『オブリビオン』
原題:Oblivion
監督:ジョセフ・コシンスキー
出演:トム・クルーズ、オルガ・キュリレンコ、ほか
製作:2013年 アメリカ
上映時間:124分
タイトル、オブリビオンは「忘却」といった意味で、
忘れていた「私」を取り戻すタイプの物語。
トム・クルーズでSF、だったから、
『オール・ユー・ニード・イズ・キル』
と誤解して見始める。
あれ、なんか聞いてた話と違うぞ、
と思いながら30分ほどで、
「あ、違った」と理解。
地球に残った最後の人間、ってことで、
はじめは二人芝居かと思うほど人が出てこないのが面白い。
丸っこいドローンがかわいい。
荒涼とした大地。
白を基調とした建物内部や服装・武装。
このデザインの感じが、淡白すぎて、
銃とか若干おもちゃ感を感じてしまい馴染めない。
モーガン・フリーマンのしてやったり感にげらげら笑ってしまいます。
凄くソリッドな質感から始まって、
『アルマゲドン』テイストに着地するのも、
なんだか妙な心持で新しい。
当たり前のことを今さら言うようだけど、
テクノロジーの進化で、
物語の幅っていうのはすごい増えるんだなと思いました。
最近読んだ
コナン・ドイル『ヴェールのむこう』
中島敦『木乃伊』
のような、
前世・現世・来世物で作家が試みていた事が、
コールドスリープとかクローン技術とかによって、
年月を経ない形でひょいと行われる。
面白いなと思います。
結局の所、人間とはなんぞや、
という問いみたいなものを感じて、
同じくテクノロジーに進化から生まれた
『アバター』
『チャッピー』
辺りを思い出しました。
『アバター』は、
作り物の体に人間の意識を流し込むことによって、惑星の原住民の間に潜り込む
↓
絆が生まれて
↓
人間と敵対
『チャッピー』は、
機会に自我が芽生えて育っていく
作中、人間の意識を機会の体に流し込めないか模索する、なんてシーンもありました。
どっちも面白かった。
やはり、人間とはなんぞや、というあれだなと。
意識・記憶・意志が受け継がれていれば、
それは姿を変えてもその人である。
というような。
では、クローンとかで、
同じ記憶なんかを共有してる場合にはどうなるんだろう。
よく「こいつは偽物だ」みたいなシーンが色んな所で起きますが、
偽物は果たして人間ではないのかなんなのか。
同じ時代に同じ意志が二つ以上存在するのが問題なのか、とか。
意志を受け継ぐ体を、常に新しくしていくと、つまりは不老不死に近い状態なのかしら?
とか。
進化とか、
伝承とかということは、
本当にすごいなー、と思いをはせるのでした。
個々の記憶・意志とかはもちろん引き継がれないですけど、
おおまかに生命、とか、
遺伝情報、とかいうものを引き継ぎ引き継ぎ、
どこかに向かう。
伝統芸能とかの「二代目〜」とかも、
なんだか不老不死感があって好きです。
芸を引き継ぐ、絶やさない、みたいな。
そして、この進化のエネルギーを、
「来るべき宇宙戦争への対応の為に生命に持たせた武器」
というくくりで語った石川賢先生の『ゲッターロボ』
あらためて、スケールがヤバイと思うのでした。
【ネタバレあらすじメモ】
謎の侵略者スカブにより月を破壊され、
その後の核戦争で、人類が勝利したものの、荒廃した地球。
人類は土星の衛星に移住するため、
地球軌道上のTEDに避難している。
地球の海水を汲み上げエネルギーに変換するプラントを警備するため、
たった二人地上に残ったジャック・ハーパーとヴィクトリアは、
今日もスカブの残党に破壊されたドローンを修理していた。
と、スカブの信号に誘導され地上に降りた船をジャックが発見。
そこには人が乗っていた。
人を撃つドローン。
その様子に疑問を感じたジャックは、命がけで一人の女性・ジュリアを守る。
彼女は、よく夢で見る運命の女性に似ていた。
彼女とフライトレコーダーを回収している最中にスカブの襲撃を受け拉致されるジャック。
しかし、そこで見たスカブの正体は、紛れもない人間だった。
彼らはジャックに、TEDまで爆弾を届けてほしいと頼むが、
そこには全人類がいると断るジャック。
