びょうびょうほえる〜西村俊彦のblog

俳優・ナレーター、西村俊彦のブログ。

2019年02月

『心のゆくところ』原題:The land of heart's desire作:ウィリアム・バトラー・イェイツ1894年「さびしい心の人に風がふく、さびしい心の人が枯れる」マーチンとブリジットという老夫婦、その息子ショーンと妻のメリー。そして神父とフェアリー、という登場人物。家で姑に ...

『完全復刻版 新デビルマン』著:永井豪とダイナミックプロ1994年 講談社KCデラックス衝撃を受けた漫画、といえば、『ゲッターロボ』『デビルマン』『ジョジョの奇妙な冒険』なのですが、そのデビルマン関連の『新デビルマン』ようやく読みました。デビルマンとなった不動明 ...

やさしい味わい#6『宇宙の旅、セミが鳴いて』脚本:鈴江俊郎演出:八角数計(八角家)日程:2019年2月20〜23日料金:前売3500円/当日3800円会場:アトリエファンファーレ高円寺近未来、宇宙船の中。任務を終えて地球に帰還する途中、母国日本ではクーデターが勃発する。極限の ...

『鷹の井戸』原題:At the Hawk's Well作:ウィリアム・バトラー・イェイツ(1865-1939)1916年イェイツが、能に影響を受けて執筆したと言われる戯曲。なるほど、謡っぽい楽士の立ち位置、特定の場所にいる精霊との出会い、舞、など、物語の型みたいなものが似てる。そこに、ケ ...

Ammo vol.6『カーテンを閉じたまま』脚本・演出:南慎介日程:2019年2月14〜19日料金:前売3500円/当日4000円会場:シアター風姿花伝【あらすじ】1951年、パリ。国際都市大学都市(シテ・ユニヴェルシテール)に通うフランス領インドシナ(現カンボジア)の学生たちは、 ...

『作り上げた利害』原題:Los intereses creados作:ハシント・ベナベンテ(1866-1954)1907年マドリッド・ラーラ座訳:永田寛定(昭和3年)スペインの劇作家、ハシント・ベナベンテの代表作だという『作り上げた利害』コメディア・デラルテ的な登場人物が活躍する。詐欺事件で追 ...

「生きるべきか死ぬべきか、それが問題だ」 で知られる、シェイクスピア『ハムレット』の名台詞、 "To be or not to be" 坪内逍遥訳で朗読です。 「世に在る、世に在らぬ、それが疑問ぢゃ」 と始まります。 ジュリエットすら「なにゆえそなたはロミオぢゃ」の時代ですから ...

『安部公房全集5[1955.3-1956.2]』著:安部公房1997年 新潮社分厚い表紙にメタルプレートがくっついてる、「安部公房全集の決定版!」のような顔をしている豪華な本。本のタイトルに作品の年代が入ってるのもかっこいい。全部は読んでないので、読んだもののメモがわりに。 ...

『楡の木蔭の慾情』原題:Desire Under the Elms作:ユージーン・オニール1924年11月11日 グリーンウィッチ村劇場訳:井上宗次アビー「自然には勝てないわよ、エベン。初めから兜をぬいだ方がいいわ。」キャボット「なんだかまともでねえもんが―どっかに―あるような気がし ...

銀座をぶらぶら歩いていると、 Googleマップに 「築地小劇場跡」の文字が。 ちょうど『小山内薫演劇論全集』を読んでたとこだったので、駆け付けてみると… ドン! ドドドン!うおおお!1924年、土方与志と小山内薫が創設した、日本最初の新劇・常設劇場。プレートと説明し ...

『制服(三幕七場)』作:安部公房1955年3月10日女房「女は、生きようと思いや、男の百倍も苦労するんだよ。」青年「これが法律か!証言っていうのは、たしかめるもんじゃなくて、こさえだすものなんだ!」青年「だがね、それでも死人は喋るぞ。みてろ、このままじゃ、すまさな ...

『アガサ・クリスティー自伝(上)』原題:AN AUTOBIOGRAPHY(1977)著:アガサ・クリスティー訳:乾信一郎2004年 早川書房 クリスティー文庫97ミステリーの女王、アガサ・クリスティーの自伝、上巻。楽しくお喋りしているような文体、話があちらからこちらに飛び飛びになったり ...

theater 045 syndicate 第2回劇場公演『ヨコハマ・ヤタロウ』作:佃典彦(劇団B級遊撃隊)演出:中山朋文日程:2019年1月30日〜2月4日料金:前売3800円/当日4000円会場:北沢タウンホール地下 小劇場B1「荒廃した近未来、北の最果ての無人駅。大切なものを守るため必死に生き ...

『どれい狩り』作:安部公房1955年6月17日探検家「ウエーと申しましてね、先生。猿とも違うし、人間とも違う。」閣下「俺が、ウエーだと言ったら、ウエーなんだ。」動物が発する磁気で病気を直す、という怪しげなビジネスをする閣下のもとに、ある日探検家が「人間そっくりだ ...

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