『明日は天気』
作:岸田國士
1928年1月

同じ岸田先生の
『ぶらんこ』
『紙風船』の延長線上にあるような世界観。
『紙風船』よりも時が経った夫婦という感じ。
この三本立てで上演したらさぞ面白かろうと思うが、
『明日は天気』を上演する、という話はあまり耳にしない。
なぜだろう。

この話の「海」ってのがなんなのか、
色々考えていくと深い気がする。
あいかわらずうじうじしたり見栄を張ったりする、
岸田國士的男。
男女は結局の所、究極的には分かり合えないのかもしれない、と思ったりする。




【ネタバレあらすじメモ】
一
海に旅行に来た夫婦だったが、
天気が悪く海に入れない日が続く。
夫は家の中で泳ぐ真似をしたり、
旅行ガイドを見て行った気になったり。
(空想の旅行が『紙風船』的だけど、妻はノッてこない。)
やがて妻は寝てしまう。
おいおい、寝るなよ、起きろ、と声をかけるも起きない妻。
夫は狸寝入りだと思い込み、
「実はこないだ昔の恋人に会って誘惑された」
というような話で気を引こうとする。
妻は起きてるのか寝てるのか。
と、妻を呼ぶ宿の人。
妻は起きて、部屋を出ていく。

二
帰る日になる。
つまらない意地を張ったり、
帰ってからの体裁を心配したり。
結局海には入れなかった。
理想や現実やらの話を夫がするが、
女中が「もう時間です」とやってくる。
妻は海を眺めている。
幕