『緑の園』作:八木隆一郎昭和16年3月25日放送負傷して帰還した軍人が、部下の妻の家を訪ねる。その娘が事故で亡くなったと聞く軍人。妻は広い家を子どもたちの為の公園にしようかと考えていると告白する。戦時下の雰囲気と共に、人のあたたかい想いが流れるラジオドラマ。【 ...
【終演のお知らせ】そのば企画『靴下が裏返ってる』
遅ればせながら、そのば企画『靴下が裏返ってる』28日に無事、全日程終了致しました。皆様、本当にありがとうございました。また、公演のデジタルアンケートを行っておりますので、観たよ!という方は是非是非ご意見ご感想お寄せ下さいまし。★アンケートはこちら★私、ちょ ...
【読書】劉慈欣『白亜紀往事』あらすじと感想
『白亜紀往事』著:劉慈欣訳:大森望/古市雅子2023年 早川書房Audibleナレーター:祐仙勇【Amazon商品ページはこちら】話題の本『三体』の著者・劉慈欣が放つもしも世界史。私はAudibleで聴きました。恐竜と蟻、戦ったらどっちが強いんだろう?いやいや、恐竜でしょ。と思 ...
【戯曲】ベケット『ロッカバイ』
『ロッカバイ』原題:ROCKABY作:サミュエル・ベケット訳:高橋康也初演:1981年4月8日ロッキングチェア的な物にくくりつけられた女性が一人、という意味わからんシチュエーションの短編劇。女性は、流れてくる声と時折声を重ねて喋るのみ。時折揺れや照明に微妙な変化がある ...
【戯曲】ベケット『カタストロフィ』あらすじと感想
『カタストロフィ』原題:CATASTROPHE作:サミュエル・ベケット訳:高橋康也初演:1982年7月21日・芸術家連帯「すごい、最高だ!やつら、立ち上がって拍手するぞ。」舞台は演劇の稽古場。独裁的な演出家、言いなりになる女性演出助手、声のみの照明係、なにひとつ自分の意思 ...
【読書】染井為人『鎮魂』
『鎮魂』著:染井為人2024年 双葉社【Amazon商品ページはこちら】Audibleにて。染井為人さんの小説、『正体』に続き『鎮魂』を読む。『正体』は重くキツく、絶望と希望をごちゃまぜで見せてくれる一冊だったが、『鎮魂』も根っこは同じように感じた。当たり前と見えていたも ...
【読書】レオン・ウェルト『僕の知っていたサン=テグジュペリ』
『僕の知っていたサン=テグジュペリ』著:レオン・ウェルト訳:藤本一勇2012年9月 大月書店【Amazon商品ページはこちら】『星の王子さま』の作者、サン=テグジュペリの友人・レオン・ウェルトの本。作品は知らずとも、名前を目にした人は多いのではないかと思うこのレオン・ ...
【戯曲】シェイクスピア『恋の骨折り損』あらすじと感想
『恋の骨折り損』原題:Love's Labor's Lost作:ウィリアム・シェイクスピア執筆:1595〜1596年頃「冗談がのさばるのは聞く人の耳のせい、言う人の舌のせいではありません」ナヴァールの王様が、自分の配下の貴族三人と共に、三年間女性との関わりを断ち勉学に励む誓いを立て ...
【戯曲】ジャック・ヒバード『WHO?』
『WHO?』原題:Who?著:ジャック・ヒバード初演:1968年4月オーストラリアの不条理的な演劇。二人で同居している男の所に第三の男が現れ、一人を追い出す。そして二人が暮らし始めるものの、追い出された男が戻ってきて同じような展開に…。何がどうなってるのかナゾナゾ展 ...
【舞台出演情報】そのば企画『靴下が裏返ってる』
【出演情報】7月26日(金)〜28日(日)に舞台に出演致します。共演は同じ事務所の池渕厚子さん&宮崎夢子さん。大阪生まれの姉妹とそこに現れる東京生まれの男が織り成すコメディ。上演時間は50分くらい?そのば企画『靴下が裏返ってる』脚本・演出:Cottie出演:池渕厚子、西村 ...
【音声解説ナレーション】夜ドラ『柚木さんちの四兄弟。』
音声解説ナレーションを担当しております夜ドラ『柚木さんちの四兄弟。』本日22:45からスタートです。木曜日は2話連続放送!【公式サイトはこちら】 ...
【読書】凪良ゆう『流浪の月』
『流浪の月』著:凪良ゆう2019年/東京創元社★Amazon商品ページはこちら★Audibleにて。『汝、星のごとく』を読んで、著者の別の作品も気になってチョイス。こちらは2020年の本屋大賞受賞作。確かに同じ作家さんだ、と感じる一冊。厳しい現実にしっかりと光を当て、言葉が紡 ...
【戯曲】バリー・オークリー『どこにいるんだウィッツェンハウセン』
『どこにいるんだウィッツェンハウセン』原題:Witzenhausen where are you?作:バリー・オークリー初演:1967年8月「誰が入ってんだか知らないけど、もうえらい時間経ってんだよ」業績が落ちてきている車の販売会社のオフィス、そのある階。フロアに一つきりの男子トイレの ...
