『ヴェニスの商人』
原題:The Merchant of Venice
作:ウィリアム・シェイクスピア
1594〜1597年頃
先日、明治大学シェイクスピアプロジェクトでワークショップをする度に
久々に読み返しました。
10年ぶりくらいに読んで、
「あれ?こんなに面白かったっけ?」
となりました。
戯曲は、時が経つと読んだ感想が変わる
(戯曲に限らずでしょうけど)
のが面白い。
漫画『七人のシェイクスピア』を読んでるせいもあってか、
「この部分は誰が書いたんだろう…」とか思いながら読みました。
(シェイクスピアは七人組のチームだった、っていう漫画。それぞれの得意分野を活かして戯曲を書いてる設定)
今年の明治大学シェイクスピアプロジェクトでは、この『ヴェニスの商人』が上演されるのです。
予告編貼っておきます。
(ナレーションしてます。)
さて、読んで思ったことですが、
構造が『ロミオとジュリエット』に似てる。
『ロミオとジュリエット』の初演が1595年頃、と言われてるそうですから、
『ロミオとジュリエット』のモチーフを応用して、もう一個違うのを思いついたんですかね。
恋人がロレンゾーとジェシカ、
という、ロとジ、なのも偶然ではないのでしょうきっと。
対立する二派間の恋愛(ヴェニスの商人では、キリスト教とユダヤ教間)、
前半仮面舞踏会のくだり。
バルコニーの場、など、
おいおい、そのまんまじゃねぇか。
と思うくらいですが、
『ヴェニスの商人』では、この恋人たちはあまりクローズアップされず、
・天下の豪商アントーニオと、そのヒモ男バサーニオの友情
・ヒモ男バサーニオが、新しいヒモ生活を送るための嫁探し
・アントーニオが「金ちゃんと返す!命賭ける!」って小学生ばりの約束をしてしまったために起こる、シャイロックとの、
肉1ポンドをめぐる裁判
というのがメインストーリー。
『ヴェニスの商人』といえば、アル・パチーノがシャイロックで映画になってましたね。
(観てないけど)
この予告編の、アントーニオがシャイロックの顔に唾吐きかけるとことか、
映像で見ると、そりゃ憎まれるわ、って感じです。

この、シャイロックのアントーニオへの憎しみ、というのが、根深い。
三幕一場のシャイロックの
「ユダヤ人には目がないか?」
で始まる一連の長台詞は、グッとくるものがあります。
演出によって、痛快な裁判喜劇にも、
集団リンチにも見える、
というのはもっともな話。
このシャイロックがどう描かれるかで大きく変わってくる感じです。
裁判はほんとに、
「一休さんかよ!」
ってツッコミたくなるくらいのトンチ・屁理屈で被告を正当化しているので、
現代的感覚からすると
「おいおいそれはないだろ」
って方が強いかもしれません。
ひたすら肉くれって言ってるおじさんも、
相当ヤバい人ではあるのですが…。
累積した恨みが、対話を拒絶している感、
いろんな所にこんな事が転がっているように思えます。
どんなに喜劇的にめでたく終わっても、
裁判以降姿を見せないシャイロックの存在に、
「これは笑って終わってよいもんか」
と思いそう。
そしてバサーニオのダメ色男ぶり、
アントーニオさん、そこまでその男にしてやる価値はあるのか!?
と思いますが、まぁ、友達だから。
現代ではもう即効、
「BLだこれは。」
と直結するような献身ぶり。
アントーニオをロバート・ダウニーJr.
