『消失』
作:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
初演:2004年/NYLON100℃
兄と弟が暮らす家に色んな人々がやってきて展開する劇。
兄と弟の関係性に常にほのめかされる謎が印象的。何かが起きている事は確実だけれど、何が起きているのかはっきりとは分からない、という状態が、劇の進行の大部分を占める。
なんだか皆怪しい。この妙な雰囲気が面白い。基本的にはコメディタッチで進んでいくのだけれど、どうも世界がなんだか変な事になってるらしい感じが、笑えるようで笑えない、笑えないようで笑える、不思議な空気を醸し出している。
場所も時代も関係性もよく分からない世界で繰り広げられる、妙な人たちの人間喜劇。

ケラさんの戯曲は読むのが初めて。上演で観たらより面白いんだろうなぁ。
皆が夢中になるわけだ!
【収録】
『ケラリーノ・サンドロヴィッチ 消失/神様とその他の変種』
著:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
ハヤカワ演劇文庫32
2012年/早川書房
【ネタバレあらすじメモ】
以下、反転しないと見えないようにしときます。
人物
兄(チャズ)
弟(スタンリー)
男1・ドーネン
男2・ジャック
女1・エミリア
女2・スワンレイク
プロローグ
兄と弟が暮らす家。クリスマスパーティーの準備。眺めるアルバムには弟の写真がない。弟は来客予定のスワンレイクさんの事が好き。気持ちを打ちあけるつもりだが、スワンレイクさんは食事の貝アレルギーで倒れる。兄は言う。弟の事を失わずに済んだ、と。
1
翌日。
兄とドーネンが話している。弟が失恋した話。弟はショックで飛び出していった。
そこへエミリア来る。二階の住人募集を見てきたのだが、それは大分前の記事だ。戦争などあったらしい。兄とエミリアは二階を見に行く。
ドーネンはボロボロのセーター(弟からスワンレイクへのプレゼント)を見つける。
兄が戻ってくる。最近変な灰が降ってくる、とか。エミリアを対象にやらしい話。
エミリア降りてくる。不審な男がいる、と思ったら弟だった。兄は出ていき、ドーネンとエミリア二人。
ドーネンは兄が「あんたの裸を想像したって」とエミリアに告げる。
兄弟戻ってくる。エミリアは部屋を借りることにした。窓からは火葬場の煙突が見える。エミリア帰る。
薬を飲む弟。水が苦い。弟は兄に、セーターを破いたことを謝る。兄が編んだらしい。
スワンレイクがやってくる。弟は彼女は回復したと言っていたが、そうではないらしい。スワンレイクは彼らの話を全部聞いていて、事実と全く違うと文句を言う。そして、自身の恋愛トラウマを暴露し、水を飲む。弟とドーネンは眠ってしまっている。
兄は必死に弟の事を弁護する。スワンレイクもやや心を動かしかけるが、水を飲むと歯が抜ける。ついで手のひらから煙が。トイレに行くスワンレイク。
ドーネンは「飲ませちゃいけない薬」が行方不明になっていることに気付く。兄は弟に飲ませてしまったと思い、吐き出させようと皆でトイレへ。
トイレにはスワンレイクが入っている。猛烈なノック、大混乱。
そこへエミリアが、車が故障した、といって戻ってくる。
2
同日夕刻。
エミリア、スワンレイク、ドーネン、弟、作業員のジャック。
