『P』
著:木根尚登
1996年 幻冬舎

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TMNの人、
今は芸人的な方向転換を果たしている?
木根尚登さんが昔書いた小説。

喋れるペンギンが転校してくる、
という話。



「もう一秒早ければ聞かずにすんだのに。
もう一秒遅ければ聞こえずにすんだのに。
偶然の女神すら、Pには残酷だ。
それでも無心で無欲な瞳は汚れない。
汚れたら負けだ。」

地の文が、度々こうポエティックなので、
ノッキングを起こす。
なかなか先に進まない。
それを楽しめる人は。

もしくは熱狂的木根尚登ファンに。






【ネタバレあらすじメモ】
第一章
学校にペンギンが転校してくる。
「南半球から来たって事は外人か?」

ペンギンのマイペースぶり。
Pは給食に生魚を食べる。
体育がうまくできない。
アイドル・相原が落とした口紅が、
盗まれる。
Pは、見ていた。
春が、ゆっくり終わっていく。

第二章
Pは水泳大会の自由型の選手に選ばれる。
クラスで目立たない、
泳げない男子も選ばれる。
二人は一緒に練習して友情が芽生える。
水泳大会。Pはぶっちぎりの勝利、
泳げない男子は途中棄権。
泳げない男子が学級委員にカツアゲされる現場を目撃、というか聞いてしまうP。
でも、助けるとかはしない。

第三章
カツアゲはよくないよと
学級委員に言った結果、
いじめられることになるP。
給食を一人廊下で食わされる。
学校では錦鯉の行方不明事件。

第四章
いじめに屈しないPに、
心を打たれるものが出てきた。
それがついに弾ける。
生徒会長でいじめの張本人だった本宮は、
鯉を盗んだ犯人でもあった。
転校していく本宮。
Pも転校。
去っていくPの背中を見送る、
生徒たち。

おしまい。