棚の薬はビタミンなのだ、お前も分かっているだろう、と。ケンタロウ、眠る。
自称神様がやってくる。ずっとケンタロウを見守っていたらしいが、盗人っぽいので皆で神様をボコボコにする。逃亡する神様。皆で追おうとすると戻る神様。クマのふりをされて死んでしまう。…フリだった。また皆でボコボコに。逃げる神様。
いつの間にか寝ているケンタロウ。皆、それぞれに祈り始める。ちょっと怪奇現象が起こり、動物たちが鳴き出す。神様が登場し、唐突に〆る。
刑事現れる。連行される神様。幕。
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