びょうびょうほえる〜西村俊彦のblog

俳優・ナレーター、西村俊彦のブログ。

2019年03月

朗読などに関するQ&Aです。今回はこちら。Q.きれいな、優しい、安心、落ち着きを感じてもらえ、聞いてる人が妄想してもらえるような声で読みたい。と思いますが子供っぽい?と自分の声読み方に聞こえるのですがどうしたらよいですか?よろしくお願いいたします。A.子供っぽい ...

『春の華客/旅恋い 山川方夫名作選』著:山川方夫2017年 講談社文芸文庫驚いた。青空文庫に入っている作家なのだけど、まるで古さを感じさせない。自分ではない何者かになる事を通して、嫌でも自分というものに向き合わされる、というようなテーマの物が多かったが、(『娼婦 ...

朗読の先生してる中で、色々な質問をいただく事があります。それになんとか答えようと色々考えて文章にしていると、自分でも無意識でやっていた事などが明らかになってきて面白いので、せっかくまとめた文章、何かの役に立つかしら、と、Q&Aということで載せておこうと思いま ...

今日、3月24日は梶井基次郎の命日、檸檬忌だそうですので、『檸檬』朗読しました。檸檬忌、とあるように、梶井基次郎の代表作と言われてるやつです。ちくま文庫の全集の表紙もレモンのイラスト。「得体の知れない不吉な塊」が、心に重くのしかかる「私」は、日常の生活がだん ...

『ワーニャおじさん』原題:Дядя Ваня作:アントン・パーヴロヴィチ・チェーホフ1897年 初演1899年「なあ、兄弟、かつてこの郡内には、まともなインテリが二人だけいた―おれと君だ。」大学生の頃、神西清訳で読んで、それきりになってたのを再読。小野訳は2001年、 ...

かたり部 #1長編一人芝居『ギャンブラーのための終活入門』作:ガリー・マクネア訳:小畑克典日程:2019年3月14〜17日料金:2500円(1ドリンク付き)会場:下北沢 cafe anthrop.& BOOKSHOP TRAVELLER去年の3月に観て、面白いなー、と思った舞台。詳しくは去年感想で書いたので ...

『キャプテン・マーベル』原題:Captain Marvel監督:アンナ・ボーデン&ライアン・フレック製作:2019年 アメリカ上映時間:124分物語序盤のレンタルビデオ店で、シュワちゃん主演の映画『トゥルーライズ』の看板が吹っ飛ばされた時に、(しかもシュワちゃんの顔部分が)良い予 ...

『ら抜きの殺意』作:永井愛初演:1997年12月、テアトル・エコー「日本語に対する犯罪的な行為ですからね。虫酸が走ります。血が逆流しますよ。」ら抜き言葉を許せない海老名が、言葉がおおいに乱れた職場で働き始める所から始まる、登場人物9人の芝居。言葉の使い方への価値 ...

『子午線の祀り』作:木下順二1977年12月「すべてがそうなるはずのことであったなぞと、思うひまなぞないのがわたくしたちでございます。」源平の戦いを、一の谷〜檀ノ浦まで、飛ばし飛ばしで描いていく戯曲。平家側の視点で、平知盛を主人公に据えたパートと、源氏側の視点 ...

カフカの『家のあるじとして気になること』(青空文庫はこちら) に登場する、奇怪な生物・オドラデク。 何の害もなく、家の中にいて、 ぺちゃっとした星形の糸巻きみたいだ。しかも本当に糸が巻き付いているように見える。ただ、その糸はちぎれてぼろぼろで、結ばれ合うと ...

解説放送ナレーション(音声切り替えで聞けます)を担当しております、よるドラ『ゾンビが来たから人生見つめ直した件』【公式サイトはこちら】いよいよ本日最終回です。全8回、見守ってきましたが、ゾンビものの伝統はしっかり踏襲しつつ、革新的な要素をふんだんに盛り込んだ ...

『殺人犯はそこにいる 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件』著:清水潔平成25年/文庫:平成28年 新潮社まさに衝撃的としか言いようのない一冊。ジャーナリストの清水潔氏が、「日本を動かす」という企画から取材を進めて仮説を建てた、「北関東連続幼女誘拐殺人事件」い ...

『小山内薫演劇論全集 第2巻』編:菅井幸雄1965年 未来社築地小劇場の熱血演劇人間・小山内薫の演劇論を集めた全集、第2巻。古びるものもあるけれど、一向に古びない新しさもあり、「昔の本だから」と敬遠するのはもったいない。全編から漂う「演劇大好き」感が面白く、人間 ...

『茶話』著:薄田泣菫1998年 岩波文庫大正5年から始まったという、薄田泣菫による新聞連載コラム。「お茶を飲みながら世間話をするような気持ちで、また画家がカリカチュウルを描くような気持ちで」書かれたその数、800篇超。岩波文庫に納められているのはそのうち著者自選の ...

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