『かどで』作:森本薫初演:1935年1月【Amazonで作者の本を探す】病弱な妻を看病する夫・外彦と、妻の母やす子。そこへ金の無心に来るやす子の弟・仙二郎。そして密かに外彦に思いを寄せる家政婦の千竫子の四人芝居。千竫子に冗談交じりに結婚を迫る仙二郎、外彦に頭が上がら ...
2024年10月
【映画】『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』監督:トッド・フィリップス
『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』原題:Joker:Folie a Deux監督:トッド・フィリップス出演:ホアキン・フェニックス、レディー・ガガ、ほか製作:2024年/アメリカ上映時間:138分あの話題作『ジョーカー』の続編。待望の続編!という期待感が高まる中、何とも皮肉なメッセ ...
【読書】まど・みちお『まど・みちお詩集』岩波文庫
『まど・みちお詩集』編:谷川俊太郎2017年 岩波文庫209-1【この本をAmazonで探す】「ああ、世の中のありとあらゆるもの、みんながみんな、すべて心ゆくままに生きたいものだ」童謡「ぞうさん」の作詞でお馴染みのまど・みちおさんの詩集。詩人・谷川俊太郎さんの編により集 ...
【読書】『サムネイルデザインのきほん』著:瀧上園枝
『サムネイルデザインのきほん』著:瀧上園枝2023年 ホビージャパン【Amazonでこの本を探す】サムネイル、動画を作る際にあまり気を使っていなかったのだけれど、あぁ!大事!と思わせられる一冊。デザインにおける色々な手法、構図や色、大きさや文字など、を分かりやすく ...
【戯曲・ラジオドラマ】亀屋原徳『父親』あらすじと感想
『父親』作:亀屋原徳昭和14年9月20日放送千代と弟の稔が、故郷の父の元へと戻る道中。千代は、突然家を出た稔を街で見つけ、故郷へ連れ帰るのだ。今は全員として働く稔は、父の元へ帰るのが嫌そう。家に戻っても稔は父と話そうとしないが、父はちゃんと分かっていて…。しっ ...
【戯曲・ラジオドラマ】尾崎紅葉&高田保『紫』あらすじと感想
『紫』作:尾崎紅葉脚色:高田保【Amazonで本を探す】昭和16年8月26日放送尾崎紅葉の小説を劇作家の高田保が脚色したラジオドラマ。医師免許の為に勉学に励む青年を、下宿のタバコ屋や隣の老婆、青年の師匠一家などが励ましながら物語は進む。師匠に、合格するには酒を飲め、 ...
【戯曲・ラジオドラマ】吉井勇『雨の夜話』あらすじと感想
『雨の夜話』作:吉井勇【Amazonで本を探す】昭和2年9月29日放送男4、女2のラジオドラマ。芸人一座の寄席の楽屋を舞台に描かれる人間模様。もう落ち目の老芸人を解雇しようとした所、実は座長の妻の父親だとその男が言い出し…。なんとなく、菊池寛の『父帰る』を連想させる ...
【戯曲】ベケット『しあわせな日々』あらすじと感想
『しあわせな日々』作:サミュエル・ベケット原題:HAPPY DAYS初演:1961年9月「ああ、ほんとにきょうはしあわせな日、きょうもまたしあわせな日になるわ!」登場人物の腰から下が埋まっていて、もう一人はその奥にいてほぼ見えない、という衝撃的設定。埋まっている女・ウィ ...
【戯曲集】ベケット『しあわせな日々/芝居』ベスト・オブ・ベケット3
『ベスト・オブ・ベケット3 しあわせな日々/芝居』作:サミュエル・ベケット訳:安堂信也・高橋康也1991年 白水社【Amazonで本を探す】ベケットの戯曲集、白水社の三冊あるうちの三冊目。ちょこちょことベケットを読んでいるけども、相変わらず訳が分からない。その分からな ...
【戯曲】ベケット『芝居』あらすじと感想
『芝居』作:サミュエル・ベケット原題:PLAY初演:1963年壺から顔だけが出ている男、女1、女2。顔にスポットライトが当たると話し始める。三角関係にあった三人が、それぞれの主張をし、スポットライトは彼らの証言を聞いているような感じになる。ここは、どこなんだろうか ...
【映画】『西湖畔に生きる』監督:グー・シャオガン
『西湖畔に生きる』監督:グー・シャオガン製作:2024年/中国上映時間:115分マルチ商法にハマってしまった母を救い出す息子の物語、というのを仏教故事になぞらえて展開するストーリー。美しい景色=天国と、人間の狂気=地獄の構図が鮮やかに映し出される骨太映画。詳しくは ...
【戯曲・ラジオドラマ】森本薫『記念』あらすじと感想
『記念』作:森本薫1940年5月4日駅で出会う、久しぶりの再会の男女。昔の思い出を語り合い、思い出の品の話をし、やり直そうか、という所で列車が出発。『女の一生』の最終幕をなんとなく彷彿させる。やり直しの効かなさ、そこからの出発。【収録】『森本薫戯曲全集』著:森 ...
【演劇書】森本薫『森本薫戯曲全集』
『森本薫戯曲全集』著:森本薫昭和43年 牧羊社劇作家・森本薫の戯曲全集。ラジオドラマも収録されてて嬉しい。戯曲数、意外と少ないのか…。【収録作品】ダムにて湯の宿にて一家風寂しい人赦せない行為わが家みごとな女かどで華々しき一族かくて新年は衣裳退屈な時間富島松 ...
【戯曲・ラジオドラマ】森本薫『踊り』あらすじと感想
『踊り』作:森本薫放送:1941年9月25日ラジオドラマ。琵琶湖周辺、盆踊りの晩。もうじき嫁に行く娘を持つ父母、家出していた息子から手紙が来た老人の想いなどが、踊りの夜に溶けていく。しんみり。【収録】『森本薫戯曲全集』著:森本薫昭和43年 牧羊社【Amazonで本を探す ...
【戯曲】森本薫『ダムにて』あらすじと感想
『ダムにて』作:森本薫昭和7年【Amazonで本を探す】子供と大人が、ダムの上で会話。会話の中から、子供の母親は病気で、すごく孤独そうという感じがする。大人は一緒に三越へ行こう、一緒に暮らそうなんて誘う。子供の環境をよく知ってるから多分親戚だろうけど、なんか誘拐 ...