『抜け目のない未亡人』
作:カルロ・ゴルドーニ
原題:VEDOVA SCALTRA
初演:1748年
【一度は言いたい名台詞】
恋人を選ぶには片目を開ければそれで用は足りますが、
夫を選ぶからには両目をしっかり開かねばならぬことくらいわきまえています。
【感想】
年寄りと結婚してすぐ未亡人になったロザーウラが、
イギリス男
イタリア男
フランス男
スペイン男
の四人に同時に言い寄られて、
どの男を取るかで色々する喜劇。
イタリアの伝統劇コメディア・デラルテ的ではあるが、
作者ゴルドーニの演劇改良運動
(即興で喋るのやめてちゃんと台詞を覚えて演劇しよう運動)
により細かに戯曲になっている。
この演劇改良運動が、コメディア・デラルテの自由度を削ぎ落とし、
衰退へと向かわせた、なんて本も、
昔卒論書いたときに読んだな…。
イギリス男は寡黙、
スペイン男は誇り高い、
フランス男はチャラ男、
イタリア男は嫉妬深い、
と分かりやすいキャラづけ。
見所はなんといっても三幕。
それぞれの男の愛を測るため、
ロザーウラがそれぞれの国の女に扮装して男を誘惑、
それに靡くか否かを試すシーン。
すごく平和な、ザ・喜劇だった。
【収録】
『抜け目のない未亡人』訳:平川祐弘/1995年 岩波文庫

岩波文庫のあとがきには、
ゴルドーニの演劇改良運動(いままで即興の押収だったのを、台本通りに喋らせるという改革)のこと、
18世紀は、曜日で例えるなら(時代を曜日に例えるのが新鮮で面白かった)日曜日の世紀である、
国民性の喜劇である、
などなど、面白いことが沢山書いてある。

【ネタバレあらすじメモ】
第一幕
第一場
夜。
宿屋の一室で、
イギリス人、フランス人、スペイン人、イタリア人が食事。
皆、ロザーウラに恋している。
第二場
皆こぞって、彼女への愛を語る。
第三場
イギリス人の閣下は、アルレッキーノを呼びつけて、
ロザーウラに指輪を渡すように言いつけ去っていく。
皆も我先にと出ていく。
第四場
昼。
ロザーウラと女中のマリオネットの会話。
誰と結婚するのが得か。
ロザーウラの妹は誰と結婚すべきか。
第五場
そこへアルレッキーノが、イギリスのルネビーフからの贈り物の指輪を持って現れるが、
ロザーウラは、
「そういうことは本人がやるべき」
と使いを返す。
第六場
イギリスのルネビーフ閣下、直接やってきて指輪を渡す。
第七場
ルネビーフは、
ヴェネツィアにいる限りはあなたを愛す、
結婚の気はない、と言う。
遠く離れた所で想ってみてもなんの実利もない、と。
ロザーウラは「おもしろい人」と感ずる。
そこへ、ボスコ・ネーロ訪ねてくる。
第八場
イタリア人ボスコ・ネーロ伯爵は、
ロザーウラに想いを寄せる嫉妬深い男。
閣下がいると知って嫌味を言いに来た。
ロザーウラは侍女マリオネットに、
妹のエレオノーラを呼ぶよう言いつける。
第九場
エレオノーラは閣下と親しくしようとするが、
閣下は「どうもこの女とは性格が合わん」と思い、
散歩に出ていく。
第十場
伯爵が嫉妬を口にすると、
ロザーウラ「私はあなたの物ですか?」
と言い放ち出ていく。
第十一場
エレオノーラもまた、嫉妬は面倒よ、と言い去る。
伯爵「礼儀作法で始まって愛情愛撫で終るから男女の交際はくせものなのだ」
と、嫉妬せずにはいられない気持ちを独白。
第十二場
ロザーウラ、エレオノーラの父ロンバールディと、
ロザーウラの亡夫の弟パンタローネ。
パンタローネはエレオノーラと結婚したい。
第十三場
パンタローネにフランス人ムシュー・ル・ブローが接近。
義姉ロザーウラとの仲を取り持ってほしいと頼むが断るパンタローネ。
第十四場
ムシューはロザーウラの家を直接訪ねる。
マリオネットと旧知の仲らしく、家に入れてもらう。
第十五場
ロザーウラに、ムシューが来た、チャンスだ、
と告げるマリオネット。
乗り気でないロザーウラ。
第十六場
部屋に入ってくるムシュー。
