『イングロリアス・バスターズ』
原題:Inglourious Basterds
監督:クエンティン・タランティーノ
出演:ブラッド・ピットクリストフ・ヴァルツ、メラニー・ローラン、ほか
製作:2009年 アメリカ、ドイツ
上映時間:153分

公開当時、「面白くなかったら全額返金します」
というキャンペーンを打っていた映画。
その強気の姿勢も分かる面白さでした。
なにより、緊張感が半端ない。
その緊張感を引っ張ってるのが、
ナチスドイツのSSの大佐ランダを演じたクリストフ・ヴァルツ。
すごい存在感だと思ったら、この役ですごい数の賞取ってるみたいです。

この大佐が出てくると、「もうダメだ!」
っていう気持ちになるほど、場を支配する力。
狙った獲物はどこまでも追いかけて追い詰める、
隠れた獲物も抜群の嗅覚で見つけ出す、
シャーロック・ホームズを敵に回したよな絶望感があって素敵でした。
冷酷非情なくせにユーモアがあるからより一層怖い。ブラッド・ピットが霞むほどの強烈キャラ。
この人観てると、なぜか柳内佑介さんを思い出します。
きっと、柳内さん、SSの役とかやったらすげぇ似合うと思う。
5章に分かれたシチュエーションも、
・ランダが床下のユダヤ人を見つけられるか否かのスリル
・バスターズの活躍
・ランダが映画館の経営者(ユダヤ人)と食事をする
・スパイだとドイツ将校にバレそうになる
・映画館襲撃作戦
と、常に緊張感を漂わせ、
最終章で文字通り爆発させる、という素晴らしい構成。
ドイツの敗戦の真相を、おもいっきり史実から離れた所で描いてますが、
「こういう可能性もあったかもしれない」
という気持ちになります。
オススメ。
【ネタバレあらすじメモ】
第1章
SSのユダヤ・ハンターであるランダ大佐が、ユダヤ人をかくまっている家にやってきて尋問、
娘一人が逃亡するが、残りのユダヤ人家族たちは殺される。床下のユダヤ人、床上の英語での会話、という緊張感バリバリの一章。
第2章
ナチ狩り部隊イングロリアス・バスターズの結成。
ブラピの演説。
バスターズの活躍。その恐怖の名前は、ヒトラーにまで届く。
第3章
ドイツ占領下のフランスの映画館で働くショシャナ(1章で逃げ延びた女の子)は、戦争の英雄フレデリック・ツォラーに気に入られ、ゲッベルスと会い、
自分の家族を殺したランダ大佐にも会い、
(ここの緊張感すごい)
自分の映画館にナチが集まって映画を観るという展開になる。
彼女は映画館ごと、ナチを焼き殺す計画を立てる。
第4章
プレミア作戦、という対ナチ作戦。
映画に詳しいイギリス軍人が、フランスでドイツ女優ハマーシュマルクとバスターズに接触、
映画館に集結したナチスを吹っ飛ばす作戦。
が、女優との接触場の酒場で正体をドイツ軍人に見破られ(指で3、の出し方)銃撃戦の末、女優以外死亡。
ブラピたちが乗り込んで女優を救出、作戦は残りのバスターズが引き継ぐことに。
だが、現場を訪れたランダ大佐は、片方のハイヒール、
ハマーシュマルクのサインを発見。
こいつ、猟犬か!
第5章
映画館に侵入するも、ハマーシュマルクは捕らえられ、SSのランダに殺される。
ランダはブラピを映画館から連れ去り、
アメリカ本国と交渉させ、
自分の身の安全を保証する代わりに、
プレミア作戦を邪魔しないことにする。
映画館ではショシャナが言い寄ってきたツォラーに撃たれるが、彼女の作戦は成功、
そこに上乗せでバスターズの爆弾で映画館は壊滅。
ブラピは国境までランダを連れていった所で、引き渡しの前に彼の額にハーケンクロイツを刻み付け言う。
「こいつは最高傑作だ」

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