ジャックはガスの点検に来たが、ドーネンの子のドリルを解いている。ドーネンは兄の様子を見に出て行く。
弟はずっと寝ている。エミリアは二階へ物を取りに行く。
ジャックがドーネンの鞄を漁り始めると弟がそれを目撃。弟はジャックを不審に思う。
エミリアが地球儀のビーチボールを持って戻ってくる。弟はエミリアに「誰?」エミリアは弟と出会い、二階に住むことになったと伝える。ビーチボールを使ってドリルの問題を解いていると、ビーチボールがしぼんでいく。地球儀ビーチボールはスワンレイクと弟の思い出の品だったらしく、穴が開いてしぼんたことに弟は猛烈に怒る。エミリアをなじる弟。エミリアの学校行けてないエピソードでやや沈静化。弟はクリスマスパーティーがどうなったのか気になり、電話をかける。弟は兄の様子を見に行く。
弟がいない間、エミリアはビーチボール騒ぎにびっくりしたことを漏らす。おかしい、と。
弟戻る。そして二階へ。エミリアとジャックはなんとなく仲良くなる。エミリアの飼っている鳥の話をしていると弟降りてくる。今度は外へ。
スワンレイクがトイレから戻り、弟を追い外へ。
二人は外で抱き合って戻る。とっさに隠れるジャックとエミリア。
スワンレイクは物置で数々の自分への贈り物を見た話をする。弟は、全て兄が用意した、けど、兄はライクで自分はラブだ、と。そしてジャックとエミリアを探し見つける。井戸に兄の様子を見に行くのを忘れていた。
と、ドーネンが戻る。
ドーネンは弟を心配して「プログラミン…」と口走る。
ジャックはガス栓を直しひねると、水道から水が出る。家の色々なスイッチは本来とは別の所と対応している。色々やる一同。
やがて蛇口から大量の歯が出る。電話が来て弟が誰かと話す。電話が切れてから弟は「ビビという女の母から」と告げる。
ビビは大分前に家出し、弟はビビを隠していると思われているらしい。ビビは弟が以前フラれた女らしく、弟をフッた女性はことごとく行方不明らしい。
弟は二階で寝ようとスワンレイクを誘う。二人は二階へ、ドーネンもこっそり様子を見に行く。
ジャックとエミリア。ジャックはどうやら弟について調査していて、エミリアも協力の姿勢。ジャックは、明日からここに住むようにエミリアに言う。調査をしてほしいと。エミリアの旦那さんの話に。第二の月に行ったらしく、それは事故があったらしく、生きているかどうか分からない。
兄が戻る。ドーネンも二階から降りてくる。ジャックは去る。
エミリアも、明日から住みたいと告げて去る。
兄は井戸の中の子供と話した、という。ドーネンは薬をなくしてしまった。二階から歌声。
3
第二の月、ムーンステーションは政府崩壊直前に打ち上げられた為、その後人々はそれを見捨てた。
5日後。大晦日。
ドーネンは子供と電話してるらしい。子供が友達の耳を引きちぎったとか。ジャックは側で聞いている。
兄がダンボールを持って二階から来る。ジャックはエミリアと会う予定らしい。兄はエミリアが外出中と告げ、しきりにジャックを追い出そうとする。出ていくジャック。
戸締りをする兄。ドーネンが袋を剥ぐと中から頭に電極を繋いだ弟が。ドーネンは「ロボットがロボットを…」とつぶやく。ドーネンもロボット?ドーネンは兄に言われて、弟の記憶を改竄していく。と、弟が目を覚まし、兄と二人で喋りたいと告げる。ドーネン出ていく。足の調子が悪い。