ロザーウラと二人になる。
第十七場
ムシューのうざさが炸裂する。
髪の毛を整え直すくだり。
第十八場
閣下にするか、ムシューにするか、
独白で悩むロザーウラ。
第二幕
第一場
ロザーウラと父の博士。
博士はエレオノーラに、パンタローネとの結婚を勧める。
また、ロザーウラに会いたがっているカスチリャを取り次ぐ。
第二場
ロザーウラはカスチリャにかなり好感を抱く。
第三場
ロザーウラ独白。
状況整理。
イタリア男か
イギリス男か
フランス男か
スペイン男か。
今のところ、
イタリア人、同じ国ということで、伯爵一歩リード。
第四場
ムシューが、アルレッキーノを宝石を渡す使いにやるために色々と教え込むが、
てんで覚えられないアルレッキーノ。
第五場
ボスコ・ネーロ伯爵は使いのフェレットに手紙を持たせて、
やはりロザーウラの所に行かせる。
第六場
ルネビーフ閣下は使いのビリーフに、
宝石箱を預け、使いに遣る。
第七場
使いに行く途中のアルレッキーノに、
ドン・アルバロは自分の家の家系図を渡し、
ロザーウラに届けるよう指示。
そして覚える台詞がまた増える。
第八場
エレオノーラは父に勧められ、パンタローネとの結婚を承諾。
第九場
エレオノーラとマリオネット。
エレオノーラが結婚を打ち明けると
「あんな年寄りと!」とマリオネットは反発。
今街に来ているフランス人と結婚するように告げる。
第十場
そこへロザーウラ。
彼女はパンタローネとの結婚から妹を守ると誓う。
第十一場
ロザーウラとマリオネット。
決意は硬い。
第十二場
そこへアルレッキーノ。
フランスのムシューからの使いを果たしにやってきて、
ロザーウラに肖像画を渡す。
アルレッキーノは喜び帰る。
マリオネットはアルレッキーノのフランス風の身なりにまいってしまった様子。
第十三場
マリオネットはロザーウラに、
フランスのムシューは妹と結婚させたら?
と提案。
ロザーウラはエレオノーラの結婚に反対したためにパンタローネの怒りをかっている。
早めに結婚して家を出ねばならない。
またどこかの召し使いがやってくる。
第十四場
ボスコ・ネーロの下僕フェレットやってくる。
ロザーウラ、返事を持たせる。
第十五場
ルネビーフ閣下の召し使いやってくる。
宝石を渡し、礼も受け取らずに帰っていく。
第十六場
アルレッキーノ、今度はドン・アルバロの使いでやってくる。
第十七場
婿選びを吟味するロザーウラ。
第十八場
ボスコ・ネーロがルネビーフに絡む。
第十九場
ルネビーフ、ボスコ・ネーロそれぞれのもとに使いが戻ってくる。
ボスコ・ネーロは返事を見て喜ぶ。
第二十場
アルレッキーノは、ドン・アルバロに、
フランス人宛の手紙を渡してしまうが切り抜ける。
アルレッキーノのおもしろさ。
褒美は紙切れ一枚、くそっ。
第二十一場
ムシュー・ルブローのもとへ戻ったアルレッキーノは、
取り違えたスペイン人宛の手紙を渡すがなんとか切り抜ける。
そしてまたも、褒美は紙切れ。くそっ。
第二十二場
マリオネットが、褒美のおこぼれにありつこうとアルレッキーノの所へ現れる。
アルレッキーノは主人にならい、
手紙のひときれを彼女に渡す。
第二十三場
マリオネット、その扱いに立腹。
第三幕
第一場
ロザーウラとマリオネット。
ロザーウラは良い婿を選ぶため、
それぞれの男に、変装して近づいて誘惑、それになびかなかったものと結婚するという計略を立てる。
第二場
パンタローネがやってくる。
妹との結婚をとりなして欲しいとやってきた。
第三場
ロザーウラはパンタローネにした返事を実行する気はない。
第四場
フランスのムシューとスペインのドン、
二人はアルレッキーノに誤配達された手紙をそれぞれ眺め、おかしいなぁ?と思っている。
第五場
アルレッキーノが素早く二人の手紙をすり替える。
二人は恋敵同士と知り、決闘に向かう。
第六場
が、ムシューはマリオネットに呼び止められ、
ロザーウラの妹・エレオノーラに会うことに。
