『天国泥棒』
作:加藤道夫
初出:1952年
「自殺が悪いと云ふんなら、神様は自殺しなければならんやうな世の中に何故俺を生んだんだ」
死刑囚二人が登場する短篇戯曲。
片方が極悪人、片方は冤罪を主張している。彼らは話し込むうちに「死んだらどうなるか」について考え始める。
静かな雰囲気の中語られる、死。良い。
そこから老看守が登場し、神・天国・地獄といった話になる。
神を信じ罪を悔いれば天国に行けるのか?
冤罪を主張する男は、神を信じなければ地獄に落ちるのか。
そんな葛藤が短篇の中にぎゅっと詰まっていて魅力的。

【収録】
『近代日本キリスト教文学全集12・戯曲集』
著:中村吉蔵・北村透谷・小山内薫・武者小路実篤・芥川龍之介ほか
1981年/教文館
【ネタバレあらすじメモ】
隣同士の牢に入れられているAとB。
共に死刑囚だが、Aは無実を主張している。二人は話しながら、死んだ後はとうなるのか、を考え始める。死刑執行は近い。
やがて老看守がやってくる。彼は神の存在を説き、Bは神父のもとに生き懺悔したがる。老看守は、そうすれば天国へ行けるかもしれない、といい、彼を連れて行く。
残されたAは、罪人が悔い改めれば天国へ行ける、というシステムについて悪態をつく。ならばそんな悪人と同じ天国には行きたくない、と。
やがて老看守がAを連れに来る。Aは、悪人がひしめく天国に行くよりは自殺して地獄に行く、そこを善人の国にしてみせる、と隠していたカミソリで自殺しようとする。彼を取り抑えた老看守は困り果てる。
聖歌が聞こえてくる。
作:加藤道夫
初出:1952年
「自殺が悪いと云ふんなら、神様は自殺しなければならんやうな世の中に何故俺を生んだんだ」
死刑囚二人が登場する短篇戯曲。
片方が極悪人、片方は冤罪を主張している。彼らは話し込むうちに「死んだらどうなるか」について考え始める。
静かな雰囲気の中語られる、死。良い。
そこから老看守が登場し、神・天国・地獄といった話になる。
神を信じ罪を悔いれば天国に行けるのか?
冤罪を主張する男は、神を信じなければ地獄に落ちるのか。
そんな葛藤が短篇の中にぎゅっと詰まっていて魅力的。

【収録】
『近代日本キリスト教文学全集12・戯曲集』
著:中村吉蔵・北村透谷・小山内薫・武者小路実篤・芥川龍之介ほか
1981年/教文館
【ネタバレあらすじメモ】
隣同士の牢に入れられているAとB。
共に死刑囚だが、Aは無実を主張している。二人は話しながら、死んだ後はとうなるのか、を考え始める。死刑執行は近い。
やがて老看守がやってくる。彼は神の存在を説き、Bは神父のもとに生き懺悔したがる。老看守は、そうすれば天国へ行けるかもしれない、といい、彼を連れて行く。
残されたAは、罪人が悔い改めれば天国へ行ける、というシステムについて悪態をつく。ならばそんな悪人と同じ天国には行きたくない、と。
やがて老看守がAを連れに来る。Aは、悪人がひしめく天国に行くよりは自殺して地獄に行く、そこを善人の国にしてみせる、と隠していたカミソリで自殺しようとする。彼を取り抑えた老看守は困り果てる。
聖歌が聞こえてくる。
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