『花嫁候補』
作 ウージューヌ・イヨネスコ
初演 1953年

紳士と婦人が公園のベンチで会話をしている。
婦人の娘自慢から話は始まり、やがて社会の諸問題へと話は膨らむ。
そしてラスト1分ぐらいの時に、娘がやってくる。
この娘の登場が、視覚と聴覚・言葉と意味を完全に乖離させる。
このラスト1分でかなりのものが仕掛けてあって面白い。
しかもその仕掛けを、ギャグや風刺のような形で使っている作者のセンスがたまらない。アホな匂いがぷんぷんする。

・収録・
『イヨネスコ戯曲全集 1』/佐藤信夫 訳/1969年 白水社