バサーニオをトム・ホランドで観たいです、僕は。
シャイロックはトム・ヒドルストンで。
あれ?『アベンジャーズ』好きだからか。
【収録】
『ヴェニスの商人』/訳:松岡和子 2002年 ちくま文庫


シェイクスピアと言えば、
私が作っている
原題:The Merchant of Venice
作:ウィリアム・シェイクスピア
1594〜1597年頃
先日、明治大学シェイクスピアプロジェクトでワークショップをする度に
久々に読み返しました。
10年ぶりくらいに読んで、
「あれ?こんなに面白かったっけ?」
となりました。
戯曲は、時が経つと読んだ感想が変わる
(戯曲に限らずでしょうけど)
のが面白い。
漫画『七人のシェイクスピア』を読んでるせいもあってか、
「この部分は誰が書いたんだろう…」とか思いながら読みました。
(シェイクスピアは七人組のチームだった、っていう漫画。それぞれの得意分野を活かして戯曲を書いてる設定)
今年の明治大学シェイクスピアプロジェクトでは、この『ヴェニスの商人』が上演されるのです。
予告編貼っておきます。
(ナレーションしてます。)
さて、読んで思ったことですが、
構造が『ロミオとジュリエット』に似てる。
『ロミオとジュリエット』の初演が1595年頃、と言われてるそうですから、
『ロミオとジュリエット』のモチーフを応用して、もう一個違うのを思いついたんですかね。
恋人がロレンゾーとジェシカ、
という、ロとジ、なのも偶然ではないのでしょうきっと。
対立する二派間の恋愛(ヴェニスの商人では、キリスト教とユダヤ教間)、
前半仮面舞踏会のくだり。
バルコニーの場、など、
おいおい、そのまんまじゃねぇか。
と思うくらいですが、
『ヴェニスの商人』では、この恋人たちはあまりクローズアップされず、
・天下の豪商アントーニオと、そのヒモ男バサーニオの友情
・ヒモ男バサーニオが、新しいヒモ生活を送るための嫁探し
・アントーニオが「金ちゃんと返す!命賭ける!」って小学生ばりの約束をしてしまったために起こる、シャイロックとの、
肉1ポンドをめぐる裁判
というのがメインストーリー。
『ヴェニスの商人』といえば、アル・パチーノがシャイロックで映画になってましたね。
(観てないけど)
この予告編の、アントーニオがシャイロックの顔に唾吐きかけるとことか、
映像で見ると、そりゃ憎まれるわ、って感じです。
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この、シャイロックのアントーニオへの憎しみ、というのが、根深い。
三幕一場のシャイロックの
「ユダヤ人には目がないか?」
で始まる一連の長台詞は、グッとくるものがあります。
演出によって、痛快な裁判喜劇にも、
集団リンチにも見える、
というのはもっともな話。
このシャイロックがどう描かれるかで大きく変わってくる感じです。
裁判はほんとに、
「一休さんかよ!」
ってツッコミたくなるくらいのトンチ・屁理屈で被告を正当化しているので、
現代的感覚からすると
「おいおいそれはないだろ」
って方が強いかもしれません。
ひたすら肉くれって言ってるおじさんも、
相当ヤバい人ではあるのですが…。
累積した恨みが、対話を拒絶している感、
いろんな所にこんな事が転がっているように思えます。
どんなに喜劇的にめでたく終わっても、
裁判以降姿を見せないシャイロックの存在に、
「これは笑って終わってよいもんか」
と思いそう。
そしてバサーニオのダメ色男ぶり、
アントーニオさん、そこまでその男にしてやる価値はあるのか!?
と思いますが、まぁ、友達だから。
現代ではもう即効、
「BLだこれは。」
と直結するような献身ぶり。
アントーニオをロバート・ダウニーJr.
バサーニオをトム・ホランドで観たいです、僕は。
シャイロックはトム・ヒドルストンで。
あれ?『アベンジャーズ』好きだからか。
【収録】
『ヴェニスの商人』/訳:松岡和子 2002年 ちくま文庫
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シェイクスピアと言えば、
私が作っている
もお忘れなく!
