『機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム』監督:エラスマス・ブロスダウ2024年10月ネットフリックスにて配信開始これ、すごかった。アニメ6話、繋げて映画の様に観られるクオリティ。ガンダム知識もさほど深いものは必要なく、かつコアなガンダムファンにも楽しい。戦争映画、 ...
【戯曲】シェイクスピア『トロイラスとクレシダ』あらすじと感想
『トロイラスとクレシダ』原題:Troilus and Cressida作:ウィリアム・シェイクスピア執筆時期:1602年【この本をAmazonで探す】「あれはクレシダであってクレシダではない」トロイ戦争を舞台にした、トロイラスとクレシダの恋模様が描かれる。『ロミオとジュリエット』ばり ...
【戯曲】森本薫『かどで』あらすじと感想
『かどで』作:森本薫初演:1935年1月【Amazonで作者の本を探す】病弱な妻を看病する夫・外彦と、妻の母やす子。そこへ金の無心に来るやす子の弟・仙二郎。そして密かに外彦に思いを寄せる家政婦の千竫子の四人芝居。千竫子に冗談交じりに結婚を迫る仙二郎、外彦に頭が上がら ...
【映画】『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』監督:トッド・フィリップス
『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』原題:Joker:Folie a Deux監督:トッド・フィリップス出演:ホアキン・フェニックス、レディー・ガガ、ほか製作:2024年/アメリカ上映時間:138分あの話題作『ジョーカー』の続編。待望の続編!という期待感が高まる中、何とも皮肉なメッセ ...
【読書】まど・みちお『まど・みちお詩集』岩波文庫
『まど・みちお詩集』編:谷川俊太郎2017年 岩波文庫209-1【この本をAmazonで探す】「ああ、世の中のありとあらゆるもの、みんながみんな、すべて心ゆくままに生きたいものだ」童謡「ぞうさん」の作詞でお馴染みのまど・みちおさんの詩集。詩人・谷川俊太郎さんの編により集 ...
【読書】『サムネイルデザインのきほん』著:瀧上園枝
『サムネイルデザインのきほん』著:瀧上園枝2023年 ホビージャパン【Amazonでこの本を探す】サムネイル、動画を作る際にあまり気を使っていなかったのだけれど、あぁ!大事!と思わせられる一冊。デザインにおける色々な手法、構図や色、大きさや文字など、を分かりやすく ...
【戯曲・ラジオドラマ】亀屋原徳『父親』あらすじと感想
『父親』作:亀屋原徳昭和14年9月20日放送千代と弟の稔が、故郷の父の元へと戻る道中。千代は、突然家を出た稔を街で見つけ、故郷へ連れ帰るのだ。今は全員として働く稔は、父の元へ帰るのが嫌そう。家に戻っても稔は父と話そうとしないが、父はちゃんと分かっていて…。しっ ...
【戯曲・ラジオドラマ】尾崎紅葉&高田保『紫』あらすじと感想
『紫』作:尾崎紅葉脚色:高田保【Amazonで本を探す】昭和16年8月26日放送尾崎紅葉の小説を劇作家の高田保が脚色したラジオドラマ。医師免許の為に勉学に励む青年を、下宿のタバコ屋や隣の老婆、青年の師匠一家などが励ましながら物語は進む。師匠に、合格するには酒を飲め、 ...
【戯曲・ラジオドラマ】吉井勇『雨の夜話』あらすじと感想
『雨の夜話』作:吉井勇【Amazonで本を探す】昭和2年9月29日放送男4、女2のラジオドラマ。芸人一座の寄席の楽屋を舞台に描かれる人間模様。もう落ち目の老芸人を解雇しようとした所、実は座長の妻の父親だとその男が言い出し…。なんとなく、菊池寛の『父帰る』を連想させる ...
【戯曲】ベケット『しあわせな日々』あらすじと感想
『しあわせな日々』作:サミュエル・ベケット原題:HAPPY DAYS初演:1961年9月「ああ、ほんとにきょうはしあわせな日、きょうもまたしあわせな日になるわ!」登場人物の腰から下が埋まっていて、もう一人はその奥にいてほぼ見えない、という衝撃的設定。埋まっている女・ウィ ...
