『話術』
著:徳川夢声
平成30年 新潮文庫
(昭和22年6月秀水社より刊行)

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文体がお喋り名人だけあって、
とてもリズムがよく、飽きさせない。
ちゃんとこちらを見て話してる感触がする。
読書は著者とのお喋り、という感じ。

話す事は素人でも出来る、という所から、
では「ハナシ」のプロとは何なのか、
と論が進んで喋りのプロ論になっていくの、面白かった。

そして
「自分が最も効果的であると信ずる読み方をする」
という所にたどり着く。
そうか、そうですよね、となる。
また、話をする相手や会場、年齢などに沿って行う
「話の種類の分類」
も面白かった。


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【目次とメモ】

総説

第一章 話の本体
話は素人玄人の境が曖昧で、誰にでも出来るもののように思われる。研究する人も少ない。

第二章 話の根本条件
個性が大事。
ハナシは意志・感情・知識の伝達。
自分が最も効果的であると信ずる読み方をする。
マ術。


各説

第一章 日常話
日常会話における様々な心得が語られる。

第二章 演壇話
メニューで泣かせる
手は口ほどに
その他、様々なジャンルでの話し方が分類され描かれる。

話道の泉
色々な「話術」に関する逸話が語られる。面白い。