真相は放射能汚染地区にある、と言われ赴いたジャックは、
思い出の地で記憶を取り戻す。
ジュリアは自分の妻である、と。
そこに、ジャックと瓜二つの男が現れ揉み合いに。
その銃撃に巻き込まれジュリアが被弾、
治療キットを取るために司令部に戻る。
パートナーの不審な行動に疑問を募らせるヴィクトリア。
ジャックは治療を済ませ、
人類はTEDに侵略されているという真相をヴィクトリアに告げるが、
彼女は信じようとしない。
そこにドローンが襲撃、ヴィクトリアを粉々にする。
自分はクローンだということ、
人類に味方することを決めたジャックはスカブの元へ。
司令のモーガン・フリーマンに協力の意を告げるが、
またもドローンの襲撃。
爆弾運搬に使おうとしていたドローンが大破し望みは絶たれたかに見えた。
ジュリアが言う。
TEDは私を連れてこいと言っていた。
私と一緒なら侵入できる。
ジャックとジュリアは、身を犠牲にしてTEDに爆弾を届けることに。
ジュリアをコールドスリープさせ、いざ出発。
TEDへ向かう道すがら、ジャックはジュリアの船のフライトレコーダーを聞く。
そこには、TEDが現れた日、ジャックとヴィクトリアが拉致された記録が残っていた。
TEDに到着し、
爆弾を準備。コールドスリープしていたのはジュリアではなく、
モーガン・フリーマンだった。
大爆発を、地上から見る、目覚めたジュリア。
彼女はジャックの子を産み、数年の時が経つ。
そこへ、生き残りの人類と、ジャックが訪れる。
彼は、地上に残っていたジャックのクローン。
彼の元の記憶は共有され、
彼は彼女のもとへ帰ってきたのだ。
おしまい


原題:Oblivion
監督:ジョセフ・コシンスキー
出演:トム・クルーズ、オルガ・キュリレンコ、ほか
製作:2013年 アメリカ
上映時間:124分
タイトル、オブリビオンは「忘却」といった意味で、
忘れていた「私」を取り戻すタイプの物語。
トム・クルーズでSF、だったから、
『オール・ユー・ニード・イズ・キル』
と誤解して見始める。
あれ、なんか聞いてた話と違うぞ、
と思いながら30分ほどで、
「あ、違った」と理解。
地球に残った最後の人間、ってことで、
はじめは二人芝居かと思うほど人が出てこないのが面白い。
丸っこいドローンがかわいい。
荒涼とした大地。
白を基調とした建物内部や服装・武装。
このデザインの感じが、淡白すぎて、
銃とか若干おもちゃ感を感じてしまい馴染めない。
モーガン・フリーマンのしてやったり感にげらげら笑ってしまいます。
凄くソリッドな質感から始まって、
『アルマゲドン』テイストに着地するのも、
なんだか妙な心持で新しい。
当たり前のことを今さら言うようだけど、
テクノロジーの進化で、
物語の幅っていうのはすごい増えるんだなと思いました。
最近読んだ
コナン・ドイル『ヴェールのむこう』
中島敦『木乃伊』
のような、
前世・現世・来世物で作家が試みていた事が、
コールドスリープとかクローン技術とかによって、
年月を経ない形でひょいと行われる。
面白いなと思います。
結局の所、人間とはなんぞや、
という問いみたいなものを感じて、
同じくテクノロジーに進化から生まれた
『アバター』
『チャッピー』
辺りを思い出しました。
『アバター』は、
作り物の体に人間の意識を流し込むことによって、惑星の原住民の間に潜り込む
↓
絆が生まれて
↓
人間と敵対
『チャッピー』は、
機会に自我が芽生えて育っていく
作中、人間の意識を機会の体に流し込めないか模索する、なんてシーンもありました。
どっちも面白かった。
やはり、人間とはなんぞや、というあれだなと。
意識・記憶・意志が受け継がれていれば、
それは姿を変えてもその人である。
というような。
では、クローンとかで、
同じ記憶なんかを共有してる場合にはどうなるんだろう。
よく「こいつは偽物だ」みたいなシーンが色んな所で起きますが、
偽物は果たして人間ではないのかなんなのか。
同じ時代に同じ意志が二つ以上存在するのが問題なのか、とか。
意志を受け継ぐ体を、常に新しくしていくと、つまりは不老不死に近い状態なのかしら?