【戯曲集】ベケット『しあわせな日々/芝居』ベスト・オブ・ベケット3
『ベスト・オブ・ベケット3 しあわせな日々/芝居』作:サミュエル・ベケット訳:安堂信也・高橋康也1991年 白水社【Amazonで本を探す】ベケットの戯曲集、白水社の三冊あるうちの三冊目。ちょこちょことベケットを読んでいるけども、相変わらず訳が分からない。その分からな ...
【戯曲】ベケット『芝居』あらすじと感想
『芝居』作:サミュエル・ベケット原題:PLAY初演:1963年壺から顔だけが出ている男、女1、女2。顔にスポットライトが当たると話し始める。三角関係にあった三人が、それぞれの主張をし、スポットライトは彼らの証言を聞いているような感じになる。ここは、どこなんだろうか ...
【映画】『西湖畔に生きる』監督:グー・シャオガン
『西湖畔に生きる』監督:グー・シャオガン製作:2024年/中国上映時間:115分マルチ商法にハマってしまった母を救い出す息子の物語、というのを仏教故事になぞらえて展開するストーリー。美しい景色=天国と、人間の狂気=地獄の構図が鮮やかに映し出される骨太映画。詳しくは ...
【戯曲・ラジオドラマ】森本薫『記念』あらすじと感想
『記念』作:森本薫1940年5月4日駅で出会う、久しぶりの再会の男女。昔の思い出を語り合い、思い出の品の話をし、やり直そうか、という所で列車が出発。『女の一生』の最終幕をなんとなく彷彿させる。やり直しの効かなさ、そこからの出発。【収録】『森本薫戯曲全集』著:森 ...
【演劇書】森本薫『森本薫戯曲全集』
『森本薫戯曲全集』著:森本薫昭和43年 牧羊社劇作家・森本薫の戯曲全集。ラジオドラマも収録されてて嬉しい。戯曲数、意外と少ないのか…。【収録作品】ダムにて湯の宿にて一家風寂しい人赦せない行為わが家みごとな女かどで華々しき一族かくて新年は衣裳退屈な時間富島松 ...
【戯曲・ラジオドラマ】森本薫『踊り』あらすじと感想
『踊り』作:森本薫放送:1941年9月25日ラジオドラマ。琵琶湖周辺、盆踊りの晩。もうじき嫁に行く娘を持つ父母、家出していた息子から手紙が来た老人の想いなどが、踊りの夜に溶けていく。しんみり。【収録】『森本薫戯曲全集』著:森本薫昭和43年 牧羊社【Amazonで本を探す ...
【戯曲】森本薫『ダムにて』あらすじと感想
『ダムにて』作:森本薫昭和7年【Amazonで本を探す】子供と大人が、ダムの上で会話。会話の中から、子供の母親は病気で、すごく孤独そうという感じがする。大人は一緒に三越へ行こう、一緒に暮らそうなんて誘う。子供の環境をよく知ってるから多分親戚だろうけど、なんか誘拐 ...
【戯曲・ラジオドラマ】久保田万太郎『舵』あらすじと感想
『舵』作:久保田万太郎昭和29年5月28日放送【Amazonで本を探す】おのぶと良吉夫婦、そしてその弟清治の住む家に、姉のおしまが訪ねてくる。なにやら相談事があるらしいが、留守の良吉の噂をするうちに、昔の良吉の恋人の事に話は移り…。「心の舵」というワードが面白い。【 ...
【読書】『NHK放送劇選集 一〜三巻』
昭和初期〜戦後すぐあたりまでに放送されたNHKラジオドラマの中から、選りすぐりの脚本たちが収録された全三巻の本。ラジオドラマのテキストがこうして残っているのってなんだか嬉しい。今もこういう本、出てるんだろうか?著作権が切れている物も結構あるので、You Tubeで何 ...
【戯曲・ラジオドラマ】八木隆一郎『落日』あらすじと感想
『落日』作:八木隆一郎昭和27年4月25日放送【Amazonで本を探す】年老いた夫婦がいる。孫娘の顔を見たばかりだ。二人の息子は戦犯として処刑された。軍の参謀だった父は深く悔いている。自分の経歴が、娘や孫たちに悪く働く事を恐れる。夫婦は、新婚の時に訪れた温泉宿に向か ...
