『まぼろしハワイ』
著:よしもとばなな
2007年 幻冬舎

だれのために泣いているのか私はわからなかった。
でも会えなくなってしまった人たちのためになのだ、ということはわかった。
会えないことにはふだん気づかないけれど、神様が髪の毛をそっとなでたみたいな、今のようなときに気づくことができる。すばらしい踊りを見ているときはっと気づくことがある。今は一回しかないんだということ、そして今はもう会えなくなった人がだれにでも必ずいるということ。

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過去と現在と未来が優しく溶けあっていく
孤独と喪失感を癒やす、ハワイを舞台にした短編小説3本を収録。
ハワイに、包まれてゆく心。

癒やしを求める方、おすすめの一冊です。