【読書】山本周五郎『木乃伊屋敷の秘密』
『木乃伊屋敷の秘密』著:山本周五郎平成30年 新潮文庫【Amazon商品ページはこちら】山本周五郎といえば時代小説!というイメージをガラッと塗り替えてくる短編集。少年向け?の冒険譚・奇怪譚・探偵小説が盛り沢山。中でも『シャーロック・ホームズ』は、ホームズが日本で事 ...
【読書】山川方夫『目的をもたない意志』
『目的をもたない意志〜山川方夫エッセイ集』著:山川方夫2011年 清流出版【Amazon商品ページはこちら】早逝の作家・山川方夫のエッセイ集。全集以外に手軽に手に取れる本があまりない山川方夫作品、こうして一冊になっているのがありがたい。エッセイは全3章にまとめられて ...
【解説放送ナレーション】夜ドラ『VRおじさんの初恋』
なんと早いもので4月…今日4月1日からはNHK夜ドラ22:45から、新しいドラマがスタートします。『VRおじさんの初恋』【公式サイトはこちら】解説放送ナレーションを担当しております。リモコンの音声切替ボタンを押していただくと、私のナレーション入で番組を楽しめます。よろ ...
【読書】穂村弘『野良猫を尊敬した日』
『野良猫を尊敬した日』著:穂村弘2021年 講談社文庫【Amazon商品ページはこちら】歌人・穂村弘さんののほほんとして少し後ろ向きなエッセイ集。色々な日常の話題に、少しだけ後ろ向きな、自信のないエッセンスが加わって、なんとも言えない味わいが醸し出される。家にインタ ...
【読書】アンディ・ウィアー『プロジェクト・ヘイル・メアリー』上下巻
『プロジェクト・ヘイル・メアリー』上下巻著:アンディ・ウィアー訳:小野田和子2021年 早川書房【Amazon商品ページはこちら】Audibleにて。これ、面白かった。火星DASH村としてお馴染みの映画『オデッセイ』(火星に一人取り残されて芋育てる映画)の原作者、アンディ・ウ ...
【戯曲】ギィ・フォワシィ『相寄る魂』
『相寄る魂』作:ギィ・フォワシィ訳:岩瀬孝「愛し合うためには愛し合わなくては」昼間のベンチで、男が女に話しかける。そこから始まる二人の妄想ストーリー男女二人芝居。この頃のお芝居、こういう見ず知らずな二人が接触して何かが起きる、というタイプが多いような印象 ...
【戯曲】アークサンダー・ブーゾ『ノームとアーメッド』訳:佐和田敬司
『ノームとアーメッド』原題:Norm and Ahmed作:アレクサンダー・ブーゾ訳:佐和田敬司初演:1968年4月「俺たちは、ホントに心から、あんたを歓迎する」「俺は、ちょっと寂しい。だって、ひとりぼっちだから。外に出て、何かしたい、人と会いたいんだ。」オーストラリアの戯 ...
【読書】ヘスキス・ピアソン『コナン・ドイル シャーロック・ホームズの代理人』
『コナン・ドイル シャーロック・ホームズの代理人』著:ヘスキス・ピアソン訳:植村昌夫2012年 平凡社【Amazon商品ページはこちら】コナン・ドイルの伝記。イギリスでは決定版と言われている出来だそうです。シャーロック・ホームズの生みの親はシャーロック・ホームズを憎 ...
【読書】知念実希人『ヨモツイクサ』
『ヨモツイクサ』著:知念実希人2023年 双葉社【Amazon商品ページはこちら】【一分間感想動画はこちら】Audibleにて。これはもう、読むバイオハザード。「黄泉の森には絶対に入ってはならない」禁域となった森を開発しようとした作業員たちが消息を経つ。熊被害と見られるそ ...
【読書/Audible】凪良ゆう『汝、星のごとく』
『汝、星のごとく』著:凪良ゆう2022年 講談社【Amazon商品ページはこちら】【一分間感想動画はこちら】【長尺感想動画はこちら】Audibleにて。切ない、あまりにもあまりにも。一組の男女の17歳から32歳までの切ない愛を中心にヤングケアラー、炎上問題、格差、多様性など、 ...
【音声ガイド】『ニュールック』
AppleTV+で配信中の『ニュールック』音声ガイドを担当しております。【番組詳細はこちら】第二次大戦下、シャネルやディオールがいかに生き抜いたかが描かれる骨太歴史ドラマ。是非。 ...
【演劇書】ピーター・ブルック『なにもない空間』
『なにもない空間』著:ピーター・ブルック訳:高橋康也・喜志哲雄1971年 晶文選書日常生活においては〈もしも〉は虚構だ。演劇においては〈もしも〉は実験だ。日常生活においては〈もしも〉は逃避だ。演劇においては〈もしも〉は真実だわたしたちがこの真実を信じる気になっ ...
