『リリオム』
作:モルナール・フェレンツ
初演:1909年
場所:ブダペスト市ヴィーグ・シーンハーズ

ハンガリーの作家、モルナールの代表作だそうな。
「リリオム」って響きだけ知ってて、ずっとモリエールの作品だと、古典も古典だと思っていたら、読んでみるとちょっと違う。
意外と新しいんですね。
チェーホフの『桜の園』より後だもの。

リリオムっていう一庶民(ならず者に近い)が、女と恋をして、
不器用に生き、
不器用に死に、
不器用に人に触れる

かっこいい英雄とか、偉大な試練なんてのとは全く違う空気感。

リリオムと、恋人のユリだけが目立つ芝居かと勝手に想像してたけど、そんな事もない。
名前のない、伊達者って役が意外にいっぱい出番あったりとか、色々と癖の強い人物が出てきて面白いです。一人一人、存在感がある。

目玉はあの世の場面。
だって、あの世ですよ。
舞台であの世のシーンって、あんまり見ない気が。

伊達者と線路でトランプする場面も好き。

このリリオムが上演されます。
僕の同期の文学座研修科の卒業公演です。
演出は文学座の若手実力派・高橋正徳さん。

1月29〜31日
29日(金) 19時開演
30日(土) 14時開演
19時開演
31日(日) 14時開演

場所は文学座アトリエ、料金は1000円です。
あぁ、楽しみ。

簡単なあらすじ
〜ざっくリリオム〜

第一場
リリオムとユリ、恋に落ちる。

第二場
ユリ、妊娠を打ち明ける。

第三場
リリオム、伊達者の盗人計画に乗る。

第四場
盗人計画、見事に失敗。伊達者は逃走。リリオムは警官に追い詰められ自殺を謀る。

第五場
意識の消えゆくリリオム、家に運ばれてくる。ユリとの別れ。
あの世の刑事に連れていかれる。

第六場
あの世で取り調べ。
罪人は罪を浄めた上で、地上に帰る。
そこで何が出来るかで、その後、行き先が決まる、というシステムがある事がわかる。
リリオムの試験は16年後だ。

第七場
16年後のユリの家。
娘のルイザと出会ったリリオム、うまく自分の気持ちを表現出来ず、かつてユリにそうしていたように、ルイザを打ってしまう。
あの世の刑事たちは「やれやれ」な反応を見せるが、
打たれたルイザは別の感覚を感じていた…。

これで読めます。
『リリオム』
作:モルナール・フェレンツ
訳:徳永康元
1951年 岩波書店(岩波文庫)