【戯曲・ラジオドラマ】八木隆一郎『流木』あらすじと感想
『流木』作:八木隆一郎昭和24年11月3日放送【Amazonで本を探す】「女の人が自分を高めてゆくためには、こんなにも必死にならなければいけないのか……」シベリア抑留から帰った保夫が、妹の勝子と話している。彼の妻の富江は、出ていって姿を消した。男が出来たのだろうと皆 ...
【戯曲】ベケット『言葉と音楽』あらすじと感想
『言葉と音楽』原題:WORDS AND MUSIC作:サミュエル・ベケット訳:安堂信也・高橋康也執筆:1961年末1962年11月13日放送・ラジオドラマ主人・クロウクに仕える召使い「言葉」と「音楽」彼らはそれぞれの方法で主人を喜ばせようとするが、主人は二人の協力を求める。が、うま ...
【映画】『エイリアン:ロムルス』監督:フェデ・アルバレス
『エイリアン:ロムルス』原題:Alien: Romulus監督:フェデ・アルバレス上映時間:119分製作:2024年/アメリカ皆さんご存知エイリアンシリーズの新作。製作にリドリー・スコットで、今の時代に作られたエイリアン!という感じの映像が楽しめる。正統進化!特に面白かった三 ...
【音声解説ナレーション】夜ドラ『未来の私にブッかまされる!?』
昨夜から始まっております夜ドラ『未来の私にブッかまされる!?』音声解説ナレーションを担当しております。毎週月〜木22:45〜23:00【詳細はこちら】 ...
【戯曲・ラジオドラマ】森本薫『生れた土地』
『生れた土地』作:森本薫昭和16年9月25日放送男2人、女2人のラジオドラマ。医者だが相場で財を失った男が、心機一転、遠くの村で医者をやろうと決意する。男とその妻、娘の物語。夫婦の会話が味がある。【収録】『NHK放送劇選集・第二巻』編:日本放送協会昭和31年 ...
【演劇書】飯田亜弓『芝居ビジネス』
『芝居ビジネス 天国と地獄 それでも人は舞台に集まる』著:飯田亜弓2001年 はまの出版【Amazon書籍情報はこちら】制作視点で描かれる、舞台のお話。現在と変わらぬ所もあり、大きく変わった所もあり。時代の熱気を感じる一冊。舞台が上演に向かうまでのいろんな過程が書い ...
【読書】サン=テグジュペリ『夜間飛行』あらすじと感想
『夜間飛行』著:アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ訳:堀口大學新潮文庫【Amazon商品ページはこちら】「部下の者を愛したまえ。ただそれと彼らに知らさずに愛したまえ」サン=テグジュペリの『夜間飛行』『南方郵便機』を収録した文庫。『夜間飛行』での、郵便飛行の責任 ...
【戯曲・ラジオドラマ】森本薫『夜間飛行』あらすじと感想
『夜間飛行』ーアントワヌ・ド・サン・テグジュペリの小説より作:森本薫サン=テグジュペリの同名小説をギュッと圧縮した作品。飛び立った飛行士が帰ってこない、というエピソードが扱われていて、郵便飛行の基地の日常の様子から、通信が入りキュッと空気が引き締まるような ...
【戯曲・ラジオドラマ】森本薫『薔薇』あらすじと感想
『薔薇』作:森本薫昭和11年9月15日放送ラジオドラマ。登場人物四人。菅&夏子の夫婦と神村&杉江の夫婦。菅は神村家を訪ね、杉江と会話をする。その中で過去の光景がフラッシュ・バックし現れる。現在と過去が交錯するラジオドラマ。面白い。本当に不意に、するりと過去の光 ...
【音声解説ナレーション】夜ドラ『事件は、その周りで起きている』
9月23日から放送中の夜ドラ『事件は、その周りで起きている』音声解説ナレーションを担当しております。来週からはシーズン2!★放送予定などはこちらから★ ...
