『赤鬼』
作:阪中正夫
初演:1935年6月・創作座

岸田國士がエッセイの中で話題にしていた劇作家・阪中正夫の戯曲。
『赤鬼』と聞くとどうしても野田秀樹の『赤鬼』が浮かぶが、こちらはいつも飲んだくれていて顔が赤い為に「赤鬼」と呼ばれているお父さんの話。
お父さんには執着している愛人がいて、そことの関係や息子の恋人への不満などがモヤモヤしながら語られる。
主に恋愛とお金の議論なのだが、舞台設定がのどかな為か、なんとなく牧歌的なイメージが漂う戯曲だった。
父と子のお芝居。

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阪中正夫(1901〜1958)



【収録】
『赤鬼・他三篇』
著:阪中正夫
昭和11年/白水社
収録作は故郷/傾家の人/赤鬼/為三


【ネタバレあらすじメモ】

材木店。

三平(三十四五)と良造(五十七八)
・良造の息子兵太はお照に惚れてる
・良造はそれが気に食わない
・良造は飲み歩き赤鬼と呼ばれている
・話題は主に女性関係
安吉(六十七八)が来る。

三平、良造、安吉(おけいの親)
・安吉は良造の妾おけいの相談事で来る
・おけいに家を与えて欲しいと安吉
・安吉は良造に養って欲しい
・良造は断る
・ならばもうおけいに会うなと安吉
・会いたい時には会うと良造
兵太(三十一)が来る。

兵太(良造の息子)、三平、良造、安吉
・兵太はお照に呼ばれて出ていた
・良造はお照に立退きを迫っている
・安吉は良造のおけいへの仕打ちを愚痴る
安吉去る。

兵太、三平、良造
・今は兵太が良造の代わりに働いている
・お照をよく思わない良造
・金についての論争
兵太と三平が出ようとするとおけい、安吉来る。

おけい、安吉、良造
・別れるか否か
・おけいを嫁にすると言い出す良造
三人は母屋へ行って相談する。

三平、兵太。
・戻ってくる二人
・兵太はやはりお照が好き
良造来る。

三平、兵太、良造。
・良造の結婚を認める兵太。
良造去る。

三平、兵太。
・なんだかんだ父思いの兵太