
『地球が静止する日』
原題:THE DAY THE EARTH STOOD STILL
監督:スコット・デリクソン
上映時間:106分
2008年 アメリカ
『地球の静止する日』/ロバート・ワイズ監督/1951年
を現代のCG技術でリメイク!
というこの作品。
オリジナルの『地球が静止する日』を観た事がないので新鮮な気持ちで観られたが…
頭の片隅に浮かぶのは
『ポセイドン』
名作『ポセイドン・アドベンチャー』を最新の技術でリメイクしたら…あれ……
『ポセイドン』に限らず、リメイク作品はこの感覚がつきまとうもの。
いや、でもね、『地球が静止する日』はね
絶対面白いよ
だってあんだけ宣伝して
大作の雰囲気がぷんぷんしてて
キアヌ・リーヴスだし
………
……
…あれ?
いや、悪くはない。
最初に宇宙からの球体が出現して、その対応に駆けつける軍隊のシーンなんかは悪くない。
キアヌ・リーヴスが捕えられ、脱出するまでも
『マトリックス』っぽい雰囲気だけど悪くない。
だがなんだろう。
この手の映画に観客が期待する強烈な一撃がない。
そりゃ、色んな建物が
砂みたいにサラサラーって崩壊していくシーンはあるんだよ。
でもなんか、きれいすぎてあれれ、みたいな。
あ、崩れちゃった、みたいな。
たとえば『インデペンデンス・デイ』における
大都市上空の円盤から一撃の光線
逃げ惑う人々
崩壊する街並み
ぬぐえぬ絶望感
そういった、パニック映画の一つの要素が決定的に欠けている。
あれかな、崩壊する街に住む人々の描写があんまり無いからだろうか。
ともかく、CG的にはすごいんだけど恐怖感の薄い映像なもんで、
軍隊ががんばってるのがどうしても空回り感。
結局キアヌががんばるしかないんだろ、な展開。
僕はキアヌ・リーヴスの大ファンなので文句は無いんだけどね。
キアヌ・リーヴスが演じるクラトゥーが「何者?」と問われて答える印象的な台詞。
「私は地球の味方だ」
この台詞は観ていてずっとひっかかるキーワード的なもの。
僕がこの映画でとても好きなシーン。
地球の環境問題の権威のもとをクラトゥーが訪ねて、
学者が黒板に書いてた計算式を書き直してしまう。
学者がどう考えても行き詰まっていた計算に、
クラトゥーが答えを出す。
絶句する学者。
このシーンのやりとりが、この映画における本当の戦闘シーンのように思える。
地球の事を考えて計算する地球人と
地球の事を考えて計算する宇宙人
地球人には決して出す事の出来ない、一つの答え
それを提示された博士が、なんとか時間をくれとクラトゥーを説得する。
この、博士の説得の心情たるやなんと行き場のないものだろうか。
自分が地球の環境問題の権威ではあるが、
地球環境は代表一人がどうこうした所で何も変わらない。
全人類に代わり、異星人に人類の可能性を説く彼は
もう片方では可能性なんてない事を認めつつある。
それでも、人は変われる。
そう考える博士の思いも虚しく、クラトゥーは決断しちまうわけですな。
博士が人生を賭けた研究を全てぶつけてクラトゥーと戦う
それでも変える事が出来なかった彼の心を変えるのは…
愛。
やはり愛しかないですね。
いかにも映画な展開、僕は好きですが
この辺りもうちょっと詰められないもんだろうか。
博士の熱弁の時間返せよ的な心変わりを見せるクラトゥーに、
愛の力は分かるけど、そんなら初めからやめれや!
とツッコミたくなってしまったりもする。
しかし、ラストシーンは秀逸。
タイトルの『地球が静止する日』が様々な意味を持ち心に響きます。
総じて、宇宙人が来て地球を攻撃するパニック・SFもの
というよりは
地球環境をしっかり考えてみる映画
として観た方が100倍楽しめる映画です。
長くなりましたが最後に一言。
ロボット。
まずこいつの造型をリメイクしてくれ。
原題:THE DAY THE EARTH STOOD STILL
監督:スコット・デリクソン
上映時間:106分
2008年 アメリカ
『地球の静止する日』/ロバート・ワイズ監督/1951年
を現代のCG技術でリメイク!