【読書】久生十蘭『墓地展望亭・ハムレット 他六篇』
『墓地展望亭・ハムレット 他六篇』著:久生十蘭2016年 岩波文庫【Amazon商品ページはこちら】作家・久生十蘭の短篇を沢山収録した本。どの作品にもなんとなく、生と死、虚実、といったニュアンスか漂っていて面白い。作者の久生十蘭は、なんと文学座に所属していた事もある ...
【読書】エルヴェ・ル・テリエ『異常【アノマリー】』の感想
『異常【アノマリー】』著:エルヴェ・ル・テリエ訳:加藤かおり2022年 早川書房★Amazon書籍情報はこちら★これは詳しくは言わない方がいいタイプの本なので、是非読んでください。途中からの超SF展開にワクワク、後半は非常に考えさせられる哲学的物語。人がいっぱい出て ...
【トークイベント出演】映画『Kfc』上映後トーク
アンディ本山さんとやっておりますハンバーグらぁめんchannel月一くらいのペースで映画鑑賞会をやっているのですが、そのご縁で!何と!映画トークイベントに出演することになりました。新宿K's cinemaにて9/4(水)20:30〜の映画『Kfc』上映後のトークイベントにお招きいた ...
【戯曲・ラジオドラマ】真山青果『小判拾壱両』
『小判拾壱両』作:真山青果昭和4年2月2日放送太宰治の『新釈諸国噺』で「貧の意地」として取り上げられるエピソードの真山青果版。太宰治版は、小判のあるなしで皆がひっちゃかめっちゃかコミカルに描かれるが、こちらでは家出した息子と父の義理人情が中心に描かれる。元が ...
【読書】スティーヴ・マーシャル『「音」の秘密 原理と音楽・音響システム』
『「音」の秘密 原理と音楽・音響システム』著:スティーヴ・マーシャル訳:矢部敬一2024年 創元社・アルケミスト双書★Amazon商品ページはこちら★装丁がオシャレだったのでジャケ買い(借り)した本。音にまつわる色んな事が書いてある。絵本的な雰囲気で、薄いので読みや ...
【映画】『温泉シャーク』監督:井上森人
『温泉シャーク』監督:井上森人製作:2024年 日本上映時間:77分クラウドファンディングで作られた、温泉にサメが現れて人を襲うという、異色のサメ特撮映画。特撮としてかなりしっかりした映画だったのが予想外に良かったです。詳しくは下の感想動画から!↓ ...
【観劇】劇団だるめしあん『ラブイデオロギーは突然に』
劇団だるめしあん『ラブイデオロギーは突然に』作・演出:坂本鈴イベント『ガチゲキ!!復活前年祭』日程:2024年8月8日〜8月18日料金:3500円会場:アトリエ春風舎という、・くによし組・劇団だるめしあん・松森モヘーの小竹向原ボンバーズの三団体が参加するイベントの、劇 ...
【戯曲】シェイクスピア『お気に召すまま』あらすじと感想
『お気に召すまま』作:ウィリアム・シェイクスピア執筆:1599年訳:松岡和子「私はこの世界で一人分の場所をふさいでいるだけの男です。そこが空になれば、もっとましな人間が埋めてくれるでしょう。」「この世界すべてが一つの舞台、人はみな男も女も役者にすぎない」兄の ...
【戯曲】ベケット『オハイオ即興劇』
『オハイオ即興劇』原題:OHIO IMPROMPTU作:サミュエル・ベケット訳:高橋康也初演:1981年5月9日テーブルに不自由そうな男が二人。片方は読み手で片方は聞き手。聞き手の手の合図に合わせて、読み手は手元の本を朗読していく。聞き手の合図はテーブルをノックすること。も ...
【戯曲】モリエール『孤客:ミザントロオプ/人間嫌い』あらすじと感想
『孤客(ミザントロオプ)』原題:Le Misanthrope ou l'Atrabilaire amoureux作:モリエール訳:辰野隆発表:1666年「ところがねえ!そんなことが出来るでしょうか?この愛情を抑え切れるものだろうか?」「人間に正義感が欠けているからといって、人間社会から隠退するのが ...