『サンシャイン・ボーイズ』
著 ニール・サイモン
1972年初演

ニール・サイモンの戯曲を初めて読む。なんて面白いんだ。これぞ喜劇。自称アメリカ人の先輩がニール・サイモンが大好きだって言っていたのを思い出す。
私がアメリカのスタンダードだと勝手に思っているようなギャグの雰囲気や、アメリカらしい空気感が心地よい。

「古き良き」な感じは否定出来ないが、このクラシックさが、また、老年のコメディアンコンビという戯曲の題材を引き立てていてたまらなくシブい。
ウィリーとアル、メイン二人が相当なおじいちゃんなのだが、ぜひやってみたい役である。


第一幕第一場
アッパー・ブロードウェイ、八十丁目台の古びたホテルの一室、真冬の昼下がり
今は70代の引退した芸人ウィリー・クラークのもとに甥で、彼のマネージャーのベンが訪ねてくる。
彼の持ってきた仕事、それは「CBSの特番・ヴァラエティ・ショーにサンシャイン・ボーイズのコントをやること」。サンシャイン・ボーイズとはかつてウィリーがその相棒アル・ルイスと四十三年間続けたコンビであるが、アルの突然の引退により十一年前に活動を休止していた。
ベンはなんとかウィリーを説得してアルに電話をかけるが…。

第一幕第二場
次の月曜日、昼近く
ついにアルがウィリーのホテルの部屋にやってくる。コントの稽古を始めようと簡単にセットを組み始める二人だったが微妙なずれが次々と起こり、ついには大喧嘩に発展してしまう。

第二幕第一場
マンハッタンのテレビ・スタジオ
診察室のセットが組まれた舞台で収録に挑むウィリーとアル。順調にドクターコントは進むが、アルが唾を飛ばし始め、ウィリーの胸を指でトントンつつき始める。
そのどちらも、現役時代ウィリーが最も嫌っていたアルの癖である。とうとう我慢出来なくなったウィリーは、ステージ上で激怒。アルは手に負えなくなり帰ってしまう。ウィリーは頭に血が昇り、倒れてしまう。

第二幕第二場
第一幕と同じ。二週間後の昼下がり
心臓病の発作で、ほぼ寝たきりのウィリー。訪問介護の看護婦を雇い、ホテルで療養中である。
ベンが訪ねてくる。彼はウィリーに、彼の家に来るように、それが嫌なら役者ばかりが集まる老人ホーム・アクターズ・ホームに行くよう進める。
ウィリーは後者を選択。ベンは彼に、最後のお願いだと言って、アル・ルイスの訪問を受け入れるように言う。色々と文句を言うウィリーだが、最終的にはそれを承諾。部屋にはアルが訪ねてきて、ベンは席を外す。
初めはギクシャクする二人だが、やがて今後の話に。それを聞いていると、アルはどうもウィリーと同じアクターズ・ホームに入ろうとしているらしい。「暇になったら遊びに来てくれ」と言うアルに対し、「必ず行く」と返すウィリー。
幕。

『ニール・サイモン 2 サンシャイン・ボーイズ』/訳 酒井洋子/2007年 早川書房・ハヤカワ演劇文庫
に収録。