
文学座 7月 アトリエの会
『山羊…それって…もしかして…シルビア?』
作:エドワード・オルビー
翻訳:添田園子
演出:鵜山仁
2011年7月15〜30日
チケット:前売・電話予約4000円/当日4300円/ユースチケット2500円
@信濃町 文学座アトリエ
幸せに暮らす中年夫婦だが、夫はとんでもない悩みを抱えていて、それが第三者により明らかにされ…
みたいなストーリー。
オールビー=不条理作家
みたいなイメージがあったけど、この芝居は不条理感はなかった。
まぁ、夫の秘密が実は、って段階でかなり不条理的ではあるんですが、物語がどう進んでいるかについては非常に捉えやすい作品。
舞台は長方形に取られ、ちょっとしたリングのような形。
その中で妻(=富沢亜古)と夫(=今村俊一)のバトルが繰り広げられる様はさながら格闘技のよう。
ただ、この二人の演技がまったく噛み合ってないように私には思えて、演劇的にどうなのよ、と。
夫を演じた今村さんは独特の身体性を持っていて、悪く言うと大げさだが良く言えばトリッキーな演技。
好みは別れると思うのだけど、私にはなんだか地に足がついていない、台詞が相手にぶつかっていないように観えた。
ゆえに富沢さんも、なんだか一人で芝居をしているようで、馴染めず。
そんな中楽しかったのは、夫婦の共通の友人(=若松泰弘)と
夫婦の息子(=采澤靖起)の二人。
若松さんは、その独特の適当オーラというか、そういう雰囲気が素敵ににじみ出てる上にダンディ。まるちゃんのお父さん的魅力を感じる。
アトリエデビューの采澤くんも、良い意味で文学座っぽくなくて良かった。
キャスティングから、「コミカルにいこう」っていう演出方針が観て取れるようで、
芝居がコミカルさによってだいぶ制約されているように見えた。
文学座らしく、テキスト重視で作っていったら、きっともっと面白いし、もっと心を打つ作品になったように思う。
コメント
コメント一覧 (2)
舞台上の「ドタバタ」という印象が今でも残っていて、好きな作品なだけに、がっかり…
似た印象を、先日に『わが町』でも思いました。ドタバタではありませんが、原作と「噛み合わない」という言葉が当てはまります。
ありがとう御座います。
こんな昔の記事を読んでくださって、しかもコメントまでありがとうございます!共感いただけたとのこと、嬉しいです!