弟は、スワンレイクにプロポーズされたと言う。けれど兄と一緒にいたいのだ、と。そして弟は眠る。兄は複雑な気持ちに。弟の過去のガールフレンドとの記憶を「フラれた」と改竄したのも兄だ。
兄はドーネンを連れて来る。
兄はドーネンに、弟の記憶・スワンレイクに関するものを消すように依頼。ドーネンは操作するが何かを間違えた様子。
スワンレイクとエミリアの声。ドーネンは機器を持ってトイレへ。スワンレイク、エミリア、そしてジャックが入ってくる。スワンレイクはエミリアとジャックの仲を冷やかしたり。スワンレイクが元先生だった話。エミリアの元旦那はスワンレイクの同級生だったらしい。そしてその旦那は、第二の月に行った。花火が上がる。
弟とドーネンが戻る。弟はスワンレイクの事をすっかり忘れてしまっている。ドーネンは息子に電話をかけるが、なんだか爆撃のような音が聞こえる。ジャック出て行く。
兄とスワンレイクの二人。スワンレイクは兄に、弟に何かしているのかと聞く。彼女は弟の以前の交際相手の家にも行き、真実に迫りかけていた。スワンレイクの首を絞める兄。
そこへ弟が来る。慌てて首を絞めるのをやめる兄。弟は「月にロケットが刺さるみたい」と花火を見ようと誘うが、体から煙が出る。ドーネンを呼ぶ兄。
ドーネンは2階にあったおもちゃのロボットはどこだ、と問い続ける。
ジャックとエミリアも戻る。ジャックはケンカするドーネンと兄を仲裁。弟はオモチャのロボットについて語り始める。子供の頃にそれを持って展望台に行った時、兄にぶつかった拍子に自分はそこから落ちた、と。ドーネンは息子に電話を続けるが、爆撃を告げるインフォメーションのみが流れる。ジャックは「管理局の者」と正体を明かし、弟の件はドーネンの仕業かと確かめる。
ドーネンはドアから外へ、追うジャック。銃声。ジャックが戻る。ジャックが配電盤に触れるとスパーク、その影響か、家の色々な所が崩れ、そこからビビの死体が出てくる。
兄は外で花火を見る。スワンレイクは弟に「これから色々な話をしよう」と語りかける。
外で物音。兄は首を吊った。スワンレイクは弟を連れて逃げようとするが、ジャックに撃たれる。
ジャックは当局に電話するが、「それはもういい」と返事が来る。解任されたらしい。何のために人を殺したのか煩悶するジャック。国のあちこちで空爆が始まったらしい。エミリアは問う。月を打ち上げたのはあなたたちか、と。そうだと答えるジャック。そして謝る。ジャックとエミリアと弟。溶暗。おしまい。
作:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
初演:2004年/NYLON100℃
兄と弟が暮らす家に色んな人々がやってきて展開する劇。
兄と弟の関係性に常にほのめかされる謎が印象的。何かが起きている事は確実だけれど、何が起きているのかはっきりとは分からない、という状態が、劇の進行の大部分を占める。
なんだか皆怪しい。この妙な雰囲気が面白い。基本的にはコメディタッチで進んでいくのだけれど、どうも世界がなんだか変な事になってるらしい感じが、笑えるようで笑えない、笑えないようで笑える、不思議な空気を醸し出している。
場所も時代も関係性もよく分からない世界で繰り広げられる、妙な人たちの人間喜劇。

ケラさんの戯曲は読むのが初めて。上演で観たらより面白いんだろうなぁ。
皆が夢中になるわけだ!
