『犬の災難』
酒が大好きな男が一人。こいつの家にうまそうな鶏が届いた。
隣に住んでる人の荷物なんだが不在だから預かってくれってんで。
で、飲み友達がやってきた。
「飲もうぜ。俺は肴買うからお前酒な。」
すると友達、鶏を見つけた。
「いいもんあるじゃないの、じゃあ俺、酒買うわ。」ってんで。
どうしたもんかと思ってると隣の家の人が
「預かってくれてありがとう」
ってわけで鶏が無くなっちゃった。
さて、どうするか。
そうだ、犬がくわえて持ってった事にしよう。
って状況を友達に説明すると
「しょうがねぇな、じゃあ肴も俺が買ってくるよ」
酒を置いて出ていった。
目の前にあると飲みたくなるもんで、ちょびっと飲んじゃった。
飲んじゃったらこれもう止まらないもんで全部飲んじゃった。
さて、どうしよう。よし、さっきと同じ手だ。犬がまた来たから追い回してたら徳利がひっくり返って酒がこぼれちゃった。
こりゃ名案だね、楽しいね、うわぁいっと。
返ってきた友達に説明したら「お前、酒飲んだな」なんてぬかしやがるから、言ってやった。
「俺はこぼれた酒をすすっただけだ」って。
「ふざけんなこの野郎!」
『犬の災難』というお話。
『志ん生滑稽ばなし 志ん生の噺1』/古今亭志ん生著2005年筑摩書房
酒が大好きな男が一人。こいつの家にうまそうな鶏が届いた。
隣に住んでる人の荷物なんだが不在だから預かってくれってんで。
で、飲み友達がやってきた。
「飲もうぜ。俺は肴買うからお前酒な。」
すると友達、鶏を見つけた。
「いいもんあるじゃないの、じゃあ俺、酒買うわ。」ってんで。
どうしたもんかと思ってると隣の家の人が
「預かってくれてありがとう」
ってわけで鶏が無くなっちゃった。
さて、どうするか。
そうだ、犬がくわえて持ってった事にしよう。
って状況を友達に説明すると
「しょうがねぇな、じゃあ肴も俺が買ってくるよ」
酒を置いて出ていった。
目の前にあると飲みたくなるもんで、ちょびっと飲んじゃった。
飲んじゃったらこれもう止まらないもんで全部飲んじゃった。
さて、どうしよう。よし、さっきと同じ手だ。犬がまた来たから追い回してたら徳利がひっくり返って酒がこぼれちゃった。
こりゃ名案だね、楽しいね、うわぁいっと。
返ってきた友達に説明したら「お前、酒飲んだな」なんてぬかしやがるから、言ってやった。
「俺はこぼれた酒をすすっただけだ」って。
「ふざけんなこの野郎!」
『犬の災難』というお話。
『志ん生滑稽ばなし 志ん生の噺1』/古今亭志ん生著2005年筑摩書房
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