93855294.jpgINOUE KABUKI SHOCHIKU-MIX
『朧の森に棲む鬼 Lord of the Lies』
作 中島かずき
演出 いのうえひでのり
2007年1月2〜27日
@新橋演舞場

今週の月曜のこと。念願の新感線を舞台で観る。ビデオで何回か観てかなり感激していたので、よけいに高まる期待。
そして一つのミス。
チケットは18時からの回。しかし授業でプレゼンがあり、終わるのは17時50分。
どう考えても御茶ノ水〜銀座は5分じゃ着かない。授業はグループワークなので休むわけにもいかない。

泣く泣く一幕を断念。休憩後から劇場に入る。

しかし、すごい。なんてカッコいいんだろう。なんてテンポがいいのだろう。
市川染五郎の演じるライが、嘘で権力を掌握し、のし上がっていく。小気味よいテンポで嘘を並べ立て次々に人を破滅へと導く、まさに悪党。シェイクスピアの『リチャード三世』を下地に書かれているらしいが、その設定だけをベースにしっかりと「日本の」芝居に仕上がっていた。
独白も相当数、美しくスピード感のある文体には震えた。日本の作家が書いた芝居でここまで響いたのは初めてかもしれない。
そしてそのセリフを見事に操る市川染五郎さんが素晴らしい。欲しいところでビシッと決めてくれる。特にラストシーンは圧巻。悪を尽くしたライの最期には、悲哀にも似たものを感じた。

観ていてつくづく、自分は大芝居が好きなんだなと実感。
新感線、また観てみたい。
というか『朧の森に棲む鬼』の前半を観たい。