アクターズトラッシュアッシュ 第20回公演
『世界は僕のCUBEで造られる2016』
脚本・演出:まつだ壱岱
日程:2016年6月15〜26日
料金:5800〜3500円
会場:サンモールスタジオ

久しぶりに、ドエンタメな雰囲気漂う舞台を観てきました。
殺陣あり身体表現あり生演奏あり。
僕はあんまり合わないなぁ、と思う方ですけど、
こういう舞台にファンが多くついて会場が満員になるのも良く分かります。
ドエンタメ感があったので、内容は割と薄めかしら、と思って行きましたが、
そうでもなかった。
分かりやすいし賑やかだし。
もうちょっと演技が深くなるといいかなぁ、とは思いますが。

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分かりやすい物を、頭から拒絶しないようになったのは、
おそらく有川浩『シアター!』(感想はこちら)の影響が大きい。
分かりやすい中に、何か深い物が隠されている、良いですよね。

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脚本は、人数も結構出てますが、出演量がそれほど偏ってない感あり。

僕、という人物の心の中を旅する、
そこで様々な感情たちに出会う、という、
『インサイドヘッド』(観てない)的な話でした。
普段抑圧している感情が、心の中では暴発寸前になっている、ちゅーとことか、
マイナスの感情は捉え方次第でプラスに転化出来る、
とかいうとこが面白かったです。
普段から、適度に感情を表に出していかないと、
心の中が苦労するんだぞ、
いつかは大変な事になるんだぞ。
その為には心に栄養を与えてやることだよ、というのが、
まぁ、きれいごとと言えばきれいごとですが、
人間が自己を保つために必要な事ですよね、と思います。

ため込んだものは、いつか暴発する。
この舞台観た日の夜に、
映画『帰ってきたヒトラー』を観たんですが、
この2本が割と食べ合わせが良くてハッピーでした。
『帰ってきたヒトラー』では、
ヒトラーが、民衆の暴力性みたいなものを表出させるトリガーにいなっていたわけですが。
こちら、非常に良い映画でした。
ドッカンドッカン面白いわけじゃないけど、
ズシリと来る。
「笑って観てるとエライ所に連れていかれる」タイプの映画でした。

心が偏ってると、きっかけさえあれば暴発してしまうんでしょうね。

舞台の話に戻ろう。
殺陣が勢い・スピードがある。勢いがあって、最前列のお客さんとか怖そう!!
とも思いましたけど、しっかり訓練なさってるんでしょう。
千秋楽までケガナシな事を祈るばかり。

なんだろう、エンタメ芝居、というと、
なんとなく怪訝な顔をして観てしまう僕ですが、
割と好きなのかもしれません、ひょっとすると。
最初は怪訝な顔してても、オカマ(ラブ&ピース/山本哲平)にいじられる頃には、
(目が合ってしまったが為にいじられた)
いじりが不快でない程度には楽しんでいました。
もっと気の利いた返しをすれば良かったと反省しています。
僕、こういう芝居出たら(たぶん声がかかる事はないだろうけど)
かなり良い働きすると思いますよ。

と、割と楽しみました。
これで演技が一歩二歩深ければ!

物販も沢山。
舞台興業を成立させる一つのやり方ですよね。
固定ファンをつけて、物販で稼ぐ。

写真4枚セット1000円とか。
写真1000円。
正直高いなと思います。
思いますよ、誰が買うんだ、と。

でもね。
ファンは買うんです。
分かりました。ファンは買うんです。
かくいう僕も、気づけば本山の写真4枚を1000円で買っていました。
僕はアンディ本山支持会員みたいな物なので。

これが写真。

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この顔!あぁ!ムカつく!