『爆弾』
著:呉勝浩
2022年 講談社

感想を一分にまとめた動画はコチラ

【あらすじ】
酒屋でのトラブルから警察署に連行されたスズキタゴサクと名乗る男
取調べ中彼は、自分に霊感がある、と主張し、秋葉原で爆発があると予言
言葉通りに爆発が起き、彼はさらに予言を続ける
「ここから三度、次は一時間後に爆発します」
警察は特殊捜査班を動員して彼の取り調べを進めるが、スズキタゴサクは爆弾の在り処をほのめかす会話をゲーム感覚で始め…
都内各所に潜む爆弾、翻弄される警察、未曾有の爆弾テロはどのような結末を迎えるのか…

【感想】
とにかくスズキタゴサクのキャラクターが濃い。始めから登場する不審人物が「謎を解いてみな」とばかりに読者を翻弄する。
知らぬ間に彼のペースに引き込まれ「一理あるかも」なんて思わされる恐ろしい話術。
彼と対峙する警察の特殊班との言葉の戦いに息を呑む。
自分と関わりのない人間を、命を賭して救う価値はあるのか
人の本質に揺さぶりをかけてくる一冊。
作者の方が『羊たちの沈黙』✕『ダイ・ハード3』を意識した、という記事をどこかで見たのだけれど、まさにその通り。
手に汗握る心理戦がお好きな方は是非。

私はAudibleで聴く読書だったのですが、ナレーターの星祐樹さんの演じるスズキタゴサクが、なんとも不気味な、人ならざる者を彷彿とさせる感じの怪演で見事!オーディオブックで聴く甲斐のある作品でした。

Screenshot_20230412-202347~2

書籍情報はこちら