神奈川近代文学館で今日まで開催だった、
『中島敦展〜魅せられた旅人の短い生涯』
滑り込みで行ってきました。

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神奈川近代文学館、
常設展も豪華で、企画展も色々やってるみたいなので、また行ってみたい…。
色んな文豪の縁の品が展示してあって、
「わ!字汚ねぇ!」とか
「お、字かわいい!」とか
ウキウキしながら時を過ごせます。

中島敦展は、年代順に中島敦の人生を追っていく形になっていて、充実の内容。

入口にクイズ形式のワークシートがあって、
それを埋めるように見ていくとくまなく展示が見られるという、
来訪者の能動性を高める仕掛けで素敵でした。
ちなみに全問正解すると、
『文豪ストレイドッグス』コラボのクリアファイルがもらえるおまけつき。

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幼少期の成績表とかも展示されていて、
有名になるとこんなものまで展示物に…
とか思いました。
後に『斗南先生』のモデルになる伯父との話とか、
就職難だったこととか、
どこか悶々とした作品たちの下地が作られていく過程
奥さんと出会って、先生時代、南洋へ
南洋〜帰国の作品充実の時期と体調の絶不調
没後、作品の現代に与えた影響

という流れが三部構成になっていて見やすく。

南洋から家族に送った犬の置物がツボでした。

また、神奈川近代文学館のTwitterでも公開されている、
夫人の証言による中島敦の最期の言葉
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このボードの前で、グッとくる思い。
寂寥感。
中島敦、享年33歳。

命日の12月4日公開に向けて、
朗読『李陵』の編集をしてます。
私が今まで朗読したのは21本。
全作声に出して動画作る、という目標への、
エネルギーをいただいた展示でした。

感謝。

中島敦作品の朗読リストはこちら↓