9dac84e1.jpg






2005年度実験劇場本公演
「サロメ-SALOME-」
2005年12月17〜18日
21日に追加公演
21日追加公演を観劇
明治大学和泉校舎005教室

作 オスカー・ワイルド
構成・演出 浅沼ゆりあ
演出助手 伊藤葵


今までに何度か一緒に仕事をしたことのある演出家、浅沼ゆりあ演出の作品。
毎度のことながら、彼女の演出は役者の言葉・動き・感性を心から愛しているように思える。今回はその演出が、作品全体の美しさをつくりあげる方向に向かっていたように感じ、飽くなき美への探求心をひしひしと感じた。
劇場に入った瞬間から、空間は美しく、舞台中央にヨカナーンが座す。客席は円形で舞台を囲んでおり、その客席をさらに舞台装置が取り囲んでいる印象。
布や簾が効果的に用いられており、それらを照らし出す照明は淡く、月の光のように美しい。
サロメ、そしてヨカナーン。二人の舞踏は余りに美しい。凍りつくような美しさとでも言おうか。息をのんで観入ってしまった。
ヨカナーンの首の表現も、決して陳腐な小道具を使うようなことなく、見事なまでに表現されていた。そこには、現状の残酷さを忘れさせるばかりに美しい表現が用いられており、驚嘆した。
舞台全体を支配するかのような淡い照明が非常に印象に残る芝居であった。