
『花もて語れ 3巻』
著:片山ユキヲ
朗読協力・朗読原案:東百道
2011年/小学館(ビッグスピリッツコミックススペシャル)
ちょっと油断している間に5巻まで出ていた朗読漫画『花もて語れ』の3巻。
私の朗読バイブル『朗読の理論』の著者、東百道氏が朗読協力・朗読原案である。
3巻の中心は、
「セリフとはそもそも何か?」
である。
話している人物の感情はもちろんの事、語りかけられている相手の心情・表情までも盛り込むのが朗読のセリフ。
それを、斎藤隆介の『花咲き山』を題材に展開してゆく。
こんなに感動しながら朗読の理論に触れられる読み物はそうありませんよ!
泣いたわ!
しかし、この『花咲き山』の解釈、好きだわー。
さらにこの巻のポイントは、
「他人事から自分事(わがこと)として語る」
という点にも触れている事だ。
これもまた大事なポイントですからねー。
さらにさらに、朗読を聞いてるお客さんの中の、主人公の会社の上司のお姉ちゃん!
このエピソードが物語を深めています。
『花咲き山』の朗読を聞いて、聞いている側も感動を共有している、しかも、
『花咲き山』の作品の本質がしっかりと、普遍的な物、聞く側の「自分事」と共鳴して感動を呼び起こしている。
朗読の読み手と聴き手には大差はない、共に認識・想像・創造をしているから
この理論がばっちり表現されている。
ありがたすぎる第3巻でした。
オススメの一冊。
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