『サンダーボルツ*』
原題:Thunderbolts*
監督:ジェイク・シュライアー
製作:2025年/アメリカ
上映時間:126分


『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』の後の世界のMCU作品。
今までのMCUでメインを張ってこなかったキャラたちが、世界を救う為に奮闘する。

MP~2

「最強じゃない、ヒーローじゃない、でも、やるしかない」
というキャッチコピーの通り、スーパーパワーを持ってる訳ではないやつらがどう戦っていくのかが見所。
「ブレイブ・ニュー・ワールド」で誕生した新キャプテン・アメリカ(アンソニー・マッキー)もスーパーパワーなし組だったので、ヒーロー映画的には「強くないヒーロー」が二作続けて主役となる。
そして今回の敵はかなり強者で、戦って勝つということが困難なタイプ。
最強の敵VS弱め主人公、どうする!?
って時に二作続けて、「対話する・寄り添う」という方法を提示してきたMCU。
これは、新しい風な感じがするぞぉ!

『サンダーボルツ』でメインになるのは
エレーナ(ブラック・ウィドウの義妹)
バッキー(前キャプテン・アメリカの親友)
ジョン・ウォーカー(ドラマで一瞬キャプテン・アメリカを襲名した後没落)
ゴースト(すっかり忘れてた)
レッド・ガーディアン(エレーナの父的存在)
MCUほぼほぼ観てきた私でも、「…えっと…」となるキャラもいる。
じゃあしっかり予習しておく必要があるのか、というと、そうでもない。映画の中でなんとなく感じられるので、ここから入っても十分楽しめそう。

予習したい方は
ドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』(バッキー、ジョン・ウォーカー周辺)
映画『ブラック・ウィドウ』(エレーナ、レッド・ガーディアン周辺)
映画『アントマン&ワスプ』(ゴースト周辺)
を押さえると良さそうだが、それらを十分味わうにはさらに遡って…というMCU沼ではある。

しかし、煩雑になったMCUに今から入るには、良作な感じがした。
強大な敵に皆で強力して立ち向かう、がやや当たり前になりつつあったシリーズで、久々にチームが上手く行かない、それでも乗り越えて協力する、という過程を見た感じでグッとくるものがあった。
ロケーション的にも初代『アベンジャーズ』を彷彿とさせる場所で、うぉ、あの感動再び!な熱い一作でした。

題材としても、孤独・虚無感という物とどう付き合っていくか、仲間・家族、といった感じで、強いヒーローから弱さを抱えたヒーローの時代へと移行しているのかなぁ、としみじみしました。
MCUが、帰ってきたぞー!

MP