『コナン・ドイル シャーロック・ホームズの代理人』
著:ヘスキス・ピアソン
訳:植村昌夫
2012年 平凡社
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コナン・ドイルの伝記。イギリスでは決定版と言われている出来だそうです。

シャーロック・ホームズの生みの親はシャーロック・ホームズを憎んでいた!?
ドイルは自分の事を歴史小説家だと思っていた!?
晩年は心霊主義にドハマリした!?

という有名エピソードの記録は勿論の事ながら、
コナン・ドイルの様々な足跡から
コナン・ドイル=一般庶民の感覚を持った気の良い熱血おじさん
という親しみの持てるイメージを今に伝えてくれる、読み応え抜群な一冊。

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【読書メモ】


1ケルト人
本大好き少年

2苦学生
信じやすく感動家。
医者を目指して航海にも出る。
ジョージ・バッドとの出会い。
マコーリー『史論集』

3ドクター・バッド
ドクター・バッドという奇想天外な医者の友人たの交流。ホームズに似ている所が多い。

4ドクター・ドイル
医者として開業してからのコナン・ドイル。

5待ち時間
小説を書くようになる。シャーロック・ホームズの誕生。一般庶民の代表者としてのドイル。

6シャーロック・ホームズ
ホームズへの誇りと憎しみ
ワトソンはドイル自身

7交友と名声
バリと友人。
アメリカで講演ツアー。

8勇将ジェラール
気楽に書いたジェラールは世間的には最高傑作だが、自身は認めなかった。

9行動の人
ボーア戦争従軍、英国の名誉回復運動。
サーの称号。

10タイタニック
ドイルとバーナード・ショーの、タイタニック沈没に関する舌戦。

11普通の人
ドイルの「一般的」さを示すエピソード。

12晩年
心霊主義にハマる話。それでも親切な男だった。