『タバコの害について』松下裕訳
『煙草の害について』米川正夫訳
原題:O vrede tabaka
作:アントン・パーヴロヴィチ・チェーホフ
1886,1902年

一人芝居。

ニューヒンさんというおじさんが、
奥さんの言いつけで「タバコの害について」
講演をするために人前に立つ。
彼自信もタバコを吸う人で、
言われたから講演をするだけ、
私にとってはどうだっていい、
など、非常に後ろ向きな面白発言を繰り返し、
そして話は段々それていく。

そして、段々奥さんの悪口に繋がっていき…。

失われた青春・輝かしい時代、
みたいな感覚が後半にやってくるが、
案外今の生活が好きなのかも分からない。

人生を嘆いているとも、
奥さんへの壮大なラブレターとも、
どちらとも取れるような演説。

おもろい。

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【2006年時に書いた感想】
タバコの害について、
女房の言いつけにより講演を行う男。
女房の尻に敷かれ続け
日々を過ごすニューヒンの講演は、
徐々に魂の叫びへと変化してゆく。
輝かしい過去にすがり、
屈折した現在を過ごす人間の一人芝居。