【ネタバレあらすじメモ】
第一幕
第一場 ヴェニス
アントーニオ、サレーリオ、ソラーニオ。
アントーニオはどうも憂鬱で、二人はそれを励ます。
そこへバサーニオ、ロレンゾー、グラシアーノ。
サレーリオ&ソラーニオは去る。
グラシアーノとロレンゾーもひとしきり喋って帰り、
アントーニオとバサーニオ二人。
アントーニオは、君の恋の事を話せと切り出す。
憂鬱の原因はこれかもしれない。
バサーニオは、自分の借金を完済して求愛するために金を貸してくれと頼み、アントーニオも承諾。
だが、彼の全財産は船の上なので、借り手を探すことに。
第二場 ベルモント、ポーシャの邸の一室
箱選びの運命に憂鬱になるポーシャ。
どの求婚者も彼女の好みには合わず、
ただ心に想うのはバサーニオのことばかり。
第三場 ヴェニス
バサーニオがユダヤ人金貸しのシャイロックに、金を借りる相談をしている。
ところへ、アントーニオ。
アントーニオはシャイロックを、人外のように扱う。
シャイロックは、金を貸すし、
自分が親切なところを見せるために、
「三ヶ月以内という返済が遅れたら、好きな所の肉を1ポンド切り取っていい」
という証文を思い付く。
アントーニオも、二ヶ月で船帰ってくるしオッケー、と。
第二幕
第一場 ベルモント、ポーシャの邸の一室
モロッコ大公による、ポーシャへの求愛。
第二場 ヴェニスの街頭
ランスロットはシャイロックに仕えることにうんざり。
親父のゴボーと話し、
次いで現れたバサーニオと話し、
シャイロックの従者を辞めてバサーニオに仕えたいと申し出る。
ランスロットとゴボーは喜び勇んで去り、
そこへグラシアーノ。
彼はバサーニオと共にベルモントに行きたいと告げる。
今夜のパーティーで騒げるだけ騒いだら、
後は大人しくしていることを条件に、彼もベルモントへの旅に加わることとなる。
第三場 ヴェニス、シャイロックの家の一室
シャイロックの娘、ジェシカに別れを告げるランスロット。
彼は「ロレンゾー宛」の手紙を受けとる。
今夜のパーティーにはジェシカも呼ばれていた様子。
ジェシカは想いがとげられるなら、
キリスト教に改宗するつもり。
第四場 ヴェニス、街頭
ロレンゾー、グラシアーノたちがパーティーに繰り出す準備。
そこへランスロットが、ジェシカからの手紙を持ってくる。
父の家から抜け出すてはず、などなど書いてあり、一同喜ぶ。
第五場 ヴェニス、シャイロックの家の前
ランスロットがバサーニオの従者となり、
シャイロックを食事に誘う。
外では仮面舞踏会。
シャイロックは娘のジェシカに決して外に出るなと告げるが、
ジェシカは心の中で父に別れを告げる。
この世にあるものすべて、手に入れて楽しむより追いかけてるほうが気合いが入る。
第六場 前場に同じ
ロレンゾーとジェシカのバルコニーシーン。
ロミジュリか。
そして皆のもとへアントーニオ。
風向きが変わったのですぐに出向の準備を、と。
第七場 ベルモント、ポーシャの邸の一室
モロッコ大公、箱選びに失敗。
第八場 ヴェニス、街頭
サレーリオとソラーニオが、
娘に金を持ち逃げされて荒れ狂うシャイロック、について語る。
アントーニオの船が戻らなかったら八つ当たりされて危険、と。
彼らは、船が沈んだという噂を聞いている。
アントーニオを励ますことが、自分達に出来ること、とはりきる。
あの人はバサーニオなしでは生きていけないんだろう。
第九場 ベルモント、ポーシャの邸の一室
アラゴン大公、箱選びに失敗。
そしてバサーニオの到着が告げられる。
第三幕
第一場 ヴェニス
アントーニオの船が沈んだという噂が嘘であってほしいとうろたえるサレーリオとソラーニオ。
そこはシャイロックやってきて、二人に噛みつく。
お前らは娘の駆け落ちを知っていたんだろう、と。
絶対に報復してやる、と。
で、有名な「ユダヤ人には目がないか?」の長台詞。
そこへシャイロックの友人のテューバルがやってくる。
サレーリオとソラーニオはアントーニオの所へ。
テューバルとシャイロックのやりとり。
船が沈んだのは本当らしい、という報告と、
娘さんがどこどこでいくら使った、という報告が、
代わる代わるシャイロックにもたらされ、