第七場
『ロミオとジュリエット』みたいなバルコニーシーン。
ムシューはエレオノーラへの愛(一目惚れした)を打ち明けるが信じないエレオノーラ。
第八場
父ロンバールディが現れ、エレオノーラは引っ込む。
ムシューはエレオノーラへの愛を打ち明けるが、
「フランス男は一人でも百人を愛せる」
と口走ったことから、
家には入れてもらえない。
第九場
コーヒー屋で、
イタリア伯爵とイギリス閣下の決闘。
イタリア伯爵の負け。
第十場
イギリス風ロザーウラが閣下の前に。
今夜会う約束をして閣下は金の小箱を渡す。
第十一場
閣下はすっかりイギリス風ロザーウラの虜に。
第十二場
コーヒー屋のスペインのドン。
それを見つけたアルレッキーノは、馬鹿にされた腹いせにロザーウラからの伝言として侮蔑の言葉を投げる。
第十三場
ムシューとドン、決闘に。
第十四場
決闘に割って入るロザーウラ(フランス風)に、
ムシューは愛の証として香水の瓶を渡す。
第十五場
ムシュー、思い悩んだ末、結局決闘する。
第十六場
決闘にスペイン風ロザーウラが仲介に入る。
第十七場
ロザーウラに説教され、ドンは惚れる。
第十八場
アルレッキーノとお茶するイタリア伯爵の所にイタリア風ロザーウラ。
第十九場
ロザーウラは言い寄るが拒む伯爵。
第二十場
エレオノーラはマリオネットに、
フランスのムシューが気に入ったと告げる。
第二十一場
そこへロザーウラ。
今晩のイベントの事を話す。
第二十二場
伯爵を迎える。
第二十三場
ドンを迎える。
第二十四場
閣下を迎える。
第二十五場
ムシューを迎える。
全員揃って種明かし、
ロザーウラは靡かなかった伯爵と結婚。
閣下は友の幸せを喜び、
ドンは怒って帰り、
ムシューはエレオノーラと結ばれる。
最終場
パンタローネと博士が入ってきて、婚礼となる。
最後のロザーウラの台詞は客席への語りかけ。
『夏の夜の夢』のパック的飛び出し方。
幕
作:カルロ・ゴルドーニ
原題:VEDOVA SCALTRA
初演:1748年
【一度は言いたい名台詞】
恋人を選ぶには片目を開ければそれで用は足りますが、
夫を選ぶからには両目をしっかり開かねばならぬことくらいわきまえています。
【感想】
年寄りと結婚してすぐ未亡人になったロザーウラが、
イギリス男
イタリア男
フランス男
スペイン男
の四人に同時に言い寄られて、
どの男を取るかで色々する喜劇。
イタリアの伝統劇コメディア・デラルテ的ではあるが、
作者ゴルドーニの演劇改良運動
(即興で喋るのやめてちゃんと台詞を覚えて演劇しよう運動)
により細かに戯曲になっている。
この演劇改良運動が、コメディア・デラルテの自由度を削ぎ落とし、
衰退へと向かわせた、なんて本も、
昔卒論書いたときに読んだな…。
イギリス男は寡黙、
スペイン男は誇り高い、
フランス男はチャラ男、
イタリア男は嫉妬深い、
と分かりやすいキャラづけ。
見所はなんといっても三幕。
それぞれの男の愛を測るため、
ロザーウラがそれぞれの国の女に扮装して男を誘惑、
それに靡くか否かを試すシーン。
すごく平和な、ザ・喜劇だった。
【収録】
『抜け目のない未亡人』訳:平川祐弘/1995年 岩波文庫

岩波文庫のあとがきには、
ゴルドーニの演劇改良運動(いままで即興の押収だったのを、台本通りに喋らせるという改革)のこと、
18世紀は、曜日で例えるなら(時代を曜日に例えるのが新鮮で面白かった)日曜日の世紀である、
国民性の喜劇である、
などなど、面白いことが沢山書いてある。
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【ネタバレあらすじメモ】
第一幕
第一場
夜。
宿屋の一室で、
イギリス人、フランス人、スペイン人、イタリア人が食事。
皆、ロザーウラに恋している。
第二場
皆こぞって、彼女への愛を語る。
第三場
イギリス人の閣下は、アルレッキーノを呼びつけて、