というこの作品。
オリジナルの『地球が静止する日』を観た事がないので新鮮な気持ちで観られたが…
頭の片隅に浮かぶのは
『ポセイドン』
名作『ポセイドン・アドベンチャー』を最新の技術でリメイクしたら…あれ……
『ポセイドン』に限らず、リメイク作品はこの感覚がつきまとうもの。
いや、でもね、『地球が静止する日』はね
絶対面白いよ
だってあんだけ宣伝して
大作の雰囲気がぷんぷんしてて
キアヌ・リーヴスだし
………
……
…あれ?
いや、悪くはない。
最初に宇宙からの球体が出現して、その対応に駆けつける軍隊のシーンなんかは悪くない。
キアヌ・リーヴスが捕えられ、脱出するまでも
『マトリックス』っぽい雰囲気だけど悪くない。
だがなんだろう。
この手の映画に観客が期待する強烈な一撃がない。
そりゃ、色んな建物が
砂みたいにサラサラーって崩壊していくシーンはあるんだよ。
でもなんか、きれいすぎてあれれ、みたいな。
あ、崩れちゃった、みたいな。
たとえば『インデペンデンス・デイ』における
大都市上空の円盤から一撃の光線
逃げ惑う人々
崩壊する街並み
ぬぐえぬ絶望感
そういった、パニック映画の一つの要素が決定的に欠けている。
あれかな、崩壊する街に住む人々の描写があんまり無いからだろうか。
ともかく、CG的にはすごいんだけど恐怖感の薄い映像なもんで、
軍隊ががんばってるのがどうしても空回り感。
結局キアヌががんばるしかないんだろ、な展開。
僕はキアヌ・リーヴスの大ファンなので文句は無いんだけどね。
キアヌ・リーヴスが演じるクラトゥーが「何者?」と問われて答える印象的な台詞。
「私は地球の味方だ」
この台詞は観ていてずっとひっかかるキーワード的なもの。
僕がこの映画でとても好きなシーン。
地球の環境問題の権威のもとをクラトゥーが訪ねて、
学者が黒板に書いてた計算式を書き直してしまう。
学者がどう考えても行き詰まっていた計算に、
クラトゥーが答えを出す。
絶句する学者。
このシーンのやりとりが、この映画における本当の戦闘シーンのように思える。
地球の事を考えて計算する地球人と
地球の事を考えて計算する宇宙人
地球人には決して出す事の出来ない、一つの答え
それを提示された博士が、なんとか時間をくれとクラトゥーを説得する。
この、博士の説得の心情たるやなんと行き場のないものだろうか。
自分が地球の環境問題の権威ではあるが、
地球環境は代表一人がどうこうした所で何も変わらない。
全人類に代わり、異星人に人類の可能性を説く彼は
もう片方では可能性なんてない事を認めつつある。
それでも、人は変われる。
そう考える博士の思いも虚しく、クラトゥーは決断しちまうわけですな。
博士が人生を賭けた研究を全てぶつけてクラトゥーと戦う
それでも変える事が出来なかった彼の心を変えるのは…
愛。
やはり愛しかないですね。
いかにも映画な展開、僕は好きですが
この辺りもうちょっと詰められないもんだろうか。
博士の熱弁の時間返せよ的な心変わりを見せるクラトゥーに、
愛の力は分かるけど、そんなら初めからやめれや!
とツッコミたくなってしまったりもする。
しかし、ラストシーンは秀逸。
タイトルの『地球が静止する日』が様々な意味を持ち心に響きます。
総じて、宇宙人が来て地球を攻撃するパニック・SFもの
というよりは
地球環境をしっかり考えてみる映画
として観た方が100倍楽しめる映画です。
長くなりましたが最後に一言。
ロボット。
まずこいつの造型をリメイクしてくれ。
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