
『能に学ぶ「和」の呼吸法 信長がストレスをパワーに変えた秘密とは?』
著:安田登
刊:2008年/祥伝社
織田信長が桶狭間のプレッシャーをはねのけ勝利したのは、
信長が好んで舞った舞「敦盛」の呼吸にある。
との導入から、
古くから日本人の身体に息づく呼吸法にクローズアップする。
様々な古典から呼吸法への糸口を模索していたり、「長息」は「長生き」など、金八先生的な切り口が面白い。
なかでも、中国の『荘子』に着想を得た「かかと呼吸」は、
呼吸が身体の隅々に行き渡るイメージを作るにはなかなか便利。
呼吸が地面から吸い上げられ、地面に返っていく、
というイメージは、
米山文明氏の著作
『声の呼吸法−美しい響きをつくる』(平凡社ライブラリー)
にあった、「地の呼吸」に通ずるものがある。
実践トレーニングが最終章に一まとめになってるのは若干読みにくいが、良質。
しかし、やはりそれまでの章の内容とイメージを結合させてこそ、な一面はあるので、
トレーニング方法だけさっと目を通すのはいただけない。
この本の目玉「かかと呼吸」以外のトレーニングは、
同氏の他の著作で紹介されているものも多い。
呼吸のイメージを深める為の一冊、といった方が良さそうだ。
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