『フラワーオブライフ』全4巻
著 よしながふみ
新書館(WINGS COMICS)
連載 『Wings』(新書館)2003年7月号〜2007年2月号

「俺、白血病でした!でも治りました!去年の春から休んでたから年はみんなより一コジジイなんだけど仲良くして下さい!どーぞよろしく!」
そう自己紹介して、花園春太郎の高校生活は幕を開けた。
一ヶ月遅れの入学だが、春太郎は明るい性格と男気で友達を増やしていく。
とりわけ仲良くなったのが、ぽっちゃり体型で目立つのが嫌いな三国翔太。
どうにも馬が合わないけど翔太の大切な友達、大人び過ぎてるメガネ男子・真島海。
三国と真島はオタク友達、その会話を聞いていた春太郎は二人の部活、漫画研究部に入る。
治療中は絵ばかり描いていたため圧倒的な画力の春太郎は、翔太と一緒に漫画を描く事に。
我がオタク道を行く真島、どんどん仲良くなる春太郎と翔太。
春太郎との付き合いがきっかけで、翔太、真島もクラスにとけ込んでゆく。
プール、テスト、夏休みのお泊まり、文化祭、クリスマス、お正月。
そして、春太郎が抱いた夢。
漫画家になりたい。
イベントで雑誌編集者に原稿の持ち込みをする春太郎と翔太。
楽しい学生生活を送り、夢を抱き、病気の時には描けなかった「普通の」生活を春太郎は今、手にしている。
そんなある日、骨髄提供者となった姉が、春太郎との喧嘩がヒートアップして思わずぶつけてしまった事実。
「フラワーオブライフ」というタイトルに込められた、意味。
迎える、高校二年生の春。
個性豊かなキャラクターたちが、気を遣い、わだかまりをぶつけあい、悩み、恋をし、友情を育んでいく様が見事に描かれている。
春太郎・翔太・真島を軸にしながらも、クラスメートや春太郎の姉、はたまた担任の先生の浮気模様なんかも描きつつ楽しい時は過ぎる。
冒頭の春太郎と最終話の春太郎、そこにはしっかりと、精神の成長が描かれている。
ひとつひとつ大人になっていく、高校生たちの青春まっさかり漫画。
まじで、いいっす。おすすめ。
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