派手に一喜一憂するシャイロック。
金で役人を雇っておけ、
あの証文を実行する時だ、と意気込む。
第二場 ベルモント、ポーシャの邸の一室
バサーニオの箱選び。
よくよく読むと、ポーシャが音楽で大きく彼を助けている。
続く愛の誓い。
そこへヴェニスから、ロレンゾー、ジェシカ、サレーリオ。
アントーニオがピンチだという知らせを持ってきた彼ら。
バサーニオは、式を挙げてすぐにヴェニスに向かう。指輪大事に。
第三場 ヴェニス、シャイロックの家の前
アントーニオはシャイロックに捕らえられている。
死ぬ前にバサーニオに会えれば満足。
第四場 ベルモント、ポーシャの邸の一室
ポーシャは屋敷をロレンゾーとジェシカに任せ、
知り合いの法学士から衣裳をもらい、
ネリッサとともに、変身してバサーニオたちを追う。
第五場 ベルモント、ポーシャの邸
ランスロットとジェシカのギャグシーン、
ロレンゾーとジェシカのいちゃつき。
第四幕
第一場 ヴェニス、法廷
シャイロックとアントーニオの人肉裁判。
そこへポーシャの変装したバルサザー、という法学士が現れ、
「肉は取ってもいいが血を一滴も流してはいけない。」
として一休さんみたいな方法でシャイロックの要求を棄却。
また、シャイロックを、
「ヴェニスの民の命を奪おうとした」
罪に問い、財産没収。
全額の没収はアントーニオの慈悲(?)で免除されたものの、キリスト教徒への改宗を余儀なくされる。
ポーシャは、報酬にバサーニオに対して指輪を要求。
一度断るが、アントーニオに「あげろ」と言われ、グラシアーノに指輪を渡し、後を追わせる。
第二場 ヴェニス、街道
指輪を届けに来たグラシアーノ。
ネリッサは、彼からも指輪が取れるか試すことにする。
第五幕
第一場 ベルモント、ポーシャの邸の前
ロレンゾーとジェシカの、ちょうどこんな夜遊び。
ポーシャとネリッサの帰還、ついでバサーニオらの帰還。
指輪ないんだけど浮気だね!からの、
実は私たちでしたドッキリ、お祭り騒ぎで幕。
【ネタバレあらすじメモ】
第一幕
第一場 ヴェニス
アントーニオ、サレーリオ、ソラーニオ。
アントーニオはどうも憂鬱で、二人はそれを励ます。
そこへバサーニオ、ロレンゾー、グラシアーノ。
サレーリオ&ソラーニオは去る。
グラシアーノとロレンゾーもひとしきり喋って帰り、
アントーニオとバサーニオ二人。
アントーニオは、君の恋の事を話せと切り出す。
憂鬱の原因はこれかもしれない。
バサーニオは、自分の借金を完済して求愛するために金を貸してくれと頼み、アントーニオも承諾。
だが、彼の全財産は船の上なので、借り手を探すことに。
第二場 ベルモント、ポーシャの邸の一室
箱選びの運命に憂鬱になるポーシャ。
どの求婚者も彼女の好みには合わず、
ただ心に想うのはバサーニオのことばかり。
第三場 ヴェニス
バサーニオがユダヤ人金貸しのシャイロックに、金を借りる相談をしている。
ところへ、アントーニオ。
アントーニオはシャイロックを、人外のように扱う。
シャイロックは、金を貸すし、
自分が親切なところを見せるために、
「三ヶ月以内という返済が遅れたら、好きな所の肉を1ポンド切り取っていい」
という証文を思い付く。
アントーニオも、二ヶ月で船帰ってくるしオッケー、と。
第二幕
第一場 ベルモント、ポーシャの邸の一室
モロッコ大公による、ポーシャへの求愛。
第二場 ヴェニスの街頭
ランスロットはシャイロックに仕えることにうんざり。
親父のゴボーと話し、
次いで現れたバサーニオと話し、
シャイロックの従者を辞めてバサーニオに仕えたいと申し出る。
ランスロットとゴボーは喜び勇んで去り、
そこへグラシアーノ。
彼はバサーニオと共にベルモントに行きたいと告げる。
今夜のパーティーで騒げるだけ騒いだら、
後は大人しくしていることを条件に、彼もベルモントへの旅に加わることとなる。
第三場 ヴェニス、シャイロックの家の一室
シャイロックの娘、ジェシカに別れを告げるランスロット。
彼は「ロレンゾー宛」の手紙を受けとる。
今夜のパーティーにはジェシカも呼ばれていた様子。
ジェシカは想いがとげられるなら、
キリスト教に改宗するつもり。
