びょうびょうほえる〜西村俊彦のblog

俳優・ナレーター、西村俊彦のブログ。

2023年05月

『岩見重太郎(An Allegory)』作:菊池寛発表:1922年4月初演:1923年1月・浅草公園劇場「彼奴が居なければ、誰も死ななくて済んだのじゃ。馬鹿奴!」副題のAllegoryは「寓意」の意味。ある剣術道場に道場破りの荒くれ者六人が襲来。道場主は病で腕が動かず、弟子たちが勝負 ...

『ヴェローナの二紳士』作:ウィリアム・シェイクスピア訳:松岡和子(ちくま文庫)執筆年:1594年「誓いを立てさせたのは恋、誓いを破らせるのも恋。」二人の紳士・ヴァレンタインとプローティアスの恋物語を軸に展開していく、シェイクスピア初期のドタバタ劇。結婚という ...

『爆弾』著:呉勝浩2022年 講談社【感想を一分にまとめた動画はコチラ】【あらすじ】酒屋でのトラブルから警察署に連行されたスズキタゴサクと名乗る男取調べ中彼は、自分に霊感がある、と主張し、秋葉原で爆発があると予言言葉通りに爆発が起き、彼はさらに予言を続ける「こ ...

『殉教』著:三島由紀夫昭和57年 新潮文庫【書籍情報はこちら】「嫉妬は透視する力だ」ー『獅子』三島由紀夫の短編を集めた一冊。あとがきによると「貴種流離譚」の形を持つ物語が集められているとか。なかなか読んで噛み砕くのにカロリーを使う読書だったけれど、面白い。堂 ...

『マルセ太郎読本―芸と魂・舞台裏・人間を語る』著:『マルセ太郎読本』刊行委員会2011年 クリエイツかもがわ【書籍情報はこちら】芸人・マルセ太郎さんについての色々な記録や、親しかった人たちによる回顧録がぎっちり詰まった、愛に溢れる一冊。「スクリーンのない映画館 ...

6月10日(土)の13時から2時間ほど、いつも隔週で朗読講座を担当しております池袋コミュニティ・カレッジにて、単発講座を担当します。講座タイトルは「名作を味わう!〜泉鏡花の『紫陽花』を読む」その名の通り、泉鏡花の短篇『紫陽花』を、季節感のある時期に皆で声に出し ...

『玄宗の心持』作:菊池寛初出:1922.9初演:1922.11 有楽座「少しでも、妾が美しい裡に、死なせて下さい」玄宗皇帝が楊貴妃を連れて逃亡中に兵士の反乱に合い、やむなく楊貴妃を殺させる情景が描かれる戯曲、結構な人数が出てくるけれど、メインは玄宗と楊貴妃。楊貴妃の近 ...

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