ロザーウラに指輪を渡すように言いつけ去っていく。
皆も我先にと出ていく。
第四場
昼。
ロザーウラと女中のマリオネットの会話。
誰と結婚するのが得か。
ロザーウラの妹は誰と結婚すべきか。
第五場
そこへアルレッキーノが、イギリスのルネビーフからの贈り物の指輪を持って現れるが、
ロザーウラは、
「そういうことは本人がやるべき」
と使いを返す。
第六場
イギリスのルネビーフ閣下、直接やってきて指輪を渡す。
第七場
ルネビーフは、
ヴェネツィアにいる限りはあなたを愛す、
結婚の気はない、と言う。
遠く離れた所で想ってみてもなんの実利もない、と。
ロザーウラは「おもしろい人」と感ずる。
そこへ、ボスコ・ネーロ訪ねてくる。
第八場
イタリア人ボスコ・ネーロ伯爵は、
ロザーウラに想いを寄せる嫉妬深い男。
閣下がいると知って嫌味を言いに来た。
ロザーウラは侍女マリオネットに、
妹のエレオノーラを呼ぶよう言いつける。
第九場
エレオノーラは閣下と親しくしようとするが、
閣下は「どうもこの女とは性格が合わん」と思い、
散歩に出ていく。
第十場
伯爵が嫉妬を口にすると、
ロザーウラ「私はあなたの物ですか?」
と言い放ち出ていく。
第十一場
エレオノーラもまた、嫉妬は面倒よ、と言い去る。
伯爵「礼儀作法で始まって愛情愛撫で終るから男女の交際はくせものなのだ」
と、嫉妬せずにはいられない気持ちを独白。
第十二場
ロザーウラ、エレオノーラの父ロンバールディと、
ロザーウラの亡夫の弟パンタローネ。
パンタローネはエレオノーラと結婚したい。
第十三場
パンタローネにフランス人ムシュー・ル・ブローが接近。
義姉ロザーウラとの仲を取り持ってほしいと頼むが断るパンタローネ。
第十四場
ムシューはロザーウラの家を直接訪ねる。
マリオネットと旧知の仲らしく、家に入れてもらう。
第十五場
ロザーウラに、ムシューが来た、チャンスだ、
と告げるマリオネット。
乗り気でないロザーウラ。
第十六場
部屋に入ってくるムシュー。
ロザーウラと二人になる。
第十七場
ムシューのうざさが炸裂する。
髪の毛を整え直すくだり。
第十八場
閣下にするか、ムシューにするか、
独白で悩むロザーウラ。
第二幕
第一場
ロザーウラと父の博士。
博士はエレオノーラに、パンタローネとの結婚を勧める。
また、ロザーウラに会いたがっているカスチリャを取り次ぐ。
第二場
ロザーウラはカスチリャにかなり好感を抱く。
第三場
ロザーウラ独白。
状況整理。
イタリア男か
イギリス男か
フランス男か
スペイン男か。
今のところ、
イタリア人、同じ国ということで、伯爵一歩リード。
第四場
ムシューが、アルレッキーノを宝石を渡す使いにやるために色々と教え込むが、
てんで覚えられないアルレッキーノ。
第五場
ボスコ・ネーロ伯爵は使いのフェレットに手紙を持たせて、
やはりロザーウラの所に行かせる。
第六場
ルネビーフ閣下は使いのビリーフに、
宝石箱を預け、使いに遣る。
第七場
使いに行く途中のアルレッキーノに、
ドン・アルバロは自分の家の家系図を渡し、
ロザーウラに届けるよう指示。
そして覚える台詞がまた増える。
第八場
エレオノーラは父に勧められ、パンタローネとの結婚を承諾。
第九場
エレオノーラとマリオネット。
エレオノーラが結婚を打ち明けると
「あんな年寄りと!」とマリオネットは反発。
今街に来ているフランス人と結婚するように告げる。
第十場
そこへロザーウラ。
彼女はパンタローネとの結婚から妹を守ると誓う。
第十一場
ロザーウラとマリオネット。
決意は硬い。
第十二場
そこへアルレッキーノ。
フランスのムシューからの使いを果たしにやってきて、
ロザーウラに肖像画を渡す。
アルレッキーノは喜び帰る。
マリオネットはアルレッキーノのフランス風の身なりにまいってしまった様子。
第十三場
マリオネットはロザーウラに、
フランスのムシューは妹と結婚させたら?
