『イッセー尾形の都市生活カタログ PART2』
著:イッセー尾形・森田雄三
1992年 早川書房

イッセー尾形さんの一人芝居のテキストを集めた本。
エリート医師から売れない芸人まで、
職業が、立場が、環境が、都市が人を造る、
という感が満載の、
いろんなおじさんが出てくる。

基本的に、一人だけど他の人がいる前提で会話をしていく型の一人芝居。
引越しの間取りなんかは、何もないからこその面白さ。
印象的なキーワードの繰り返しが面白い。

アトムおじさん、おもろい。

イッセー尾形の都市生活カタログ〈PART2〉

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舞台写真もちょこちょこ載ってます。
これはアトムおじさん。
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【まとめ】
『中華屋』
労務者風の男が中華屋にやってきてくっちゃべる。
彼は元・中華屋で、思い出を語りながらラーメンを食う。

『ボルボ』
デパートの駐車場らしき場所。
男と女(ユッコ)は、自分たちの車がこすられているのを発見し隣のボルボに疑いをかける。
車のキーが見つからない。
ボルボと話をつけると強気な男が、
一転ボルボ運転手が来ると平和主義者になり、
女が突き飛ばされて怪我をしても何も言えないヒョロぞうになるのが見所。

『福岡支社長』
ひたすらに部下をいびったりセクハラまがいの事を言ったりするオッサン。

『引越し』
前の家より狭いところに越してきたらしい家族。
空想で物の置き場を考えるうち、
どうにもならなくなっていく。
「赤い富士山」というキーワードが面白い。

『コンピューター再就職』
ミシン販売の営業をしてたオジサンが、
コンピューターの職場に転職。
仕事が全く進まない。

『結婚相談所』
N響の人が結婚相談所にやってくる。
母親の話をすごくする。
理想の女性はアベマリア。

『医者の新築』
上から目線の医者、職人たちに色々ダメ出し。

『祝詞』
代議士らしき男は、はなはだいい加減な祝いの言葉を述べて次の式典へ。

『エレベーターホール』
「間違っているものは間違っていると言わなきゃダメなんだ!」
ビラ配りの女性ともめるオジサン。

『不倫』
別れ話だが、おじさんは一緒に寝たい。

『ノープロブレム』
大事なことを部長に言えない。

『告白』
未成年の主張的に、
悩みを告白することの美点を語る男。
永久告白人生回復のススメ。

『キヨト』
レストランかどこかでテーブルを囲む家族。
夫は昔の家族写真の話をしきりにしている。
離婚したのかしら。
家族を観念にして心に閉まっておけ、
と父。
妻と息子は帰っていく。

『未練男』
別れた女の家にやってくる男。
そこに、女の今の恋人もやってくる。
男は、幅の広い愛を主張。

『アトムおじさん』
アトムの格好をした芸人。
楽屋ではこんなおじさんほっときなさい、
と言いながら、
一人が寂しくていろんな人に話しかける。
舞台に出ればタンがからんでうまく喋れない。
しまいには家で自分が受ける仕打ちの文句。
出番が終わり、帰っていく。