『写真』
作:岸田國士
1927年5月

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人物が写真を見ながら話が進む、という面白い構造の前半。
そこから、写真を巡る争いになる後半、
なんとも絶妙なオチ。
これ、面白い。

嫉妬、身分格差。


【ネタバレあらすじメモ】

軍人・三好大尉の家。
夫人が、隣の奥さんに写真アルバムを自慢げに見せている。
隣の奥さんは帰り、女中は写真の片付け。
と、旦那の、正装した写真を盗み懐へ。

旦那の帰宅。
アルバムを見て妻を、
昔の写真のことで、「田舎の女教員」とからかう。

と、妻は旦那の正装の写真がなくなっていることに気付き、
犯人は女中に違いない、このあばずれが、と
猛烈に詰め寄る。
旦那が優しく理由を聞くと、
田舎の親戚たちに、
立派な家に勤めているんだという証拠が欲しかった、と。
じゃ、こんどの休みにお前も入れて家族写真を撮ろう、ということになり一件落着。

旦那は妻に
「俺のだけじゃなく、お前の写真も取ればよかったんだ、特にあの女教員の写真とか」
と言って、幕。