【読書】江國香織『すいかの匂い』
『すいかの匂い』著:江國香織2000年 新潮文庫「夏」というとどんなイメージが湧くでしょうか?この『すいかの匂い』は夏を感じさせる短篇11作が集まった江國香織さんの短篇集。この一冊に漂うのはどこか気だるい、湿度のある、そしてどこか不穏な空気。誰にも話せない、自分 ...
【朗読会出演】東京朗読フェスティバル『いのち』
来月、4月19日の金曜日に朗読イベントに出演致します。上野公園内の水上音楽堂というおっきなステージにて、16:20〜20時の間行われる朗読イベント。私は17:20からの第二部の終わりに、中島敦作品を読みます。東京朗読フェスティバル『いのち』企画:柳原路耀総合演出:飯干大 ...
【読書】アガサ・クリスティー『アガサ・クリスティー自伝(下)』
『アガサ・クリスティー自伝(下)』著:アガサ・クリスティー訳:乾信一郎2004年/早川書房クリスティー文庫【Amazon商品ページはこちら】昔読んだアガサ・クリスティーの自伝の下巻。第六部 世界一周第七部 失われた満足の地第八部 二度目の春第九部 マックスとの生活 ...
【音声解説ナレーション】夜ドラ『ユーミンストーリーズ』
本日の22:45よりNHKで始まります夜ドラ『ユーミンストーリーズ』音声解説ナレーションを担当しております。ユーミンの名曲から生まれたという、切なく優しい物語たち。お楽しみ下さいませ。音声解説ナレーションはリモコンの音声切替ボタンからご視聴いただけます。【放送予 ...
【朗読】ヘリンボーンチャンネルにて
所属事務所・ヘリンボーンのYou Tubeチャンネルで、夏目漱石『夢十夜』の朗読シリーズがあるのですが、とうとう私も参加出来ました!第十夜の朗読を担当しています。毎回冒頭に、この人は例えるならこんな声…という紹介が入るのですが、私はどんな…【ご視聴はこちらから】 ...
【終演】ガザ・モノローグ
理性的な変人たちというチームが主体となって立教大学池袋キャンパス・タッカーホールにて上演されました『ガザ・モノローグ』無事に終演致しました。『ガザ・モノローグ2023』の著作権を持つアシュタール劇場は、広くテキストを拡散させたいとのことで、朗読や上演で自由に ...
【出演】『ガザ・モノローグ』朗読 パレスチナの声なき声に
2月24日(土)『ガザ・モノローグ』という朗読会に出演致します。【詳細】緊急企画・パレスチナは今『ガザ・モノローグ朗読』朗読台本:生田みゆき(文学座)翻訳監修:渡辺真帆2024年2月24日(土)13〜16時30分13:10〜『ガザ・モノローグ』朗読Ⅰ14:25〜翻訳監修・渡辺真帆 ...
【音声解説ナレーション】夜ドラ『作りたい女と食べたい女』シーズン2
開始からやや経ちましたが、NHK夜ドラ『作りたい女と食べたい女』シーズン2がスタートしておりまして、音声解説ナレーションを担当しております。毎週月〜木22:45からの飯テロ癒しドラマです。今後の放送予定はこちら ...
【読書】ディケンズ『クリスマス・キャロル』あらすじと感想
『クリスマス・キャロル』著:チャールズ・ディケンズ訳:池央耿2006年 光文社古典新訳文庫【Amazon商品ページはこちら】守銭奴・金の亡者のドケチ強欲ジジイ・スクルージ。クリスマスを楽しく祝う心を持ち合わせていない彼はクリスマス・イブの夜に、亡くなった友人マーリー ...
【出演】R-1グランプリ2回戦
今年のR-1グランプリに挑戦しているのですが、2回戦の日程が出ました。『R-1東京2回戦』会場:シダックスカルチャーホール開場:11:45開演:12:00MC:レギュラーチケット:当日券2000円※当日券のみの販売です。※開場時間から販売いたします。※1人1枚、入場時にのみ販売い ...
【戯曲】シェイクスピア『シンベリン』あらすじと感想
『シンベリン』原題:Cymbeline作:ウィリアム・シェイクスピア執筆:1609年訳:松岡和子(ちくま文庫)【Amazon商品ページはこちら】「君に対して揮える力があるなら、その力で君を救う、君に対して恨みがあるなら、その恨みを赦しに変える。生きて、人々にもっといい付き合 ...
【読書・Audible】南綾子『死にたいって誰かに話したかった』ナレーター:木村はるか
『死にたいって誰かに話したかった』著:南綾子2023年 双葉文庫Audibleの長さ:8時間18分ナレーター:木村はるか【Amazon商品ページはこちら】生きづらい、と思ったこと、あなたはありますか?個性豊かな登場人物が、ユーモラスに、時にシリアスに自分の抱える思いを言葉にす ...
【読書】朝日新聞社『文豪の朗読』
『文豪の朗読』編:朝日新聞社朝日選書9692018年 朝日新聞出版【Amazon商品ページはこちら】文豪が自作を朗読した音源を聴く。それを聴いた現代の作家たちが感想を書く。それが集まって一冊になったなんともニッチな本がこの『文豪の朗読』残念ながら音源は聴けないけれど、 ...