『恐怖時代』作:谷崎潤一郎大正5年3月梅野、一生懸命に叫びながら逃げようとする途端に、後ろから脳天の骨を横に殺がれる。髪の毛と頭蓋の生皮が剥ぎ落とされて、真赤な、むごたらしい坊主頭になる。谷崎潤一郎の戯曲である。上の引用部分はト書きである。どうやってやるん ...
2022年02月
【戯曲】ヘッベル『紅玉』あらすじと感想
『紅玉』童話・喜劇、三幕作:フリードリヒ・ヘッベル執筆:1849年5月「いや、以前はなんであれ、その人が、自分はこの何百万の人間のうちでただ一人ものであることを忘れないなら、そして彼の人民は両の、いや、何百万の耳や眼でもって物を聴いたり、見たり、何百万の心臓で ...
【販売中のオーディオブックリスト】作成途中
芥川龍之介『或阿呆の一生』【Audible】【audiobook.jp】『或恋愛小説』【note】『河童』【Audible】【audiobook.jp】『蜘蛛の糸』【Audible】『地獄変』【Audible】【audiobook.jp】『食物として』【AppleMusic】【audiobook.jp】『新緑の庭』【note】『杜子春』【Audible】 ...
【演劇書】佐野史郎『怪奇俳優の演技手帖』
『怪奇俳優の演技手帖』著:佐野史郎2004年 岩波アクティブ新書128大学の先生がオススメしていたのを学生時分に購入して、読んだのが今、シリーズ。佐野史郎さんがドラマ、映画、舞台など数々の現場から体感した事を書き綴って下さっている演技手帖。小津映画から状況劇場ま ...
【Audible】町田康『記憶の盆おどり』朗読:古川照之
『記憶の盆おどり』著:町田康朗読:古川照之64分作家の元を、若い頃に捨てた女とそっくりの女が、しかもその当時の姿のまま現れる、という所から始まる物語。色々な謎が生まれ、それらが解決しないまま進み続けて、度々「忘れた」という言葉が登場し、記憶があやふやになっ ...
【戯曲】ヘッベル『ギューゲスと彼の指輪』あらすじと感想
『ギューゲスと彼の指輪』作:フリードリヒ・ヘッベル(1813〜63)執筆:1854年初演:1889年 ウィーン宮廷劇場人間の力以上のものが与えられている人は、生れながら半神に等しいものではないでしょうか!あたりまえの人間にとっては、それは不幸の原因というほかはありません ...