第四場 ヴェニス、街頭
ロレンゾー、グラシアーノたちがパーティーに繰り出す準備。
そこへランスロットが、ジェシカからの手紙を持ってくる。
父の家から抜け出すてはず、などなど書いてあり、一同喜ぶ。
第五場 ヴェニス、シャイロックの家の前
ランスロットがバサーニオの従者となり、
シャイロックを食事に誘う。
外では仮面舞踏会。
シャイロックは娘のジェシカに決して外に出るなと告げるが、
ジェシカは心の中で父に別れを告げる。
この世にあるものすべて、手に入れて楽しむより追いかけてるほうが気合いが入る。
第六場 前場に同じ
ロレンゾーとジェシカのバルコニーシーン。
ロミジュリか。
そして皆のもとへアントーニオ。
風向きが変わったのですぐに出向の準備を、と。
第七場 ベルモント、ポーシャの邸の一室
モロッコ大公、箱選びに失敗。
第八場 ヴェニス、街頭
サレーリオとソラーニオが、
娘に金を持ち逃げされて荒れ狂うシャイロック、について語る。
アントーニオの船が戻らなかったら八つ当たりされて危険、と。
彼らは、船が沈んだという噂を聞いている。
アントーニオを励ますことが、自分達に出来ること、とはりきる。
あの人はバサーニオなしでは生きていけないんだろう。
第九場 ベルモント、ポーシャの邸の一室
アラゴン大公、箱選びに失敗。
そしてバサーニオの到着が告げられる。
第三幕
第一場 ヴェニス
アントーニオの船が沈んだという噂が嘘であってほしいとうろたえるサレーリオとソラーニオ。
そこはシャイロックやってきて、二人に噛みつく。
お前らは娘の駆け落ちを知っていたんだろう、と。
絶対に報復してやる、と。
で、有名な「ユダヤ人には目がないか?」の長台詞。
そこへシャイロックの友人のテューバルがやってくる。
サレーリオとソラーニオはアントーニオの所へ。
テューバルとシャイロックのやりとり。
船が沈んだのは本当らしい、という報告と、
娘さんがどこどこでいくら使った、という報告が、
代わる代わるシャイロックにもたらされ、
派手に一喜一憂するシャイロック。
金で役人を雇っておけ、
あの証文を実行する時だ、と意気込む。
第二場 ベルモント、ポーシャの邸の一室
バサーニオの箱選び。
よくよく読むと、ポーシャが音楽で大きく彼を助けている。
続く愛の誓い。
そこへヴェニスから、ロレンゾー、ジェシカ、サレーリオ。
アントーニオがピンチだという知らせを持ってきた彼ら。
バサーニオは、式を挙げてすぐにヴェニスに向かう。指輪大事に。
第三場 ヴェニス、シャイロックの家の前
アントーニオはシャイロックに捕らえられている。
死ぬ前にバサーニオに会えれば満足。
第四場 ベルモント、ポーシャの邸の一室
ポーシャは屋敷をロレンゾーとジェシカに任せ、
知り合いの法学士から衣裳をもらい、
ネリッサとともに、変身してバサーニオたちを追う。
第五場 ベルモント、ポーシャの邸
ランスロットとジェシカのギャグシーン、
ロレンゾーとジェシカのいちゃつき。
第四幕
第一場 ヴェニス、法廷
シャイロックとアントーニオの人肉裁判。
そこへポーシャの変装したバルサザー、という法学士が現れ、
「肉は取ってもいいが血を一滴も流してはいけない。」
として一休さんみたいな方法でシャイロックの要求を棄却。
また、シャイロックを、
「ヴェニスの民の命を奪おうとした」
罪に問い、財産没収。
全額の没収はアントーニオの慈悲(?)で免除されたものの、キリスト教徒への改宗を余儀なくされる。
ポーシャは、報酬にバサーニオに対して指輪を要求。
一度断るが、アントーニオに「あげろ」と言われ、グラシアーノに指輪を渡し、後を追わせる。
第二場 ヴェニス、街道
指輪を届けに来たグラシアーノ。
ネリッサは、彼からも指輪が取れるか試すことにする。
第五幕
第一場 ベルモント、ポーシャの邸の前
ロレンゾーとジェシカの、ちょうどこんな夜遊び。
ポーシャとネリッサの帰還、ついでバサーニオらの帰還。
指輪ないんだけど浮気だね!からの、
実は私たちでしたドッキリ、お祭り騒ぎで幕。


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