明治大学リバティアカデミー講座
『コミュニケーションは朗読から』で共に講師をやっている浅沼ゆりあに連れられて
飯田橋にある映画館
「ギンレイホール」
に行ってまいりました。
観てきたのがこれ。

『塀の中のジュリアス・シーザー』
刑務所の受刑者たちが、シェイクスピアの『ジュリアス・シーザー』をやる話なんですが、出演者が実際の服役囚。
半ばドキュメンタリーに近い雰囲気ですが、
出演者の演技がめちゃめちゃうまい。
オーディションで選び抜かれた服役囚がシェイクスピア劇に挑むわけですが、
なかには終身刑の人も。
実際、仲間を売った人が、シーザー暗殺の前にある台詞
「彼の胸を抉らずに精神だけを取り出せたら」
に苦悶したりと、なんとも言えないシーンがありますが、
撮り方が極めてドライというか、
「服役囚の生活はこんななんだよー」みたいな視線や演出がなく、
ただただ見入ってしまう。
映っている人たちが、極めて生き生きと、楽しそうに演技していて、
それはそれでどうなんだと思う所もありますが、
なんとも言えない雰囲気があります。
カーテンコールの満面の笑みとか見ていると、
それが素敵で、
でも彼らは服役囚なわけで、
やはりなんとも言えない妙な気分になるのです。
ラスト、監房に戻った一人の服役囚が、コーヒーを飲みながら、
ぼそりと一言。
この一言が、この映画全てを語る言葉で、非常にずしりとくる。
ここに書きたいくらいですが、やめときます。
知りたい人は、観てね。
とにかく、良い映画だった。
この一言に尽きます。
浅沼ゆりあイチオシの映画、僕も人に薦めていこうと思います。
ギンレイホールに話は戻りますが、とても素敵な映画館でした。
古き良き映画館な作りの建物。
会員制で、会員はいつでも無料で映画が観られる。
もちろん年会費はかかりますが。
で、かかる映画は映画館がチョイスした名作ですよ。
良い場所だなー。贅沢。
18時10分〜19時30分まで『塀の中のジュリアス・シーザー』を観た後は、
19時40分からの『レ・ミゼラブル』をそのまま観て来ました。
映画館で観ようと思いつつも完全に見逃し、諦めていた作品にこんな所で出会えるとは。
こちらも良い映画でした。
ラッセル・クロウのジャベールが超かわいかった。
↑楽しみ方を間違えている。
『レ・ミゼラブル』を観て思ったのは、
「舞台は映画に完全敗北している訳ではない」ということ。
もちろん、敗北してるなんて思った事はありませんが、
舞台にしか出来ない事に改めて目を向けられる貴重な体験でした。
目の前の同じ場所が、様々な場所に変わって、
そこで出来事が積み重なっていく、という事はやっぱりすごい事なんです。
嘘から誠を取り出す事が出来る場所こそが、舞台。
人間の創造力は、CGを超えられる。
『塀の中のジュリアス・シーザー』
『レ・ミゼラブル』
この対局にある二本の映画を、一日に、続けて観る事が出来た充実の一日でした。
コメント