重力/Note
『二人/狂う』
原作:ウージューヌ・イヨネスコ『二人で狂う……好きなだけ』
構成・演出:鹿島将介
日程:2010年7月1〜4日
@テアトロ・ド・ソーニョ

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重力/Noteを観るのはこれで二度目。
以前、『マリア/首』を観た時にはさほど感じなかったのだけど、この劇団の芝居、戯曲がすごくすんなり体に入ってくる。

役者の台詞や動き方に独自のシステム的なものがある感じで、
あくまで作品の一つの要素としての役者、という感じがとても強いように思えた。

それゆえに、感情移入して観る、とかでは全然無く、目の前に存在するものを観ている、という感覚が強い。

結果、「誰々の演技が〜だったね」とか「あそこの台詞は〜だったね」というような感想ではなく、
「この話、〜だったね」というような作品に対する感想が出てくる。

台詞回しが独特なので、何と言ってるのかはっきり聞こうと思い、結果、普通に吐かれる台詞を聞くよりも台詞が頭に残るような気がする。

目の前で起きる事態に、
「え?どうなってんの?」
という好奇心で食らいつけば、舞台空間で客も役者も創造的な関わりが持てるはず。

逆に、目の前で起きる事態に
「は?わけわからん」
となっちゃうと、まるっきり苦痛の演劇鑑賞になりかねないほど、スタイルは独特。

私は、役者が踏みしめる砂の音や、投げられる道具の転がり方なんかにとても興味が湧きました。

全体的に、「これぞ演出家の演劇!」って感じがしました。