「あーぶくたった、にいたった」
作 別役実
何一つ確かなことがない。確信を持てることがない。確かなことがあるとすれば、そこに人が居るということくらいだろうか。
役名の表記は男1・2、女1・2。それと傷痍軍人。それぞれの場に出てくる男や女が、同一人物なのかどうかすら怪しい。
時間軸がどうなっているかもよくわからず、ただ変わらないのは、その場所に人がいるという事実。
そこからきっと何かが生まれるのでしょう。
〜一応プロットをまとめたが、書いてるうちにわからなくなった〜
(1)
花嫁衣裳を着た女1と羽織袴の男1が座っている。古風な婚礼の準備が整ったむしろの上で、二人は未来の家庭を空想して話す。
(2)
花嫁の母が娘の衣裳を直し、花婿を待っている。そこへ父。婿が北海道に転勤になったことを告げにくる。
花嫁は一人、来るはずのない花婿を待ち続ける。
(3)
時間軸としては(1)の続きか。
花嫁と花婿。むしろの上。二人で料理を食べているが、ふとしたすれ違いからどんどん食事がしづらくなっていく。
(4)
会社に勤め始めた男。むしろの上は結婚式のそれから日常家庭のそれへと変わっている。
男は電柱によじ登り、最近会社に行っていないことを女に告げる。
(5)
男1のむしろに男2・女2が入ってくる。女2は病気なのか、倒れて寝ている。男2たちは娘を探している様子。
小さな暗転を挟み、女2、息を引き取り、担架で運ばれてゆく。男2は立ち去る。
(6)
男1と女1が長い距離を歩いてきた様子。
突然むしろにひっくりかえり、そこに定住することを妻にすすめる。
女もそれに従う。
すると郵便配達夫がやってくる。小包の中には女1が式の時に履いていた草履が入っている。
(7)
子供の誕生日にジャンパーを買ってやる男1。だが、子供は帰ってこない。待ち切れなくなった男1と女1は、ローソクを吹き消す。
(8)
男1と女1、どこかへ旅立とうとするが、踏み出せず帰路に着く。この男女は、(1)の男女の娘息子かもしれない。男2と女2は乞食の服装をしている。彼らの娘もまた、中絶を選んだのかもしれない。
(9)
娘を殺された、あるいは息子が人を殺したらしい男と女が、オレンジジュースに薬を混ぜて自殺を図る。が、出来ない。
結果として、もうちょっと生きてみようというところに落ち着いてしまう。
(10)
ぼろ布をまというずくまる男女。自分たちがいつもふしあわせだったこと、しあわせになるのが怖かったことを語り出す。
二人は、雪が自分たちの生きた足跡を覆い隠してくれることを願いつつ、息絶える。空から雪が降り始める。
終幕。
作 別役実
何一つ確かなことがない。確信を持てることがない。確かなことがあるとすれば、そこに人が居るということくらいだろうか。
役名の表記は男1・2、女1・2。それと傷痍軍人。それぞれの場に出てくる男や女が、同一人物なのかどうかすら怪しい。
時間軸がどうなっているかもよくわからず、ただ変わらないのは、その場所に人がいるという事実。
そこからきっと何かが生まれるのでしょう。
〜一応プロットをまとめたが、書いてるうちにわからなくなった〜
(1)
花嫁衣裳を着た女1と羽織袴の男1が座っている。古風な婚礼の準備が整ったむしろの上で、二人は未来の家庭を空想して話す。
(2)
花嫁の母が娘の衣裳を直し、花婿を待っている。そこへ父。婿が北海道に転勤になったことを告げにくる。
花嫁は一人、来るはずのない花婿を待ち続ける。
(3)
時間軸としては(1)の続きか。
花嫁と花婿。むしろの上。二人で料理を食べているが、ふとしたすれ違いからどんどん食事がしづらくなっていく。
(4)
会社に勤め始めた男。むしろの上は結婚式のそれから日常家庭のそれへと変わっている。
男は電柱によじ登り、最近会社に行っていないことを女に告げる。
(5)
男1のむしろに男2・女2が入ってくる。女2は病気なのか、倒れて寝ている。男2たちは娘を探している様子。
小さな暗転を挟み、女2、息を引き取り、担架で運ばれてゆく。男2は立ち去る。
(6)
男1と女1が長い距離を歩いてきた様子。
突然むしろにひっくりかえり、そこに定住することを妻にすすめる。
女もそれに従う。
すると郵便配達夫がやってくる。小包の中には女1が式の時に履いていた草履が入っている。
(7)
子供の誕生日にジャンパーを買ってやる男1。だが、子供は帰ってこない。待ち切れなくなった男1と女1は、ローソクを吹き消す。
(8)
男1と女1、どこかへ旅立とうとするが、踏み出せず帰路に着く。この男女は、(1)の男女の娘息子かもしれない。男2と女2は乞食の服装をしている。彼らの娘もまた、中絶を選んだのかもしれない。
(9)
娘を殺された、あるいは息子が人を殺したらしい男と女が、オレンジジュースに薬を混ぜて自殺を図る。が、出来ない。
結果として、もうちょっと生きてみようというところに落ち着いてしまう。
(10)
ぼろ布をまというずくまる男女。自分たちがいつもふしあわせだったこと、しあわせになるのが怖かったことを語り出す。
二人は、雪が自分たちの生きた足跡を覆い隠してくれることを願いつつ、息絶える。空から雪が降り始める。
終幕。
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