北とぴあ演劇祭2012
aHS ネオドリームファクトリー
『新撰組』
原案:中原照光(殺陣師屋本店)
脚本・演出:布施伸吾(殺陣師屋本店)
日程:2012年9月30日
料金:1000円
会場:北とぴあ つつじホール
 
1000円で「わぁ楽しい!安い!」ってなる芝居もあれば、
1000円でも「うーん…」
となる芝居もある。
 
そしてこれは、後者でした。
 
日本ではない、きわめて日本みたいなどこかの国、
というパラレルワールド自由自在設定で書かれた、
よくある感じの脚本でした。
題材がまた新撰組だから、余計に。
結果、よくある感じの芝居に。
 
テンションが高いのは良い事だけど、近藤さんの滑舌が悪過ぎて、
何言ってるのやらよく分かりませんでした。
 
殺陣は人数多くて迫力あったんですが、はたしてあそこまで人数必要か、という疑問も。
 
 
役者で輝いてたのは松平容保を演じた、アンディ本山(風来ズ)
 
ドエロなクソヤロウという設定にもかかわらず、憎めない人物造形。
そして、完全にお笑い要員かと思いきや、長台詞で見せる松平容保の陰。
この身分に生まれてきて、バカやってお偉いさんに頭下げて生きる以外に、生き残る道がない、
という状況下で見せる生への執着みたいなものが、少ない場面で滲み出ておりました。
 
ある意味、登場人物の中で一番、生きる事への意思が強かったように思えた。
 
 
芹沢鴨を演じた布施伸吾の貫禄・粗野な雰囲気も見応えありました。
この人が脚本・演出だったのだと今気付いた。
 
 
ラストに見せ場的に殺陣があってドーン!おしまーい!
 
って終わり方だったのですが、
その直後に僕の後ろらへんのお客さんがボソッと呟いた言葉が恐すぎた。
 
「やってる本人たちは充実感あるんだろうけど、見せられるこっちはねぇ…」
 
仮にも北とぴあという北区のシンボルが取り仕切る演劇祭が、
こういう感想浴びちゃいかんよなぁ、と残念な気持ちになりました。