『昨今横浜異聞』
作:岸田國士
1931年1月

岸田國士、すごい分かりやすい戯曲も書くんだなぁ、
というのが率直な感想。

上演したらおそらく30分くらいの短編。
是非、後輩の草野峻平主演で観たいなと思った戯曲。

前半の、夫婦の会話から誘われる浮気のミスリード、
後半の決闘騒ぎと、
すごくどうでもいいオチ。
気楽に読める一本。

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【ネタバレあらすじメモ】
若くてハゲ気味の田代とその夫人。
二人でどこかに出かける約束をしていたようだが、
田代は行きたくなげ。
夫人はそれを浮気と見てとり問い詰めると、
田代は言う。
「あいつから手紙が来た、ここへ来るかもしれない。」

田代夫人は昔、
支那人の劉という男に求婚されていた。
田代も劉の相談役として間を取り持っていた。
そのうちに田代と夫人は仲良くなり、
劉がトラブルで国を離れて帰ってこれなくなったことをいいことに、
二人は結婚してしまったのだ。

劉には決闘の経験がある。
怯える二人。
と、来客。びくりとする二人。

劉がやってきた。
夫人を貰いたい、離婚しろと劉が迫ると、
田代はそれは出来ないと、
決闘も辞さない構え。

とそこへ、一人の支那人の女。
話を聞くと、劉は今この女と結婚しているのだという。
夫人をくれと言ったのは、
二人の愛を試したのだ、自分は今幸せにやっている、と。
こうして、めでたく終了。