劇団鋼鉄村松
『鋼鉄の処女』
作・演出:バブルムラマツ
2011年7月22〜24日
チケット:前売2500円/当日3000円/学生2000円(要・学生証・劇団取扱のみ)
@シアターグリーン BOX in BOX THEATER
 
 
ジャンヌ・ダルクと青髭公の伝説を絡めて紡がれた物語。
観に行く前、どんな劇団か知らなかったものでがっつり古典を想像してしまったのが間違い。
 
キメる所はちゃんとキメてるが、ほぼ全体的に、コメディ。
想像と現実のギャップに戸惑ったのは私の個人的な話。
 
だが、どうにも違和感。
作品全体にB級映画的良さをとても感じる。
役者も力を尽くしている。
 
ように思える。
 
のだが、どこかひっかかるのは、
「ひょっとしたらB級を狙ってるのかしら」
という考え。
狙ってるのだとしたら、作りが、演技が、粗い。
「学芸会みたいだった」と感想書いてる方がいたが、
それも一理ある。
 
全力の芝居だったらとても好感が持てる。
あのラインを狙って作っているなら、作りこみが足りない。
 
ただ、そこの所がどうにも読めない。
読めないし、演技についても、
観始めは距離感やコミュニケーションが半ば崩壊しかかっている所も多い台詞のやりとりにげんなりしてくるんだが、
芝居が進むにつれ、慣れてくると、
「面白いんじゃないか」
と思ってしまう。
だから、なんだか不思議な感覚。
しまいにはちょっと感動して涙ぐんじゃったりもしちゃう自分がいる。
 
ジャンヌ・ダルクの物語だから、ってのも一つにはある。
芝居を観る傍ら、脳内ではリュック・ベッソン監督の『ジャンヌ・ダルク』が再生されていた。
涙ぐんだのも、ひょっとしたらこれが原因かもしれない。
芝居に涙をそそられたのか、
はたまた単なる思い出し泣きなのか。
 
だから、非常に、不思議な気持ち。
なんとも言えない。
 
以下はネタばれとなります。
 
ただ言えるのは、本が面白かった。
 
ジャンヌ・ダルクと青髭公の絡み。
そして、ジャンヌの人物設定と、それを支えるもう一人の存在。
これは純粋に面白い。
 
そして演出の発想。
戦いの場面をまるごとゲーム感覚で料理する、ってのはなかなか面白い。
基調としてスクウェアの名作『ファイナルファンタジー タクティクス』の音源を使っていたのも雰囲気に合ってよい。
そして、ゲームを思い出してまた、感慨深い思いになる。
あれ?やっぱり思い出し泣きか…?
話がそれたが、合戦シーン。
アイデアは良かったが、もっと面白い見せ方があるような気もする。
 
そして気になったのはやはり台詞の距離感。
良く通る声、といえば聞こえはいいが、
もっと違う音で聞きたかった台詞がいくつもある。
距離感出さないように、という演出方向だったにしてもそうでなかったにしても、
まだ芝居を練る余地は十二分にあるように思えた。
 
 
ただ、色々疑問点があるのだが、
最終的に、
感動していた自分がいたのは確かである。