【収録】
『ケラリーノ・サンドロヴィッチ 消失/神様とその他の変種』
著:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
ハヤカワ演劇文庫32
2012年/早川書房
【ネタバレあらすじメモ】
以下、反転しないと見えないようにしときます。
人物
兄(チャズ)
弟(スタンリー)
男1・ドーネン
男2・ジャック
女1・エミリア
女2・スワンレイク
プロローグ
兄と弟が暮らす家。クリスマスパーティーの準備。眺めるアルバムには弟の写真がない。弟は来客予定のスワンレイクさんの事が好き。気持ちを打ちあけるつもりだが、スワンレイクさんは食事の貝アレルギーで倒れる。兄は言う。弟の事を失わずに済んだ、と。
1
翌日。
兄とドーネンが話している。弟が失恋した話。弟はショックで飛び出していった。
そこへエミリア来る。二階の住人募集を見てきたのだが、それは大分前の記事だ。戦争などあったらしい。兄とエミリアは二階を見に行く。
ドーネンはボロボロのセーター(弟からスワンレイクへのプレゼント)を見つける。
兄が戻ってくる。最近変な灰が降ってくる、とか。エミリアを対象にやらしい話。
エミリア降りてくる。不審な男がいる、と思ったら弟だった。兄は出ていき、ドーネンとエミリア二人。
ドーネンは兄が「あんたの裸を想像したって」とエミリアに告げる。
兄弟戻ってくる。エミリアは部屋を借りることにした。窓からは火葬場の煙突が見える。エミリア帰る。
薬を飲む弟。水が苦い。弟は兄に、セーターを破いたことを謝る。兄が編んだらしい。
スワンレイクがやってくる。弟は彼女は回復したと言っていたが、そうではないらしい。スワンレイクは彼らの話を全部聞いていて、事実と全く違うと文句を言う。そして、自身の恋愛トラウマを暴露し、水を飲む。弟とドーネンは眠ってしまっている。
兄は必死に弟の事を弁護する。スワンレイクもやや心を動かしかけるが、水を飲むと歯が抜ける。ついで手のひらから煙が。トイレに行くスワンレイク。
ドーネンは「飲ませちゃいけない薬」が行方不明になっていることに気付く。兄は弟に飲ませてしまったと思い、吐き出させようと皆でトイレへ。
トイレにはスワンレイクが入っている。猛烈なノック、大混乱。
そこへエミリアが、車が故障した、といって戻ってくる。
2
同日夕刻。
エミリア、スワンレイク、ドーネン、弟、作業員のジャック。
ジャックはガスの点検に来たが、ドーネンの子のドリルを解いている。ドーネンは兄の様子を見に出て行く。
弟はずっと寝ている。エミリアは二階へ物を取りに行く。
ジャックがドーネンの鞄を漁り始めると弟がそれを目撃。弟はジャックを不審に思う。
エミリアが地球儀のビーチボールを持って戻ってくる。弟はエミリアに「誰?」エミリアは弟と出会い、二階に住むことになったと伝える。ビーチボールを使ってドリルの問題を解いていると、ビーチボールがしぼんでいく。地球儀ビーチボールはスワンレイクと弟の思い出の品だったらしく、穴が開いてしぼんたことに弟は猛烈に怒る。エミリアをなじる弟。エミリアの学校行けてないエピソードでやや沈静化。弟はクリスマスパーティーがどうなったのか気になり、電話をかける。弟は兄の様子を見に行く。
弟がいない間、エミリアはビーチボール騒ぎにびっくりしたことを漏らす。おかしい、と。
弟戻る。そして二階へ。エミリアとジャックはなんとなく仲良くなる。エミリアの飼っている鳥の話をしていると弟降りてくる。今度は外へ。
スワンレイクがトイレから戻り、弟を追い外へ。
二人は外で抱き合って戻る。とっさに隠れるジャックとエミリア。
スワンレイクは物置で数々の自分への贈り物を見た話をする。弟は、全て兄が用意した、けど、兄はライクで自分はラブだ、と。そしてジャックとエミリアを探し見つける。井戸に兄の様子を見に行くのを忘れていた。
と、ドーネンが戻る。
ドーネンは弟を心配して「プログラミン…」と口走る。
ジャックはガス栓を直しひねると、水道から水が出る。家の色々なスイッチは本来とは別の所と対応している。色々やる一同。
やがて蛇口から大量の歯が出る。電話が来て弟が誰かと話す。電話が切れてから弟は「ビビという女の母から」と告げる。