と提案。
ロザーウラはエレオノーラの結婚に反対したためにパンタローネの怒りをかっている。
早めに結婚して家を出ねばならない。
またどこかの召し使いがやってくる。
第十四場
ボスコ・ネーロの下僕フェレットやってくる。
ロザーウラ、返事を持たせる。
第十五場
ルネビーフ閣下の召し使いやってくる。
宝石を渡し、礼も受け取らずに帰っていく。
第十六場
アルレッキーノ、今度はドン・アルバロの使いでやってくる。
第十七場
婿選びを吟味するロザーウラ。
第十八場
ボスコ・ネーロがルネビーフに絡む。
第十九場
ルネビーフ、ボスコ・ネーロそれぞれのもとに使いが戻ってくる。
ボスコ・ネーロは返事を見て喜ぶ。
第二十場
アルレッキーノは、ドン・アルバロに、
フランス人宛の手紙を渡してしまうが切り抜ける。
アルレッキーノのおもしろさ。
褒美は紙切れ一枚、くそっ。
第二十一場
ムシュー・ルブローのもとへ戻ったアルレッキーノは、
取り違えたスペイン人宛の手紙を渡すがなんとか切り抜ける。
そしてまたも、褒美は紙切れ。くそっ。
第二十二場
マリオネットが、褒美のおこぼれにありつこうとアルレッキーノの所へ現れる。
アルレッキーノは主人にならい、
手紙のひときれを彼女に渡す。
第二十三場
マリオネット、その扱いに立腹。
第三幕
第一場
ロザーウラとマリオネット。
ロザーウラは良い婿を選ぶため、
それぞれの男に、変装して近づいて誘惑、それになびかなかったものと結婚するという計略を立てる。
第二場
パンタローネがやってくる。
妹との結婚をとりなして欲しいとやってきた。
第三場
ロザーウラはパンタローネにした返事を実行する気はない。
第四場
フランスのムシューとスペインのドン、
二人はアルレッキーノに誤配達された手紙をそれぞれ眺め、おかしいなぁ?と思っている。
第五場
アルレッキーノが素早く二人の手紙をすり替える。
二人は恋敵同士と知り、決闘に向かう。
第六場
が、ムシューはマリオネットに呼び止められ、
ロザーウラの妹・エレオノーラに会うことに。
第七場
『ロミオとジュリエット』みたいなバルコニーシーン。
ムシューはエレオノーラへの愛(一目惚れした)を打ち明けるが信じないエレオノーラ。
第八場
父ロンバールディが現れ、エレオノーラは引っ込む。
ムシューはエレオノーラへの愛を打ち明けるが、
「フランス男は一人でも百人を愛せる」
と口走ったことから、
家には入れてもらえない。
第九場
コーヒー屋で、
イタリア伯爵とイギリス閣下の決闘。
イタリア伯爵の負け。
第十場
イギリス風ロザーウラが閣下の前に。
今夜会う約束をして閣下は金の小箱を渡す。
第十一場
閣下はすっかりイギリス風ロザーウラの虜に。
第十二場
コーヒー屋のスペインのドン。
それを見つけたアルレッキーノは、馬鹿にされた腹いせにロザーウラからの伝言として侮蔑の言葉を投げる。
第十三場
ムシューとドン、決闘に。
第十四場
決闘に割って入るロザーウラ(フランス風)に、
ムシューは愛の証として香水の瓶を渡す。
第十五場
ムシュー、思い悩んだ末、結局決闘する。
第十六場
決闘にスペイン風ロザーウラが仲介に入る。
第十七場
ロザーウラに説教され、ドンは惚れる。
第十八場
アルレッキーノとお茶するイタリア伯爵の所にイタリア風ロザーウラ。
第十九場
ロザーウラは言い寄るが拒む伯爵。
第二十場
エレオノーラはマリオネットに、
フランスのムシューが気に入ったと告げる。
第二十一場
そこへロザーウラ。
今晩のイベントの事を話す。
第二十二場
伯爵を迎える。
第二十三場
ドンを迎える。
第二十四場
閣下を迎える。
第二十五場
ムシューを迎える。
全員揃って種明かし、
ロザーウラは靡かなかった伯爵と結婚。
閣下は友の幸せを喜び、
ドンは怒って帰り、
ムシューはエレオノーラと結ばれる。
最終場
パンタローネと博士が入ってきて、婚礼となる。
最後のロザーウラの台詞は客席への語りかけ。
『夏の夜の夢』のパック的飛び出し方。
幕

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