とか。
進化とか、
伝承とかということは、
本当にすごいなー、と思いをはせるのでした。
個々の記憶・意志とかはもちろん引き継がれないですけど、
おおまかに生命、とか、
遺伝情報、とかいうものを引き継ぎ引き継ぎ、
どこかに向かう。
伝統芸能とかの「二代目〜」とかも、
なんだか不老不死感があって好きです。
芸を引き継ぐ、絶やさない、みたいな。
そして、この進化のエネルギーを、
「来るべき宇宙戦争への対応の為に生命に持たせた武器」
というくくりで語った石川賢先生の『ゲッターロボ』
あらためて、スケールがヤバイと思うのでした。
【ネタバレあらすじメモ】
謎の侵略者スカブにより月を破壊され、
その後の核戦争で、人類が勝利したものの、荒廃した地球。
人類は土星の衛星に移住するため、
地球軌道上のTEDに避難している。
地球の海水を汲み上げエネルギーに変換するプラントを警備するため、
たった二人地上に残ったジャック・ハーパーとヴィクトリアは、
今日もスカブの残党に破壊されたドローンを修理していた。
と、スカブの信号に誘導され地上に降りた船をジャックが発見。
そこには人が乗っていた。
人を撃つドローン。
その様子に疑問を感じたジャックは、命がけで一人の女性・ジュリアを守る。
彼女は、よく夢で見る運命の女性に似ていた。
彼女とフライトレコーダーを回収している最中にスカブの襲撃を受け拉致されるジャック。
しかし、そこで見たスカブの正体は、紛れもない人間だった。
彼らはジャックに、TEDまで爆弾を届けてほしいと頼むが、
そこには全人類がいると断るジャック。
真相は放射能汚染地区にある、と言われ赴いたジャックは、
思い出の地で記憶を取り戻す。
ジュリアは自分の妻である、と。
そこに、ジャックと瓜二つの男が現れ揉み合いに。
その銃撃に巻き込まれジュリアが被弾、
治療キットを取るために司令部に戻る。
パートナーの不審な行動に疑問を募らせるヴィクトリア。
ジャックは治療を済ませ、
人類はTEDに侵略されているという真相をヴィクトリアに告げるが、
彼女は信じようとしない。
そこにドローンが襲撃、ヴィクトリアを粉々にする。
自分はクローンだということ、
人類に味方することを決めたジャックはスカブの元へ。
司令のモーガン・フリーマンに協力の意を告げるが、
またもドローンの襲撃。
爆弾運搬に使おうとしていたドローンが大破し望みは絶たれたかに見えた。
ジュリアが言う。
TEDは私を連れてこいと言っていた。
私と一緒なら侵入できる。
ジャックとジュリアは、身を犠牲にしてTEDに爆弾を届けることに。
ジュリアをコールドスリープさせ、いざ出発。
TEDへ向かう道すがら、ジャックはジュリアの船のフライトレコーダーを聞く。
そこには、TEDが現れた日、ジャックとヴィクトリアが拉致された記録が残っていた。
TEDに到着し、
爆弾を準備。コールドスリープしていたのはジュリアではなく、
モーガン・フリーマンだった。
大爆発を、地上から見る、目覚めたジュリア。
彼女はジャックの子を産み、数年の時が経つ。
そこへ、生き残りの人類と、ジャックが訪れる。
彼は、地上に残っていたジャックのクローン。
彼の元の記憶は共有され、
彼は彼女のもとへ帰ってきたのだ。
おしまい
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