ビビは大分前に家出し、弟はビビを隠していると思われているらしい。ビビは弟が以前フラれた女らしく、弟をフッた女性はことごとく行方不明らしい。
弟は二階で寝ようとスワンレイクを誘う。二人は二階へ、ドーネンもこっそり様子を見に行く。
ジャックとエミリア。ジャックはどうやら弟について調査していて、エミリアも協力の姿勢。ジャックは、明日からここに住むようにエミリアに言う。調査をしてほしいと。エミリアの旦那さんの話に。第二の月に行ったらしく、それは事故があったらしく、生きているかどうか分からない。
兄が戻る。ドーネンも二階から降りてくる。ジャックは去る。
エミリアも、明日から住みたいと告げて去る。
兄は井戸の中の子供と話した、という。ドーネンは薬をなくしてしまった。二階から歌声。
3
第二の月、ムーンステーションは政府崩壊直前に打ち上げられた為、その後人々はそれを見捨てた。
5日後。大晦日。
ドーネンは子供と電話してるらしい。子供が友達の耳を引きちぎったとか。ジャックは側で聞いている。
兄がダンボールを持って二階から来る。ジャックはエミリアと会う予定らしい。兄はエミリアが外出中と告げ、しきりにジャックを追い出そうとする。出ていくジャック。
戸締りをする兄。ドーネンが袋を剥ぐと中から頭に電極を繋いだ弟が。ドーネンは「ロボットがロボットを…」とつぶやく。ドーネンもロボット?ドーネンは兄に言われて、弟の記憶を改竄していく。と、弟が目を覚まし、兄と二人で喋りたいと告げる。ドーネン出ていく。足の調子が悪い。
弟は、スワンレイクにプロポーズされたと言う。けれど兄と一緒にいたいのだ、と。そして弟は眠る。兄は複雑な気持ちに。弟の過去のガールフレンドとの記憶を「フラれた」と改竄したのも兄だ。
兄はドーネンを連れて来る。
兄はドーネンに、弟の記憶・スワンレイクに関するものを消すように依頼。ドーネンは操作するが何かを間違えた様子。
スワンレイクとエミリアの声。ドーネンは機器を持ってトイレへ。スワンレイク、エミリア、そしてジャックが入ってくる。スワンレイクはエミリアとジャックの仲を冷やかしたり。スワンレイクが元先生だった話。エミリアの元旦那はスワンレイクの同級生だったらしい。そしてその旦那は、第二の月に行った。花火が上がる。
弟とドーネンが戻る。弟はスワンレイクの事をすっかり忘れてしまっている。ドーネンは息子に電話をかけるが、なんだか爆撃のような音が聞こえる。ジャック出て行く。
兄とスワンレイクの二人。スワンレイクは兄に、弟に何かしているのかと聞く。彼女は弟の以前の交際相手の家にも行き、真実に迫りかけていた。スワンレイクの首を絞める兄。
そこへ弟が来る。慌てて首を絞めるのをやめる兄。弟は「月にロケットが刺さるみたい」と花火を見ようと誘うが、体から煙が出る。ドーネンを呼ぶ兄。
ドーネンは2階にあったおもちゃのロボットはどこだ、と問い続ける。
ジャックとエミリアも戻る。ジャックはケンカするドーネンと兄を仲裁。弟はオモチャのロボットについて語り始める。子供の頃にそれを持って展望台に行った時、兄にぶつかった拍子に自分はそこから落ちた、と。ドーネンは息子に電話を続けるが、爆撃を告げるインフォメーションのみが流れる。ジャックは「管理局の者」と正体を明かし、弟の件はドーネンの仕業かと確かめる。
ドーネンはドアから外へ、追うジャック。銃声。ジャックが戻る。ジャックが配電盤に触れるとスパーク、その影響か、家の色々な所が崩れ、そこからビビの死体が出てくる。
兄は外で花火を見る。スワンレイクは弟に「これから色々な話をしよう」と語りかける。
外で物音。兄は首を吊った。スワンレイクは弟を連れて逃げようとするが、ジャックに撃たれる。
ジャックは当局に電話するが、「それはもういい」と返事が来る。解任されたらしい。何のために人を殺したのか煩悶するジャック。国のあちこちで空爆が始まったらしい。エミリアは問う。月を打ち上げたのはあなたたちか、と。そうだと答えるジャック。そして謝る。ジャックとエミリアと弟。溶暗。おしまい。
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